キミの苦しむ顔が
見たくて
わざと選んだ炭酸水。
思惑が当たり
胸が苦しむ
昼休み。
今年にも春がきて
春を数えるときがやってきた
まずは春の色を数えたい
薄い黄緑や淡いピンク
あちらこちらにたくさん見える
暖かい風が揺らしてる
どれが一番似合う春の色だろう
春を見ている ....
著作権に関する検討中です。
そこにあるのは
一筋の水のせせらぎです
それをまたいで
遊牧民の少女は
超高層ビルの展望デッキに吹く風を
聴くことができるのです
そこにあるのは
細長い鉄のプレートです
それをまた ....
「スカンジナビアってどこ?」
と言いながら
あなたは新聞をめくる
外は
風が吹いていて
きのうの雷はちりとなり
ふりそそいでいる
わたしは
「知らない」と
面倒そ ....
春になると
見る夢がある
『春の首筋』
女が立っている
うりざね顔の整った貌をしてる
しかし
一番美しいのは
女の首だった
白百合がうつ ....
私が殺した感情は
私の中で静かに眠る
消えてしまったものでなく
忘れ去られたものとして
奥につかえて何かを残す
私は必死で辻褄合わせ
殺したものに気付いていない
私が飛ばした ....
肌の繊維は黍ほどに荒い
かの女の
黒味がかった糖蜜に
ぷんとかおるのは汗だけでなく
ぼくをからかう意思だとか
淫蕩にみちた態度だとか
何しろ ここはゆるい斜面だ
相変わらずの屠殺と
....
想像してみて
青い海を
太陽の光を反射して
キラキラしている
青い海を
入ってみて
青い海の中に
みえるでしょう
海の中を
悠々と泳ぐ魚たち
海底を歩く
カニ ....
イクラ丼が食べたい
キヨシマツモトは突然に言う
案の定僕のポケットには
北へ向かうチケットが二枚ある
キヨシマツモトでは本日も医薬品が大安売りで
僕はまったくの文系だけれど
キヨシマツモト ....
強欲をまるで成功の王冠の様に被り
嫉視と言う玉座に座り
どう諂いどう虐げるか算段をする
全ての益を己の物にしようと躍起になる
全てを支配し自益をもたらそうと細く笑む
大黒柱の様 ....
歌う川
――十一の変奏曲
{引用=
一
川は
歌う
膨大な水の旅客を乗せて
すべての山と谷を後に残して
流れながら
歌う
二
祈る人は ....
認めたくない 嘘であってほしい 身代わりを探す僕
ちゃんと光を灯したはずなのに 影を選んだその末路
全てを愛せて 幸せにしちゃう 答えや呪文なんてなくても
僕らには 人それぞれに与えられた切 ....
例えば
用を足していて
済み
尻を拭おうとして
トイレットペーパーを
力任せに引っ張ると
安っぽい
「トイレットペーパーを支えてるやつ」は
その安っぽさをいかんなく発揮して
芯の ....
夜、一人じっと手を見る
節くれ立った指の隙間
すくい上げた水は
口元まで届く前に
いつも零れ落ちてゆく
ひりつく喉を潤さず
落ちてゆく水のきらめきを ....
知りたかったこと 知りたくなかったこと
知らなくてよかったこと 知ってはいけなかったこと
とけるとける 落日の坩堝 橙色の窓辺
消える影と影の少女 黄昏の廊下に 一枚の印象を残して
出会え ....
恵みの雨だ
楽しもう
雷の音と
一緒に踊ろう
ベリーダンスで
へそを隠し
ちょっと降り過ぎだ
これから仕事なのに
昔の上司に会う
元気か?と聞かれた。
いつもヘマばかりして ....
空は呟いた
「恋がしたい」
海は泣いていた
「辛いんだ」
私は泣けなかった
(笑顔を見せ続けている)
空と海は交わる
愛し合う
私たちなんか気にしないで
(見せびらかすよ ....
> x <
) x (
)^x^(
)' x '(
ここは 江戸の街
桜 満開な 川の辺りを
館船で 遊覧は にこやかな姫君
うぐいすの冴えずる 朝は
姫君を いっそう 美しくひきたてる
桜の花びらが 水辺に奏を描く
ひとひら ひとひら
太陽が ....
とおくみつめる
あの秒針の刻む音が
きこえるほどの しずけさで
あやしくぼんやりとした曇天に
にじむ光の粒子を
私も刻む
時のまなざしは熱かった
始まりは、秋の縁側で
ぶらさがっ ....
シャンゼリゼ通り
喫煙席の私
苦いコーヒーをすすって
軽くビリリと火傷
傾きかけた太陽と
背後に迫る月と
バランスを保つ地球
フーと煙を吐き
流れたそれは コーヒーと混ざり ....
ある日突然
街から空が飛んでいってしまった
青い空は街の向こうへと
逃げていってしまった
残されたこの場所は
街から出される煙で
空をつくっていった
灰色の空はきれいな灰色だが
それは ....
朝一の電車に揺られて
見たことも無い別世界に到着
働き蟻の行列に紛れて
流されながらも蟻塚に向かう
蟻塚の中で手続きをして部屋へ案内されて
白い紙に黒のみの塗り絵
....
ピカソの良さが分からない
そう公で宣言してみれば
私は世界中の評論家から
反感を買う事になるだろう
展覧会に並べられた
一流の絵画や彫刻
それらが町外れのギャラリーにあれば ....
昭和44年3月、神田駿河台の山の上ホテルの一室で父とふたり。曇った窓ガラスを掌でふくと、夕闇の学生街に純白の椿が空から無数に落ちてきた。近所の氷室さんちのおじいさんが丹精込めた庭に咲く八重の、あの白い ....
猫来るな
猫来るな
猫こっち来るな
ああ嫌だ
こいつはこうやって
私の側にさえ来れば
その美しい漆黒の毛並みを
私が撫でないわけにはいかない事を
知っているんだ
どんなに ....
長い間雨が降らないので
涸れた池がある
長い間話さないので
枯れた声がある
長い間誰とも会わないので
忘れられた人がいる
長い間続きを思いつかないので
書き終えられない詩がある
雨 ....
はるは ひたひた湧いてくる
はるかかなたの 地殻の置くから
ひたひたひた
毛細血管を駆け上り
地上にある草木という草木のすみずみまで
ひたひたひた
....
陽炎は空気が熱されたからだと
薄々 気付いていた
視認し 綺麗にラッピングして送りつけ
そして声を聴き 満たされたとしても
隙間から冷水が湧き出続けて
真皮を冷やしていく
一言でい ....
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