コウモリの口 z
511グラム
無効
....
ケータイから流れる音楽は、
どこか淋しげで、
うつろで。
いつしか、このまま、
消えてしまいそうで、
握り締めた。
軋む音は、かき消されて。
涙の零れる音も、飲みこまれて。
....
深い森に一人たたずむ彼は
僕の十倍は生きてるだろう
それでもまだ僕と同じはずだ
まだなにかの途中のはずだ
・
成長したなんて自覚はないけど
ただ背は伸びて
歩幅は大きくなった
それだけ ....
(0時の) 「たっ」 (崩) ?
「た」 (た、は明るい赤)
↑
....
喉が渇いたので
駅のホームのキオスクで買った
「苺ミルク」の蓋にストローを差し
口に{ルビ銜=くわ}えて吸っていると
隣に座る
野球帽にジャージ姿のおじさんが
じぃ〜っとこ ....
はだかんぼうのうたうたい。
寒々しく、背骨は軋むよ。
あたしがね、君の手を握るたびに
(思ったよりもね、きみの手は小さい)
守るべきは自尊心なのか、という自問自答が。
小さな手で守りきれ ....
夜空を指す
背の高い木の枝先に引っかかった
宛先の無い
青い封筒
何処にも届けられぬまま
あやうく風に揺れている
( 無闇な言葉ばかり、{ルビ零=こぼ}れ落ちていた。
( ....
遠い記憶の片隅に
桜の花が咲き誇り
淡く染めゆくその色に
時の流れを知りつつも
時の流れの哀れさも
歳を重ねて見えてくる
はかなきものは美しく
美しきものは泡となり
消えゆくものは夢と ....
いつまでもわすれられない
関係は
ちぐはぐ
縁がめぐる
輪郭がでこぼこの
わたしの愛は
どこにいても居心地悪そうにする
ふしぎな一体感をいつも求めて
わすれられないあなたへ
....
月がね
切った爪みたいでね
汚れた爪
置かれてた
夜空に貼り付いた枝の隙間に
どこまで歩いても
消えなかった
もうどこにいけばいいのか
わからないはるが白すぎて
どこから ....
命は必ず駆除される
やり残しはない
そのくせ
仕事は増える一方
「もう、俺が死にたいよ。」
大胆不敵な夏に
まっかでアモーレな大輪の花を咲かす為に
春は薄紅色の風を巻き起こすのだろうか
季節はちょっとばかり懺悔の告白をする
春のそよ風にそそのかされて
一足早く終日のたり ....
買ってもらった白い傘
とってもとっても大きな傘
いろんな雨が降り落ちる
青い涙のしょっぱい雨
赤い雨は水玉を作り
鉄の香りを漂わせる
傘とおそろいのワンピースにも ....
実感
いつまで経ってもこの指には絡まない
終わる素振りを見せない工事現場が
点滅する、光を放って街の一部になる
もう、戻れないところまで来ているらしい
この指には何も、絡まないけれど
....
カワイイあの子のハートに GUNGUN☆キュンキュン
触りたい 口説きたい 頭ン中BOMBBOMB煩悩まみれ
[MySun]or[MyHoney] ベッドの中で毎夜舞舞したァい☆
....
思い通りに進む人生じゃない
だから立ち止まることを否定したりはしないよ
いつも駆け足で進まなくたっていいから
自分のペースで歩けたらいいんだよ
もしも ....
夜明け前 高速バスは世界の果てを追いかける
霧に囲まれた箱庭の上
君の現れる街まで
冷たい風に転がる くしゃくしゃの新聞紙
大きな流れに 少しだけ 寄り添って
帳が降り 狭い階段を抜 ....
春になりましたねぇ
と叫んだら
おまえっていつもじゃん
と言われてしまった
それって何なの
グラデュエーション
今の季節
はっきりとした区切りのようなものを感じる
北の国よ ....
夕暮れ時の、
金色の窓
息を吹き掛けて
拭いて
うっすら汚れた
そのガーゼを
....
俺は木が木であるように
俺は俺なのだ
大地に生えた草を
毟り取って行くような作業
それは切なくて儚くて辛くて尊い
俺と言う木を
目立たせる ....
突端
人間、 あ
突端
私がも少し大人なら
そ知らぬ顔していられたろ
誰かの湖ぬらしても
ほとりで長居も出来ただろ
権力は好き?
僕はママの作るオムレツが一番好きだよ
そう、いい子ね
でもママが好きだって言うなら
僕もその権力を好きになるよ
そうね
権力っておいしい?
....
菱形の額縁に入れておいた
つぶらな瞳をもつ心臓が
ある日 部屋からいなくなっていた
少しばかりそのあたりを探したけれど
見つからないので
仕方なくいったん部屋に戻って
お茶を飲んでいると
....
七夕の笹
願いごと書かれた短冊いっぱい
欲望のかたまり
火 を見れば体の中でスパークする
光 と色と微かな音が変化し変化する
恐 れと喜びと懐かしさと新しさが
現 れて ....
石鹸は邪悪な念を持ち始めた
毎日のように汚いものに接しているうちに
その心が侵されてしまったのだ
穢れがなければ自分の存在はない
穢れとともに生きてゆくことに
生きがいをもつようになった
....
春風に 舞う
たんぽぽの 綿帽子
大空に向かう
綿帽子の旅
太陽に 銀色にみゆる
綿帽子
風にゆられ ふわふわと
海の みゆる あの
公園に 休もうか
芽が出て 蕾になり
黄色い 夢の花
....
日曜の朝
一人の娘が固まっている
俺の妻だ。
枕元に携帯電話が二つある
電池パックを入れ替え
その機種でしか出来ないゲームをするらしい
いまはモンスターハンターというのをしている。
雨が ....
なんとなく目覚めて
カーテンの向こう
寝静まる夜の静けさにだけ
そっと響く雨音のように
偶然でもなけりゃ
気付くことのない
ナミダがありました
....
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