町田、下北、練馬、目黒・・・ホテルに、旅館に、誰かの家に、
家はないのか
一箇所に留まらないのはなぜでしょう?
家を借りないのはなぜでしょう?
毎日飲んでるよ、お金がな ....
ピアスを空けた彼の耳に見惚れていた
薄く桃色になってる耳朶
床に転がったピアッサー
都会を歩けばすぐ見かけるでしょう
どこにでもいそうなパンク少年
みずいろ絵の具をぶちまけたよう ....
カタカタカタカタ
歩き始めたばかりの幼児が手押し車を鳴らす
母親はその直ぐ後で
我が子を支える為の手を広げたまま
少し腰を屈め歩いていく
坂道に差し掛かりよたよたと
ふらつき出した{ルビ母 ....
どうせなら心の底から
僕を嫌いになってくれ
退いてくれ
僕は地獄へ行くから
君に王冠をあげる
嘲笑だらけの王冠を
黒猫がカラスを食った
僕はそれを見ていた
君に僕はいらない
....
中天がはがされて かぜがそよぎ
ひかりがささやくなか
菜の花の祝祭であでやかさを奏でる
休耕田の一郭
透徹した「気」の感触
混濁した「血」の ....
スーパーに並べられパックに詰められた鶏胸肉の新鮮さと値段を吟味して500円玉一枚の重さと交換し台所に持ち帰ってまな板に引きずり出し切れ味の悪い包丁でぶつ切りにしてこびりついた赤にようやく気付く罪 ....
光がともされた舞台。観客たちの視線が集まる。
ブザー音。スポットライト。ここから始まるのだと、わかる。
それから、会場は急激に静止する。
公衆トイレで順番を待っていた。
脚を引きずる老 ....
数を重ねる度
不安になっていく
応える声は
段々と
失われていって
鼓動が
妙な速さを
記録する
結局は
自己満足を望む
私も
不完全な人間で
あ ....
恐いもの知らずの
夕方なんかが
団地の向こう沈んでゆく
オレンジやピンクのマイマイが
灰色や水色をすすんでゆく
ああ、藍色は、
焦げた汚れた群青色は、
生 ....
■ 毎日の色んな事を大切にしたいと思う
■ 書けない事ほど恐いモノはない
■ hirari hirari 舞い降りた花びらを見て 雪みたいで綺麗だねって微笑んだ君
■ 眠りを貪り ....
上がったり下がったり
俺の心の温度
行ったり来たり
俺の旅路
どこに向かうかなんて考えるのは止めにした
自分の位置を知りたくて
確認するのももう面倒くさい
ただ今を生きることにし ....
「春のはじまりに」
春のはじまりに
ぼくらいい気になって
待ち合わせをして
薄着過ぎるままで
ふたりで桜めざした
*
始めのうちは
すこし肌寒いけど
これ ....
ああ、満開に咲き 散っていく花ですね
私は この花吹雪に囲まれて 見えない
それは この春の 息吹ですね
あんまり 夜が光り輝くものだから
逃げ続けて この日を忘れていました
....
丘の上にかつては 養蜂場があったけれど 長い時間に淘汰されて 一対の傾斜だけが残った 永久機関を試したくて 時おり勾配を上っていく かわいた木馬の姿はいつも 同じところで見えなくなるので そこから先が ....
血まみれの手だというのに
どこにも手形をつけることができない
快晴の空をみて奴らはにこにこしている
誰にも干渉されないってことが
多分あんなに嬉しいんだろう
コンクリートが冷たいと分かる
....
蝿が鼓膜に飛び込んできた
耐え切れず馬を送り込んだ
喧嘩はいつしか粗探しに変わり
言葉の刺は鋭さを増してゆく
ていうかその台詞何百回目?
耳たぶに蛸が噛み付いてきた
千切ら ....
地図の上に鉛筆を立てて
転がった位置まで歩いてみると
道路の真ん中にアルマジロがいた
それから早幾年月
アルマジロの実の弟
ジローに出会った
普通の人間の形をしている
折り目正しくス ....
バタバタと 風にふかれる ライナスの毛布
自分から 洗濯ばさみ はずしたの
ひらひらと 風にゆられる 大すきな毛布
雨なのに わざとおそとへ 出たんだよ
笑っていった わたしは 風にふ ....
久々に会ったから
君の手をすこし強く握った
まだ愛を知らない僕らは
その意味よくを理解できない
君にもらったプレゼントで
僕を埋め尽くしてみた
気付いた君は
たくさんのプ ....
あいつとの想い出を すべて塗り潰したい
記憶の改竄を 密やかに行いたい
本当の終幕を 君の手で引いて
あいつと行ったケーキ屋に突入
苺タルトを美味しく食べて
君の楽しい話に ....
外はチラチラお星様
あの虹に飛び乗って
銀河の果てまで
えいこらせ
オーロラかかったお月様
雲の谷間に落っこちて
えんえん永遠
泣いている
ごみを捨てた
ホームレス
心を捨 ....
夜道を歩きながら歌を歌っていると
うろ覚えの歌の同じ箇所ばかりを歌っていると
家々の迷惑を考えて小声で歌っていると
歌を引き継ぐものがある
正しい歌詞で歌い継ぐものがある
玲瓏たる美声で ....
どうしたの、と
どうしよう、が交差する
道のどまんなか
人生のどまんなか
わたしははかない夢をみる
儚い 儚い 夢を みる
歯車の一員として
歯を食いしばり
グトッと堪えて
鼻をすすって
水の流れに沿って
時に流されてゆく
花は萌え
天気も良い
タンバリンの音
水がポトリと落ちる
エンジンを切り ....
僕が見た
真っ赤な海や月
僕は見た
真っ赤な血の惨劇
濃く染まる
僕の腕
すぐ迫る
恐怖や悲鳴
次は僕だ
2色の景色
赤と黒
静かな世界
物音1つしない
感じるんだ
....
晴れきっている
閃光が停止してる
この路上から垂直に
そのぶちまけられている幾多の天井の上に
切り欠けている
せいかつ
の片側たち
半身の動物園
豆の木 ....
今の自分にできることは
何もないのかもしれない
あったとしても
今までの自分ができたことよりも
ずっと少なく
今のみんなができることよりも
ずっとずっと少ない
だからといって他人を恨むこ ....
左手の小指がなんだか痛いなぁ
きっと通りの黒猫が死んで居たせいね
滲んだ掌の赤い血が眩しいなぁ
辛い位に生きてる証拠を突き付けられる
ダンボールに詰めた記憶は何処かなぁ
すっかり燃え ....
薄情なのは
どうやら僕も君も彼も彼女も
みんなそうなんでしょう。
無礼なのは
どうやら僕も君も彼も彼女も
みんなそうなんでしょう。
きっとみんなわかっちゃいないんです。
愛や ....
晴れた空はすがすがしいね
透きとおるアオは
憂鬱な気持ちも吸い込んでくれるから
でも雨降りも嫌いじゃないの
シトシト雨は
時間をゆっくりと進めてくれるから
....
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