綿棒の花が
やさしく耳を撫でまわす
愛ってこういうことですか
ふっくら る る る
歌を歌おう
たんぽぽの綿毛を
青い空に散らかして、白
今日は風の声も
良く聞こえる
....
午後から雨
そうだね
草丈より少しばかり高いだけだよ
寝転んで空を覗けば
透き通ってくどこまでもずっと
背中がくすぐった痛いね
午後から雨だね
蟻が不器用な列を作って
ゆっくりと夏 ....
詩人がなんだ
詩人はなんだ
詩人は君か
詩人は俺か
詩人はどこぞの大臣でしょうか
詩人は偉いか
詩人は強いか
詩人は国をよくするか
詩人は君を愛しているのか
詩人はごみか
詩人は夢 ....
2000/01/08
素敵なニヒリズム
笙の笛
名も無き馬が
オホーツク海の
放牧場で草を食む
食べ飽きて海を眺める
凪いだ海面は鈍く光り
濃紺の海が見つめ ....
60億人もいるのに
神様は残酷だ
と
嘆いてみる
(もちろん)
返事なんかない
(そもそも)
求めてもいない
4畳半の自分の部屋が
とても広く思える
インス ....
この耳にきこえる
君の声も
すべてまぼろし
君の肌にふれたこともない
君と五分も話したこともない
私の中にあるのは
すべて理想化され再構成された
君
私は自分の宿命を悲しまない ....
桜の蕾が膨らむ今日
髪を結った幼子(あなた)は
子供から少女への
階段をひとつ上る
ちょっぴり生意気で
ちょっぴりおませで
でも
まだまだこども
少 ....
世の中はいろんな難しいことがあるけれど
心を変えるのが
一番難しい
心は 目に見えない
心は さわれない
しかし 耳を澄ませば
きこえてこないか
命の鼓動が
冷えきった宇宙に 今
....
母を想って作った歌を
有線で聞くと心が痛くなる
相変わらずの親不孝で
若いうちに家を出て親など知らぬで
過ごしてきたけれど
親になって
どれだけの愛で子を想うのか
わかるから ....
鏡がふいに斜めを向き
部屋のすみが溶けて明るい
鏡のなかには無色の柱
扉の前には銀の曇
銀はひとり歩き出し
窓を向いては立ちどまる
たたんたたん たたんたたん
素足の ....
別れの朝はなんて適当で
あっさりマグカップなんか洗ってる
もう触らないでって言ったのに
角ばった手は真っ直ぐ頬に触れてた
寝不足な顔してる
あなたの眼はそう言っていて
心配そうな顔 ....
なにげなく息苦しくなる
自由に生きるとわがままで
いい人でいると酬われない
狭苦しい海だね、まるで
しおからいもので満たされて
泳ぐためにも浮くためにも
そして沈むためにも
抵抗や圧力が ....
それはまるで
幼さの残る少女の媚びた笑みようで
みずみずしい色気が匂い立つ
薄いピンクの蕾がほころび
少しグリーンがかった白い花は
もう満開
春はなんだかエロティックだ
そこ ....
僕は泣かない誰に誓うはずもなく
ただ自分自身に誓った
なんの損も得もないのに何でだろうね?
でもスグ誓いは解かれ僕は今この物語を書きながら泣いている
なんで泣いてるかかって?
....
ガングロ真理子は
渋谷の無気力をたくさん抱えて
コングロマリットになったらしい
クロマグロ律子は
海の悩みを代わりに引き受けて
コングロマリットになったらしい
こんがりパリ彦は
....
冴え渡り 裸木連なる砂大路
赤下駄の大小 足跡は縄目模様
指しゃぶり 零れた涙は飴玉
頬拭う唇は 紅汚れ残し
「母様は水底に嫁いで去った」
有明月 呑み込み 囁く
....
折れた枯れ枝に添ったまま
消えていく水時計を持つ土色の葉
陽射しを後にした地の床への風くぐり
通りの方から聴こえる小声
渓谷は乾き こぼれた石
切れた羽に 埋め込まれ
飛ぶ ....
すくわれた
一匹の蜜蜂の羽音
渇いた微風にそよいだ
草木の乱れ
鋭い鎌をたずさえた
物を乞う義足の少年
まちかまえる
一頭の蝶の不確実な飛翔
その美しい軌道
転々と巡礼を続ける修行僧 ....
取り扱い注意。
傷みやすいですから。
腐りやすいですから。
そんな注意書き
勝手にするな。
反撃出来る強さくらい
外に出さないだけで
みんな、持ってる。
ああ、泣かないでください
ごめんなさい
ありがとう
さようならは言わないで
涙が出てしまうよ
強さを持っていないわけじゃないから
弱いところばかり見せたくはない
泣きそう ....
心って
呼ばれてるものの大きさ
物差しで
図ってみたい
きっと、それは
頭の中にいるんだと思う
それなら
最高でも10センチくらい
頭蓋骨とか
神経とか
邪魔なもの取っ ....
僕らは互いを求め合うけど
決して互いを愛しているわけじゃあない。
こんなふうに肌を合わせるのだって
互いの綻びを見つけようとする「手段」に他ならない。
愛している、なんて君がうそぶくか ....
「人間は結局は孤独だ」なんて
豪語していた私は、
君と出逢って
一人じゃ生きられなくなった。
ほんの少し、
ほんの少しでも
君も私無しでは生きられなくなってたらいいのに。
トランプをめくると
そこに{ルビ現在=いま}が在った。
誰も知らない
僕の{ルビ現在=いま}が在った。
驚愕している僕を
置いてけぼりにして
そのトランプは飛んで行ってしまった。
僕は又 ....
きこえるよ きこえるよ
君の声 君の鼓動 君の体温
どんなに遠くの場所にいても
目を閉じれば すぐそこに
君を感じる
日常はあくまでも 日常で
スクリーンの中のようにロマンシチ ....
哀し君の月光 静まりかえった青黒い水面をてらすには よほどに哀し
未だめぐり逢わず探し求める君を想うなら こころふるえる
嫌いな物の名前を
3回続けて言ってみる。
なんだかちょっぴり
勝った気分になって
あと3回言ってみる。
コウモリの口 z
511グラム
無効
....
ケータイから流れる音楽は、
どこか淋しげで、
うつろで。
いつしか、このまま、
消えてしまいそうで、
握り締めた。
軋む音は、かき消されて。
涙の零れる音も、飲みこまれて。
....
深い森に一人たたずむ彼は
僕の十倍は生きてるだろう
それでもまだ僕と同じはずだ
まだなにかの途中のはずだ
・
成長したなんて自覚はないけど
ただ背は伸びて
歩幅は大きくなった
それだけ ....
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