だだっ広い海を目の前にしていながら
気付く事なく
知る事も出来ず
眼もくれずに只ひたすら
浜辺に座り込み
瞳を落として
立ち上がり歩くのも忘れて
ちっぽけな両の手で精一杯
足元の砂 ....
空の青
海の碧
交われずに
波寄せる
肉に溺れ
欲に耽り
僕は
街に居るのです
からくり
操り
首吊り
引き攣り
お祭り騒ぎ
蒸し返し
繰り返し
か ....
接線のように地球にかかる
真っ直ぐ虹
バランスを取りながら
悪魔と天使が綱渡り
悪魔の渡った後の虹は
真っ黒色に染まり出す
天使の渡った後の虹は
偽善者色に染まり出す ....
どうでもいいんでしょ?
・・・愛してくれてると知ってたから
「違うよ」と言って欲しかった
疑ってる気持ちなんか
これっぽっちも無かった
信じられなくて言っ ....
こんなに好きで、
こんなに好きで、
こんなに好きで・・・
あんなに愛し合ったのに
あんな事くらいで今までの信頼が崩れるわけないよ。
そんな軽い気持ちで好きだっ ....
{引用=風の脚が遠ざかってゆく
あさいわだちは
春の周りをくすぶっていて
いろとりどりのかざみどりが
ゆるゆると迂回しては
家を さがす
信号が青に変わり
ひとなみは と ....
「最後のネジ」
僕のネジがとれかけている。
このネジがとれてしまったら
僕は動けなくなっ ....
ほんのりと
朱に染まっている
その
いたずらな頬に
ひとつ
キスを落としてみる
ふたつ
愛を、囁いて
夕焼けよりも
濃い
朱が射し始めたら
手を繋い ....
綺麗な君に
汚れた僕
大切にしていた筈のものを
簡単に捨てて
気付いたら
汚れた僕
....
浅草あっちゃん油虫
青葉青山案の定
インドイギリス硫黄島
イカの色したイイおんな
うどんウクレレうりふたつ
梅田鶯運の尽き
エンドえげれすエロガッパ
駅の易者のエビふりゃあ
浅 ....
夜の輪郭が瑞々しく
他の夜の暗さから起き上がるとき
波を湛えた器を抱え
灯りの無い道を進みゆくとき
声は牙の冠のように
おごそかに髪に降りてくる
ふたたびからになる器を ....
閑静な住宅街にうっそりとたたずむ
広尾のリストランテ「イル・ニード」
ここはうまい巣ごもり料理を食べさせてくれることで有名だ
今夜は僕たちが知り合って2年目の記念日で
給仕の差し出すメニュ ....
何でこんなに陳腐なのかな
僕の言葉 どれだけ積み重ねても
決して届きやしないのが
分ってしまっただけで
気づいてあげれなくてとか
見て居なかっただとか
言い訳にしか過ぎない ....
果てしなく続く乾いた砂地が
太陽の熱で温められ
そこに幻の水が出現するように
終わりなく続く乾いた心が
生きたいという気持で温められ
そこに幻の言葉が出現する
私の詩とは
そんな ....
転げまわっているうちに
ようやく産まれた
ようやく
あなたの声が聞こえた
そして
これから
初めてばかりの世界で
歩いてく
みんな同じで違うから
って
この世界でど ....
無差別に人の命は消え
無差別に破壊は繰り返される
誰でもいい
誰でもいいから
死ねばいい
そんな悲劇が繰り返される今、また新たな実験がなされる
誰でもいい、より ....
あっ
と九十過ぎの{ルビ老婆=ろうば}が言うと
黒い杖はエレベーター十階の
開いたドア下の隙間にするりと落ちて
奈落の底で
からんと転がる音がした
「 杖も毎日使われて ....
その子にとっての最初の事実は
人の死だった
自分が誰かに抱えられたまま
その体がだんだん冷たくなってゆく中で
生温かいものが頭から流れてきた
それが血であることは後で知った
そしてその人が ....
我が身に寄りかかる雨は
遠き地の君の涙か
悲しみに塗れるその色は鮮血
今はただ
何を信じて今日まで来たのか
それすらわからなくなった君がいる
罪があり罰がある
救済という言葉の影には
....
テレビドラマで人が死んでも
嘘だと知ってホッとする
そうして世界のどこかで
誰か死んだのを知らないまま
・
『助けて』って言葉を知らない
誰に言う言葉か知らない
呼吸をするので精一杯
....
明日太陽がなくなったら
僕らは盲目の世界を生きるの?
影がないと寂しい
光がないと寂しい
僕らがいないと寂しい
19歳の
尽きる気がしない
かいわ
わらいごえ
めせん
の
森のなかで
こういうものさ
と
オオカミがおなかをさする
その
おなかのなかで
こういうものなのかしら
と ....
発光する幾つもの花びらが
十六夜の月の輪郭を辿り、滑り、落ち (落ちた)
―――夜/舞う
幹を中心に弧を描き
、片足の僕は倒れ
、意識を辿り
、滑り、落ち (片足を残したまま、落ち)
幾 ....
海鳴りが微笑み、伝えているので。
風、光、波、を、あそばせています。
る。ふ、らん。
る。ふ、らん。
瑠璃色にかわっていくのかしら。
遠いは、近い、のかもしれません。
....
ぼくがまだ見つけない 明日の
呼吸の波は、かぎりなく無音で
おしよせては、
皮膚のあいだに刻まれた旋律を
からめとりながら
引いていく
奥深い場所で対流する
なまぬるい記憶、ある ....
彼を失ってから
寂しさという言葉と戦いました
戦い疲れ果てたとき
私は空虚という名の亡霊に憑かれました
色とりどりの花は
私の前では何も意味をなさず
美しく奏でる音は
騒々しいものでしか ....
ネコのような甘いだみ声鳴かれても
エサは、やらん
きんちょうをしろ、
セックスのためだ
たわごとを言うな
返事は正確に、迅速に
セックスをする仲のルールである
お前がきちんとルールを守らないから、
俺は仕方なく書くのである
友達がいないから
ただの愚痴である
ただの愚痴に現実がポトリと落ちてくると
ぴちゃんとそれに膜が張る
....
今はまだ、休んでいる畑の脇に
一本の桜があって
その下に
小学校の机が
置かれている
ぽつんと
ひとつ
桜は 若葉が芽吹きだし
なごりの花びらが
ちら ちら と
舞い落 ....
弱気である
あなたに会ってから、私は弱気な女になってしまった
優しくしてくれてしまうと、わっと驚いてしまう
男の人はなんにもくれない
そう、気づいた矢先だったのに
あなた ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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