まだらな夕焼けが
きりっとした一本の藍色に
移り変わっていく、その頃
帰り道のファミリーレストランに
今日も大きな桃のネオンが点る
今日はごめん、どうしても
僕には行くことができなかっ ....
いつも 君の欠点を探してみるんだけど
まったく見つからない
あぁ これが 恋なんだろうなぁ
もはやこの世界は荒廃していて
私だけが正しいのだと
私が世界を正しく導くのだと
そんな狂い方をして
私は少年兵団を結成します
何百人もの美しい少年たちを
戦場に向かって行進させます
....
歪んだ愛が足下から絡み付いてゆく
傷付けない様に
丁寧に丁寧に
ゆっくりゆっくりと
巻き付いていく
あなたの足が動けなくなる
少しでも動くと
歪んだ愛が
あなたを傷付ける
....
遠く離れて 一人でいるとき
僕が何をしているかと言えば
君と同じように
起きて ご飯を食べて 仕事をして 休んで 勉強をして
ピアノも弾いたりして パソコンにも向かったりしてるのだけれど
....
ぼくの前にぼくが歩いている
ぼくの前のぼくはぼくに気がつかない
ひたすら前を向いて歩いている
声をかけようかと迷ったけれど
なぜか怖くなって
そのまま後ろを歩いた
ぼくの前のぼくは転がって ....
昼飯を買って会社に戻る途上
頭上を素早く横切った影に
ふと目を奪われた先で
一羽の鷹が悠然と
青天を舞っていた
佐世保川はいつもより澄んでいて
きらり、と陽光を弾いている
鷹は、 ....
向かい風を頬に受け 冬の終わりの匂いにむせながら
静かな午後を歩いていく
ポケットに手を入れて 青ざめた思い出を抱いて
たまにきょろきょろしたりして
靴を打ちつける仕草も様になってきて
....
3月10日に歌った「巣立ちの歌」
たくさんの泣き声の中、わたしは泣かずに最後まで歌った
以来、あの歌がきこえると、涙ぐむわたしがいる
すきな人を見た、最後の日 ....
はるは蝶とささやきあい
なつには蝉とうたいあい
あきはむしとなぐさめあい
ふゆにはみみずと遊びあい
風とは笑顔でダンスしあい
光とはすなおに握手しあい
雨とは ....
いま手のなかに 種もないのに
どうして いずれ手にはいると
きみは 思うのだろう
ぼくも たくさん
嘘をついたが 後悔していない
私が歩く
貴方が歩く
私がとまる
貴方がとまる
どうしてかしら
同じ行動
涙を流して叫んでみても
届かないと思っていたのに
どうして貴方が悲しそうに
川を見ては佇 ....
目を閉じると
ざわざわとした瞼の光がある
生き死にとは関わりのない所で
夜に終わっている
大変な引力で
言葉が土に還っていく
無音とはそういったもので
雪でも降ったりするんだろうか
....
さてつじゃいやよ
ぜんぶ ぜんぶ
いっしょがいい
きみ と ぼく
たいきょくの
じしゃくになりたい
はなれたくない
はなれられない
とけ ....
不対電子のように
喉の奥でふるえてる
飲み込んだのかは知らない
吐き出すことは許されない
飛び出し
奪い
安定しても
結局
誰かが一つなの
鬼ごっこ
生まれない
生まれない
....
窓硝子を挟んで
浅い春は霧雨に点在し
わたしに少しずつ朝が流れ込む
昨夜見た夢を
思い出そうと
胸を凝らしたら
微かに風景が揺れた
なかば迷子の眼で
周りを見渡 ....
スキップしよう
手をつないで弾もう
しかたなんて忘れたなんて嘘
スキップしよう
みどり深く
スキップしよう
ひとりでだって弾もう
あお空うつした水たまり飛ぼう
スキップしよう
....
北の国を目指し飛び続ける本州鹿の群れ
先頭近くを飛ぶ小林と岡田が先程からしきりに話をしている
小林が言う
今飛んでいる方向は
西に0.000000000000000203度ずれ ....
梟の反転する
新月の晩
張りつめた
輪郭をなぞる
三日月の指先
少女の
祈るためだけの
やさしいかなしみ
揺れる
唇から零れる
夜の羽音
葉擦れ
白昼夢 ....
フリーターという立場の僕にとって
バイトを休むということは
=で収入減となってしまうわけです
しかもインフルエンザともなれば
一週間ぐらいは休まなければならない
そうなれば約四万円ほどのお金 ....
ぼくたち ひと だから
ひとつ じゃ
たりなくて
きもち だけじゃ
たりなくて
ことば を
つくったんだ
きもち と ことば
ふたつで はじめて ....
風のいたみを忘れてた
空はかおを変えている
ぼくは気持ちをなくしてた
空はついでをなくしている
ねむたくなるだけ
みやこ落ち
やさしいひとよ
空はあたらし ....
運転しながら
演歌をきいている
このじかん
こんな奴らはごまんといる
天使と寄り添うひとびとは
天使と向き合うように
演歌と寄り添っているのだ
運転し ....
山の中の坂道に出来た町のなかで一人だった
夜
五年も前
五年も経ってない夜
秋
マスターがアブラムシと言い張る茶羽ゴキブリだらけの木造りの飲み屋
別名だとはわかるけ ....
色んな石を見つけても、
その石がみな輝いていたとしても
其れが宝物になるとは限らない。
だからこそ人は
迷い そして選び 何かを認めるんだろう
真っ青な空が好きでも ....
解けた靴紐結ぶように
また結び直せればいいなんて
そんな簡単じゃなかった
{ルビ弦=いと}を切るは簡単で
張り詰める程良い音が出るけど
切れたら気持ちは切ないだけ
気付けば ....
さらけ出して全部出して
ダメもとで全部話せばよかった
気付いた時はもう遅くて
失う怖さを忘れたかった
君が出した言葉を思い出すと
胸が締め付けられて痛いだけだった
....
どっちが優れている? そんな話より
君は僕にないモノを持っていて 僕は
君にないモノを持っている そうやって
互いのタシカナモノに 近づいていこうよ
そりゃいいことばかりじゃないよ
でも ....
神様が僕に嫉妬した
神様が僕に嫉妬した
理由なんて、知らない
神様が僕に嫉妬した
神様が僕に嫉妬した
大切な人を奪ってった
神様は大切な人を作れる
人間が羨ましい ....
{引用=
かれこれ十五年くらい、俺は土を掘るだけの仕事をしている。
はっきり言ってしまえば、何も楽しいことはないし、あるのは日々蓄積する肉体の疲労感だけだ。憂さ晴らしのためにある給 ....
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