山登りで
吊り橋があった
上下左右に
揺れた
2人は命綱を
つけて
慎重に渡った
落ちる時は一緒だ!
今や君は妖精のように
飛び跳ねて自由奔放
こっちは揺れを抑えているのに ....
「あすは
さくらが 良く降るでしょう。」
だから
きみを 誘って
あした
誘って
ふたりで
さくらに
ずぶ濡れに なろう
濡れると 服が透けるね
きみの 中身が ....
「春だからレモンティー」
理由はよくわからないけれど
君がそう言うのだから
きっと美味しいと思う
グラスの中の氷を
ストローで
カラリカラリと遊ぶその指の
第一関節と第二関節の曲がり ....
−1−
徒らに笑おう
僕らが苦心して果たそうとした事は
どうやら徒労に終るようだから
中味の無い箱が産業道路を溢れ
空疎な前向きの歌がチューブを溢れ
考える事をしなくなったひとたちが
....
カチリ、と響く瞬間に、運命はようやく動き出した
銃口は冷たく、滲み出る汗はさらに冷たかった
明日はもう戻ってこないのだと
初めて気が付いた
運命の歯車が私を探している
私は最 ....
むかしある男がある場面で
海を二つに割りその真ん中に道を作った
それは奇跡だった
その場にいた人々は驚愕し
うわさに聞いた人々は私たちも体験したいと叫んだ
男は皆を集めもう一度海を割り道を作 ....
入口は大抵いつもそれほどまでには広くないものだけれど、いざそこをくぐってみればスルーしてスキップしてフライアウェイののちノーイメージもノーイメージな景色へ連れて行かれてというかたどりついてというかとに ....
愚問を何度も唱えたら
君は何も言わず去っていた
それでも君は
そうするしかなかったのかも知れない
どうしても逃げられたような気がして
悔しくなってしまう
純粋無垢な君には私 ....
パンのみにいくるにあらずとパンなしではしんでしまいますよ
数えれば29個も
もっと切ってひらいてつまんでいけばたくさんの
おれを連ねてきたものだなあ
たてに
たてだけにかさねて
....
春の甘き 薫り
色とりどり 霞
今宵 はじけ
花の幽玄の形態に酔う
春 揺れて
来る そして 去る
この スウィングに
夜の 君は・・・
見詰め 見上げた
樹木の ....
星になるなら今しかない
新しい星へと
たったこの時
たって掴んで掴めそうで
死後やタレントやそんなんじゃなくて
もっとクールに斬新に
かつエレガントに
センチメンタルに
は ....
一人の部屋で
彼等はがやがやとしてしまっている。
思い出も一緒くたにしてしまうから
部屋がごみごみしてしまっている。
とうの昔に成ってしまったんだな、と少年野球用のグラブが寂しさを醸し出 ....
雨
雨音
雨垂れ
ザンとしたら
降っていた
竹の鈴鳴りに
辺りは静けさが
舞い上って
流れ出す
内包する
微細な溶液が
呼応するように
震える
水
水音
....
『泣いたってどうしようもないだろ』
そんなこといわないで
あなたはどうして泣かないの
もうお別れだよ
また会えない日々が続くのに
さみしくて
さみしくて
離したくない ....
耳の中に何か忘れ物をした気がして
振り返ってみるけれど
耳の中に帰る道を忘れてしまった
どうにかしようと耳を澄ましても
聞きたくない音や言葉ばかり聞こえてしまう
まもなく桜がきれいに咲き始め ....
目を閉じて
そっと目を閉じて欲しいのです
まぶたの裏に感じるものは
やわらかな陽の光り
それとも七色の虹のきらめき
じっとしていると
風のささやきも聞こえるでしょう
あなたの美し ....
こ 皇居のお堀に桜が咲いた
わ 笑って笑って 泣いてみた
れ レモンを本屋に置いてきた
た タバコを逆から吸った夜
ひ ひとり壊れて君を待つ
どうして
あなたの横にたつと
とびきり甘くて切なくなる
どうして
学校の教科書には
のっていない答えを
ずっと探してもがいてる
どうして?
最後には
....
罵りあうためにあなたを欲したのではなかった
ただ
ままならぬ人の世で瞬きの間だけでも
互いの鼓動を抱きしめることで
少し眠りたかっただけなのに
淋しさよりも悲しみを
罵声ではなく歌声を
....
渦巻き星雲のひとつの腕の端から その中心を眺めると
彼方から届く淡いひかりは失われた過去の物語
それでも不条理で理不尽な道程は 決して届かない言葉を未来に向けて 打ち出さずにはいられなかっ ....
簡単な言葉しか思いつかないけど
貴方に電波を送ってみるよ
上手く伝わるか分からないから
慎重に言葉を選別する
「届いていますか 私のメッセージ」
気持ちに整理がつかないのな ....
ひとりの頃は辛かった。
仕事を終えた夜は、
いつも罪の意識にさいなまれ、
眠れず、
飲めぬ大酒を喰らい、
やっと落ちた夢の中でも、
責められた。
ある ....
ガラスの円い橋が架かる
渡らずに50年かかって ゆっくりと溺死して行くとき選別がなされる
炎の花弁が育った
地球に突き刺さる杭であることが出来なかった人たちが次々に焼却炉へと運ばれて ....
牛乳の膜を静かに
針が飛び出しまた潜って
刺繍をクルクル繰り返す
オレンジの軌跡が寄り集まって
丸く浮かぶ
太陽の象徴みたいに
明日になると果汁が染み出し
....
君といると何だか風船を持って歩いているみたいだよ。
だから何?
昨日は君の夢をみたよ。
だから何?
こんな事 人に話すの初めてだよ。
だから何?
これ、良かったら貰 ....
この 空に
風が 溢れかえっている
君よ
希望の 胸に
張り裂ける 叫びを 乗せて
キーボードを たたき続けて
理想の国を
丹念に トレースする
君よ
きっと 春は そ ....
いつもよりほんの少しだけ
笑うことができるのなら
一日がすごく楽しくなれると思う
いつもよりほんの少しだけ
花に気づくことができるのなら
悩んでいることがすごく減ると思う
いつもよ ....
また独りぼっちになってしまった
ただ時だけが漫然と過ぎてゆく
花たちが一斉に咲き
町をにぎわせてくれる
朝、トランペットの音
気持ちのいい朝
いつも寝坊をして
外はほっかほっか
....
おれ戸の辺りに立ってウクレレ弾いてる。
あ、菫じゃん。
おれ雨降ってもウクレレ弾いてる。
ね、菫ちゃん。
折りたたまれてゆく季節は
いつか振り返れば
一瞬なのかもしれない
湧きいずる水におされて
いま
雲母のいちまいが
なめらかに遠ざかる
使いきれなかったノートの白さ
描ききれなか ....
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