俺は墓標を背負って歩いていて
いつもそうだから当たり前だと思うかもしれないが
背負うってのはそう簡単なことじゃない
例えば仕事だ
この仕事の成功は俺の肩にかかってると言うが
それはつまり ....
言って良いか悪いかの区別はついているつもり
でも本心は隠しきれないのだ何時いかなる時も
言葉の端々とか行動の端々とかいたるところに
体全体を蝕むが如く思いは存分に駆け巡るのだ
....
誰かが俺に言ったのだ
「人を信じる前に
自分を疑え」
もうこれ以上
幻想など見続ける訳にはいかない
知らずうちにかけていた
色付き眼鏡を捨てよう
....
(真っ白な雪が見たかった)
真っ白な雪をかきわけて
地面の温もりを感じたかった
こんなにも寒いのに
雪の一つも降らないなんて
(真っ白な雪が見たかった)
すべ ....
勇気を失ったサルたちは
木に登ることを放棄して
地面に生きることを選択した
彼らは器用にも後ろ足だけで移動した
自分の体以外にも身につけるものを生み出し
敵から身を守る時は体を使うのではなく ....
僕らはただの同級生
それ以上でもそれ以下でもない
あと3回チャイムが鳴ったら
きっともう二度と会う事は無い
サッカー部に入ったきっかけは
君がマネージャーをやっていたから
....
牛を食べる
豚を食べる
鶏を食べる
猫は食べない
猫は可愛いから
朝の窓へ起き上がればいつも
眠りと夢の、仄明るいマーブルが
窓形の光に飲み込まれて、消える
その途端、光の中を雨のように下降する黒髪と
閉じたまま濡れてゆく傘の内側のように黙った胸 ....
魚は
夜に鳴く
なくした
ラッパを思って
+
砂糖瓶を
よく洗って石段に
並べていくと橋を渡る
来客があった
+
探し物の
予定のない日
菜の花畑で一人
ラジ ....
朝鳥とともに
目覚め
朝目覚ましとともに
ゴミを出す。
快晴だ
白い富士が際立つ
今日はコピーの仕事が
待っている
おばちゃんの虐めに会う
ぐっと堪え
お客様の笑顔を思い描 ....
欲張り過ぎたら
真っ黒になっちゃうから
ゆっくり焦らず
一色ずつ
そうっとそうっと
染めていく。
白髪を掻いて
新聞を読んでいる
あなたは
岩だ
猫を
下手くそに撫でる
次郎丸は
僕が名づけた
うちで生まれた猫たち 三匹
母親にとって
あんなに大切だった ....
正論だけが正解じゃない
答えは一つに決めなくていい
幾つもの答えを掻き集めて
自分にあった正解を見つけたらいい
そして他の答えの価値を
素直に認めましょう ....
腐臭、思わず溜息が漏れる。
ビリヂガ バイゾン d-UST f-UCK
スラスラホドケルヘイホウコンカラモトメラレルモンダイノカイ
「巻き戻し」「プログラム再生」
....
港にしずむ
真っ赤な夕日が
君を乗せた船を
遠くに運ぶ
さよならさえ言わず
言葉さえかわさず
からんだ糸を
ふち切るように
水面に映る
真っ赤な夕日に
....
こぼれる陽の光に
ぼくらは、似てみたかった
つたい落ちる月の光に
ぼくらは、似てみたかった
つないだ手が、ぎこちないのは
歩いてきたからなんだよ。
あの頃より無器用な ....
木に囲まれた公園にロケットの形をした遊具があって
それはいろんな色の鉄棒と鉄板で出来てて
張りぼてで
螺旋の滑り台になってて
同僚と会社をサボって俺んちで短パンに着替えて去年の夏
Yシャツと ....
大空に太陽が咲き
夜空には月が舞う
いつでも忘れない
いつまでも忘れない
この体を友に東へ西へ
もう君は忘れただろうか
春を彩る桃色の中を
二人片寄せ歩いた道を
....
携帯電話が記憶している君との思い出が
時間とともにどうでもいいメールと一緒になって消えていく
今日もひとつ自動的に消えていく
明日もひとつ自動的に消えていく
そのうち全部消えてなくなっ ....
あなたを殺し終えた朝
太陽は眩しくて
そして雲は白かった
空は本当の色を取り戻し
空気はただの透明だった
私の目はそれらを映し
私の口は空気を飲み込む
やがて排出された ....
長い長い
コトバの列に
テンとマルを
散りばめた。
キラキラ眩い
小さな破片が
とびきりの宝物を作る。
夏の匂いがほのかに香る 桜並木を覗く窓
悪と戦う勇者 人生の心得 燃え上がる恋
いろんなものに囲まれて夢見心地です
だるい暑さがそこらじゅう 迫りくるって胸ん中
光がみつかる みつからない
あなたを殺すわ
お前を殺そう
私はあなたを
殺すのよ
赤い果実が熟したら
それをあなたは口にして
小さな呻き声を上げ
ささやかな死を迎えるでしょう
お前 ....
ぼくは大人になりたくて
たくさんのものを捨てた
そのたくさんのものは
心というもの
ここでは
そんなものは必要なくて
人は僕の形を見てる
今になって思うのだけど
心は生活のためには ....
みんなが笑っているので鏡を覗いた
口の周りが乾いたヴォミットでカサカサになってた
おい 何でお前はそんなツラしてんだ?
鏡を叩き割って走って逃げた
追いかけてきた駅員の足は遅くて
俺は走りな ....
合理的で清潔で、迷いがない
自由で無責任で、自己責任で排他的で恣意的で、有限で
科学的で哲学的で、宗教的な世界が私に指し示した絵画
時間は正確で、太陽の動きとは関係が無く、季節は曖昧
....
白い薬、白い薬
飲むと皆が幸せになる
僕は彼女に、彼女は僕に
二人で口を交わしながら
一緒に飲む
世界中の人が
その儀式を毎日のように行って
みんながみんな幸せにな ....
一日についた溜息の数
戯れに数えてみた
一昨日で七回
昨日で十回
今日は八回
忙しさに比例して
楽しさに反比例して
寂しさとは関係なく
溜息の数だけ
幸福が逃げるんだよっ ....
夜を急かすように
遠く点滅を続ける塔の先端の赤にも
この街の川は知らん顔で今夜も
静かに月を映している
僕は少し落ち着かず
ひとつの夢を見ることが出来ない
僕はしゃがみ足元の
惑 ....
鏡の内部を うろうろ
していたら 自分のことばかり
うっとり 写生する人の
真ん前に 出てしまった
素顔をみるのは はじめてだった
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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