ドクロとか、
目の前に浮かんでいて。
しかもそれは闇の中なのに、
淡く発光していて。
骨、光るわけないじゃん
光源はどこなの?
しかもそいつ、
喋り出して。
死者が語る ....
飛ぶ鳥から抜け落ちた羽根が
地面に墜落する運命に気付かず
いつまでも空を飛び続けていることがある
これを残鳥という
猟銃で撃たれた鳥の
飛び散った大量の羽根が
そのまま鳥の形をして飛び ....
僕は怪物なので
あなたを犯してしまってもいいと思った。
有毒な手であなたの体を触る
汚染襞で同じばしょを何度もほふる
結局僕は
あなたが嫌がらないのが嫌になって
愛撫をやめた
....
悲しみの雨が街を濡らす
傘を濡らす 桜を濡らす 電車を濡らす
悲しみの雨が私を濡らす
部屋の中にいる私を濡らす
悲しみの雨が頬を濡らす
後から後から頬を濡らす
悲しみの雨が思い ....
小枝の先に小さな緑が現れる頃
もう何度も使ってきた
「新しい」という言葉は
やはり新しいのだと不思議に感じる
今まで使ってきた言葉に
何かが足され
何かが積み重ねられ
今までにはない感動 ....
「私は狂えるモンスターだ!」
と突然、君が叫び
13秒後
ああきっと、今聴いている音楽の影響なのだろうと
僕は理解し
もう一度テレビを見ようとした。
ちら、と横目で君を見てみる ....
肺が焦げる夜
盲目の影は忍び
言い訳の暗室で
嘆きの雫を
垂らすならば
今すぐ探しにいこう
星屑のマーケット
弓をひく光線
孤独を突き刺す
白矢は流星
この心臓を貫 ....
姉とハンバーグを作る
この広い大草原の中で
寂しさを潰そうと捏ねて変形させようと
焼いて楽しくしてやろうと
玉葱を切って遥か経つが
姉の涙は止まらない
それはこの世で唯一の水
私 ....
春風に ふんわり 浮かぶ
赤い風船 指先に絡まる糸が
するりとぬけおいかけても
手をかざしてもとどかぬ
青空高く 遠のいて
手をかざす ひとこま
とどかぬとも おいかけて転び
膝をすりむき‥ニ ....
君のたこ、僕のたこ、僕らたこフレンドシップ獲得だね。
なかなかいい、なかなかない。
君のたこは過食嘔吐の赤い吐きだこ。
僕のたこはゲームやりすぎの固いゲームだこ。
たこだよ、たこだよ、たこって ....
いつも通り薬を飲んで
睡眠効果があらわれた時
ふと、アメリカのジャンキーなものが食べたくなる
それは壁をゆっくりなぞるように
穏やかで、かつ思考回路が逆回転しているに違いない
....
君がみんなを惑わす
太陽ならば
僕はみんなに
日が当たらないように
雲になろうと思う
独り占め
させて
君に対する僕の心は
ほとんど愛で
蝋燭たてとか
傘たてとか
ドアノブとか
靴べらとか
そういうものに
僕はなりたい
....
さんびどおもってらば
まだ ゆぎっこ ふってくるおだおの
まぢの たんぼだば すてっときえで
ながぐつなば はずがしして
みせっこさ よ ....
スクランブル交差点の真ん中で仰向けになって倒れた
人々は僕を避けるようにして交差点を渡っている
信号が赤に変わった
地獄を渡りきった人々は僕のその様子をじっと心配そうに見ている
天国 ....
地球の人々は夜6時に起きて朝6時に眠る それに背く者は刑務所に入れられる
世界の王様が考え出した新しい掟だ
どうしてそんな掟を作ったのかというと 王様が夜が好きなのと 生まれつき夜行性である ....
下肢の無い僕はサーカスのピエロになりたくて 物心ついた時から 毎日車椅子を動かせて街に出て大道芸人の先輩の隣で滑稽なメーキャップとお母さんが作ってくれた服装でパフォーマンスの練習をしている
車椅 ....
「好き」だけじゃ
片付かない事も多いけど
「好き」だけで
片付く事もいっぱいあるんだよ
「好き」だけじゃ
許し合えない事も多いけど
「好き」 ....
寝息が聞こえる
12時、目をあけている
ピンクの携帯は鳴らない
あなたからの安心をまっている
あなたの言葉を頭でくりかえし聴いている
あなたが触った頬の位置に手をおく
....
「明日へと向かって、前へと歩こう」
って、きみがいうから、
ぼくもついていくことにした。
きみは
ずんずんずんずん進んでいって
だんだん見えなくなっていった。
きみとぼくは
はぐれて ....
すぐに煙草に火をつける
うすっぺらの下着をさがす
うすっぺらの何かをポイとする
水をゴクンと飲む
目はあわせない
キスはもうしない
ラブソングが申し訳なさそうにかか ....
うすいろの
はなびらが
はらはらと
散りゆくよう
なきぬれた
おもいでも
この春に
見初められ
ねもとから
べにがさす
わすれない
あなたのこと
....
整形美人で泣ける程
僕らの世界は
まだまだ綺麗で
実際問題
汚れてる部分なんて
全てを見れば
無いに等しい
鏡に
ナニガミエル?
(風向きはまだ、向かい風)
....
あなたはわたしの眠っている横で
わざとらしくページをめくる音
つよく立てて
降り始めた雨を受け入れる
くらいまぶたの中で
弾ける赤い頭痛
あなたの読んでいる一行が
鮮明に浮かび上がる 夢 ....
まだもう少し待って、とあなたに言うのですが
せっかちな人ですから
腕の切り口からはもう赤々とした血が
零れだしています
私は死装束をまだ縫い終わっていないので
すぐに追いかける ....
あらあらこんなに散らかして
歩く隙間も無いじゃないの
ちょっとコレ去年の雑誌よ
DVD返済期限切れてるじゃない
古雑誌を出す日は何曜日なの?
DVDはもう見たの?
このジュ ....
うしろに
おくってしまうのは
いやで
それでも
かついだままだと
つぶれてしまう
そこに おいて
じっと みていると
つらすぎて
だからといって
しまいこむと
いらい ....
ほんとうのことを
ほんとうのことばで
かいてしまうには
まだ はやすぎるので
いけのまわりを
まわるように
まんなかを
さけたことばを
かきつづけて
すこしづつ
ときはなた ....
ひとつ てのひらに
かすかな ひかりを
のせて
ただ それだけを
のせて
ひびの あゆみ
ゆるやかに
あおい そらに
くも しろく
しずまる ばかりの
みなもに
....
換気扇の音が気になって眠れないよ。
そういう君のいびきは換気扇の音よりはるかに大きかったけど。
僕は換気扇を止めてベランダで煙草を吸ったんだ。
角を取るなんてズルイ。
そういう君には一 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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