会えないときに
あなたがくれた ライオネスキャンディ
ひとつぶ
そんなもので
そんなことで
会えないことになんの変わりもございませんが
あなたのお好きな ライオネスキャンディ
子供の ....
白いひかりが
かわいた歩道を暖め始めるころ
その一角で二人の保育園児が
子連れでなければ
独身にさえ見える長い髪のママたちと
....
夢見て追い掛けた
君の背中
夏雲
鮮やかに
生きた日々を照らすよ
僕等それぞれ
描いた未来を
確かめ合いながら
風を追い越そう
幻が永遠というなら
重ねた日々の
虚しさもきっと
空へ還るだろう
....
いいトシこいて
朝の5時にヘロインなんか聴いてるわけだ
効いてるわけじゃないよ聴いてんのだ
おらおらおらおら口があんなら怒鳴れ
耳があんなら尖らせろよ
カエルどもが土から出てくるまえに
長 ....
枯れない花にはなりたくないと
そう思えたなら
きっと美しく咲けるのでしょうけど
二番目の故郷の街を君の死で飛び出して 神父か詩人になるかで悩みながら 各地を放浪し この街に流れ着き 答えが出ないまま この街の神学校に通い 僕はミスター・ドーナツで働きながら詩を書いている
詩 ....
停車中の自動車の排気ガスが螺旋状に吹き出ている
中華料理屋の近くの排水溝から白い煙が温泉の湯煙のように湧き上がっている
地面が雪が凍ってコーティングされていて ネオンや電球で照らされている ....
君を信じた瞬間に
僕は極寒と殺害の恐怖と閉塞した絶望の中へ突き落とされる
僕は身を縮め吹雪に耐えながら
誰が来るわけでもないのに襲われる妄想を胸に抱き 狭苦しい空間がぴったりと全身にく ....
聞かなくてもわかってるくせに
確認するようなことして。
やきもちやいてるのが可愛い。
そんなとこも好き。
かつてここには。
かわなめしがすんでいたという。
やぼようのときだけあしばやに。
よそものたちがとおりすがり。
うすぎたないしゅうきょうとほこりにまみれたまち。
ごうごうとうなりをたて。 ....
意味もなく
ただ
視線を合わせては 笑いあう。
それが幸せだったりする。
ありがとう。
支えがないとダメで
時にそれを 依存というのかもしれないけど
ただ単に一途とか
それでもいいんだ
想っている
想われている
ずっと ずっと
....
あたしたちは
同じ模様を背に宿して
血の繋がらない双子のような
そんな気分で生きていたよね
くすくす笑ったり
さめざめ泣いたり
いつも一緒だったから
身を切るような孤独があっ ....
ぬるい香り
何かを思い出しそうで
その曖昧さに脳が少し離れそうになる
裸足にそっと伝うのは
こっそり夜中に会いに来た
春の温度
脳の裏側をゴシゴシしたら
すーっと剥 ....
遠慮の文化も
終わりを告げ
都会から田舎まで
世界は徐々に黒色に
未だかつてないほどに
世界は汚染され
今では
年の功も役立たず
現代人の
流れは強く
....
どんよりとした午後
気だるくジャズを聴きながら
ふと コーヒー・ミル引く手を休めると
ポツポツと出窓を鳴らして合図する
気まぐれな訪問者がやってくる
いつのまにか
部屋にながれるジャム ....
残された心は
たとえば
音楽の中に
ただよっている
たとえば
風景のように
遠く
かすんでいる
たとえば
言葉の行く先を
ぼんやりと
指し示している
残された心は ....
曇天の沖から軟らかく
水の予感を含んだ風
割れそうに痛む頬を包み込む
声は白々しく掠れて
雲が低く海を押すように
閉じ込められた玉砂利が
剥き出しの道に拡がる
窒息を誘う膜
....
かなしみに しずんだ
せいかつ なので
どうしても
いのちが ひとつ
たりなく おもえるので
こねこを もらってきました
かなしみにも
どこかに
あたたかさは あって
あたたかな ....
ぬるま湯の中 砂を食んで微睡んでいた
薫風が煌めかせた真珠 垣間見た虹彩
柔膚に刻まれ 未だ灼け続けている
吐息は只 彩光のみ
断末魔に聳える 清涼の蜃気楼
貝覆い叶わぬ餞に
....
こねこが じゃれついて
わたしのてを かじっていると
どこにもやれないものを
すこしずつ
かじりとってくれて
いるようで
にんげんのように
わたしたぶんだけ
おもたくなったり
し ....
ここには居場所がないけれど、
実はどこへ行っても居場所はなくて、
探して見つけられるようなものならいいけれど、
そんなんじゃなくって、
田舎の土の匂いがしない砂利道で、
掘っても掘っても ....
彼は探していた
花束を手渡す
たった一人の{ルビ女=ひと}を
高い壁に挟まれた路地
いくつもの窓の隙間から
漏れる{ルビ喘=あえ}ぎ声を耳に
彼は通り過ぎた
( 一面の曇り ....
青空に手を伸ばしたよ
全然届かないけどさ
僕はお空より
届いて欲しいものがあるから
でもなんでだろうね。
それを ....
君と共に生きた道
それが僕の宝物
例えば君に逢えなかったら
今の僕は無かったろう
こんなに苦しむことも
こんなに嬉むことも
君にあって芽生えた感情
君に逢えるだ ....
懐かしい風に
呼ばれ行く道
雨まじりの風は
ボクに強く当たったけれど・・・。
風はそれでもどこか優しく
人通りの少ない公園で
風を独り占めにしているようだった
ココ ....
だんだんと太陽とともに過ごす時間が
ながくなってゆく
日に日に
それでも
ここが夜なら
あそこは朝で
やっぱり地球はまんまるい
まださぶかったころに
浜寺公園行きの電車を
....
泡吐き 水面の己を限界に量る玉杓子
自縄自縛 苦行は目眩まし
河鹿に焦がれ キリキリ螺旋巻く腑
絡みつく藻屑
届かぬ言訳には充分
尾の有無も 手足の有無も
判らぬ身なれば
....
朱鋼からFOXBOX『箱狐』へ
頭の中で声がする
「もう手遅れだ」「足掻くな死ね」
恐怖の憶測で彩られた脳味噌は
やがて衰退の歴史へと突入する
震えろ崩れろグロエロロボット ....
つよくドアを開けた
勢い込んで歩き出した私を
なまぬるい夜が迎えた
予告なんて
してくれやしない
自然も人も
昨日までの冬が
過ぎ去っていたのに
日中は太陽がいるから
冬も偽 ....
4793 4794 4795 4796 4797 4798 4799 4800 4801 4802 4803 4804 4805 4806 4807 4808 4809 4810 4811 4812 4813 4814 4815 4816 4817 4818 4819 4820 4821 4822 4823 4824 4825 4826 4827 4828 4829 4830 4831 4832 4833
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.79sec.