灯台の積層レンズから
ここにいる、と叫ぶ声は
遠くからは星
近くからは秒針
海霧に照らし出す
港という駅
造船所の大きなクレーンを
右手にみながら
故郷はいつも
思い出せない何か ....
何にもない、何にもないってよ俺たち
肩を寄せ合って
それで夢ばかり詰め込んで
どんどん広がって、どこまでも広がってさ
まみれた両腕で
濡れ手で粟、そうやって集めたモンが
ひゅうと、そよ ....
雨が降るよ
こんな深い夜に
追い討ちをかける様に
雨が降るよ
雨音は単調な二音の伴奏
群がる音符は
飛び散る水しぶきと
破裂する
真っ暗闇の薄明かり
電灯は雨 ....
懐かしいノートを 取り出した
短い詩と ともに 行ったり来たりする心が
眠っていた
そうだね そんなこともあったね
1つも忘れてなんかいないと思ってた あの時からの出来事も
いつしか ....
もっと北の国では、雪が降るという。
ここでは雪は降らない。
でも、風が吹く。
そして、空が澄み、
星が降る。
極寒の異国で見た雪は、
見事な華の形をしていた
じっと見つ ....
人ごみに押されて流されながら
また目的に届けない場所に戻っていく
欲しいものは少しだけ先にあって
悪い予感だけが現実になって頬を叩く
それはもう生きているジンクス
歩こうが走ろ ....
太陽を覗く
開いたばかりの瞳
裏側にあるものが見えるか
嗚呼眩しすぎて
嗚呼霞む真実
行方知らぬ
惑星の証を
辿る足を掴め
響く声
宇宙が耳を塞ぐ
消失 ....
その時何を考えていたかは
とうの昔に忘れてしまったが
其処から見ていた景色が
哀しい程美しかったことだけは覚えている
閉じかける目を
何度も何度も抉じ開けて
恐らく
君は何かを伝えた ....
飴玉みたいにゆっくり溶ける
息を吐く事が出来なくて
目の前がちかちかする
魔法使いになりたい
そうしていつまでも溶けない
飴玉を作りたい
君が、
昨日よりも
薄く
見える
数ミリ
ばかり
気のせいだろうか
この世界の
奥行きが
昨日よりも
薄く
見える
今日という
平面に
僕たちは ....
あー、ホント、善とか悪とか良いだの駄目だの鬱陶しい。
ゆるゥく手段を問わずに行きますわ。生きますわ。
まるで「私は法典辞典」なんて顔に書いて、善悪を語る輩なんて嫌いなんですの。
....
青くなった春のまぼろしを
赤くなった夏のかげろうを
白くなった秋のおもいでを
黒くなった冬のトルソーを
はつはるの霊気をはらんだ
....
しろとくろのあお
しめったスクリーン
誰もいない建物の隙間で出会う
たどたどしい顔の崩れた思い出
食用になって別れを告げても
未だに誰からの電話もない
月曜の深夜から高速道 ....
綻びをつくろうために
いつも
針と糸を持ち歩いている
『影縫い』
性分なのか
ほつれた影を見ると
どうにも放っておけない
影の形は
人によって様々だ
明るく快 ....
だうな〜で
仕事さぼった翌日に
こころの{ルビ垢=あか}・{ルビ錆=さび}ふりはらい
いつものバス停に向かう
歩道の
前を歩く女子高生
突然ふりむき
( すかーと ふわ ....
解体の旅は 夕焼けの
つきあたりに 羽をちらした
母系の方言は やぶれた
途方にくれて さいごの
勇気を まさぐっている
運命というものが
鉄路にたとえられるなら
どこから来て、
どこへ向かうのか、
そのうえを走るということが
生きているということだ
銀河鉄道の夜
みずうみで ....
嫌になるときだってあるよ
そう言うと
友だちは笑顔でうなづく
さほど広く無い部屋に
ふたつ机を並べ
四十六時中
お互いの気配に触れ合って過ごす
それでも机と机を隔てる
背の低い ....
その鏡を見ても
その鏡は何も映さなかった
鏡から離れて
鏡が見えなくなるとき
その鏡は映したものを見せるという
しかもそれは映した過去ではなく
今そのものを映し出す
鏡が映した姿を見たも ....
雨ばかり降るこの町では
カーテンはいらない
孤独に悩んだら
さっさと一人で太ってゆけ
緑のソファーは
お尻の形にくぼんでいる
テーブルクロス
は少女のペチコートだったものだ
....
わたしたちも歳をとったね
幼い頃に持ってた可能性なんて大して活かせずに大人になっちゃった
だって昔から
泳ぐのは上手かったんだから
何が欲しい?
酸素と食べ物と寝る場所はもう当たり前 ....
本日は雨であーる
お酒が呼んでいーる
羊の枕でグッスリうーる
快眠快便健康えーる
おーるナイトで遊ぼう、みんな
辞められない止まらないかーる
指切りげんまん約束 ....
新しいお絵描き帳と
クレヨンを持っていった
何も描けなかった
周りの子たちは
鳥も魚も人も
自由に描いた
真っ白く広げられたものの前で
どうしたらよいのか
わからなかった
どうしたの ....
苦しいかい?
光を浴びて生きるのは
罪を重ねた君が
幸せになれるなんて 勘違いしないで
罪は消えないものだよ
罰を重ね受けても 罪は途切れないのだ ....
わたしが「タバコはキライ」って知ってるあなたは
わたしが「タバコ吸う人はスキ」だとは知らない
わたしの傍からあなたが離れてく時は
だいたいタバコタイムで
あの部屋では
....
凪いだ空に
鳥の群れが
海の方角に向かって
泳いでいく、朝
朝ごはんの残りのパン屑を
ほんの少し撒くだけで
海鳥ではない鳥が集まる
手のひらが
くすぐったい
高台の家から望む ....
音符が飛んだ祭り囃子の音が聞こえる
今日は君と初デート
ひょっとこのお面を頭に斜めに付けたおじさんが踊っている
両脇を固めるようにしてずらっと並んでいる色取り取りの出店
電球の入った提 ....
停車中のBMWの鼓動が聞こえる
よく耳を澄ましてみるとR&Bの打ち込みの音だった
人々は行き交い通り過ぎていく
黒張りされてよく分からなかったがBMWのドライバーは留守のようだ
エン ....
好き過ぎて死にそうだ
苦し過ぎて
大好きなRADWIMPSの歌を聴くこともできない
だからこうやって書くよ
心臓が張り裂けて飛び出そうになっても書くよ
胃が荒れているのもそのせい ....
たしかに
心を喰った
俺はそう答えた
涙を呑む灼熱が、そのとき
みずからの渇きと潤いになった
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