エインスベルたちは、復讐からの帰路についた。
もちろん、再びユーラディアの谷を通ってである。
その道すがら、アイソニアの騎士はエインスベルに向かって言った。
「俺は、アースランテの国に亡命しよう ....
ファシブルの国で政変が起こったという報せは、
早馬によってクールラントの国にももたらされた。
国王はわずかに顔を曇らせた。
「で、次の女王は誰になるのか?」

「マリアノス・アリア・ガルデが ....
太陽の
下に新しきものなしという
太陽もこんなことは
想定してなかったに
違いない

インターネットが
ありましたか
あった
かもしれない
古代世界に

アトランティスが
首 ....
男は、誰も彼も戦う運命のしもべ、とは
千年川に流れる薄っぺらな真実だろうが
それらの川の行先の海に問題はあるのだが
そんなこと急に言われても寒くて、唇、震えてる

僕が僕である罪の意味に ....
何も考えていない時間に
窓の外を見ていた僕の 心の不安
あいつは今頃
この空のような笑顔で笑っていることだろう
僕は街に出る 心のドアを開けはなって
神様がため息をして
意味もなくチーターを産み落とした

落ちたチーターはあみだくじで
バイソンの群れに住むことが決まった

チーターは足が速いこと
毛に変な斑点があること
痩せているこ ....
水を入れ替えるのを忘れた
花瓶だったろうか
金魚鉢だったろうか
お仏壇の茶湯器だったかもしれない

いずれにしても罪深く
自己嫌悪を覚える

最近はこんなことばかり
やることなすこと ....
ひつじ雲はあんなに夕陽に映えて
街の建物はみなオレンジ色に染まり
見知らぬ異国になってゆくのに

君はやわらかに目をつむって
まだ見ぬ海の語りに耳を傾けている
僕には微かにしか聴こえないか ....
パパの手の歌を聴きながら

清志郎さんの偉大さに

いまさらながら気づきます

ご時世としてはじぇんだーれす

なので表現的に多少気になりますが

それでも

なんかしみじみと ....
なにも知らない、
何一つ知らされていない、
わたしという存在が
億万年の彼方から送り出され
今日の宇宙を仰いでいる

あゝ天晴れ、
わたしは躍る
この地上にて
何一つ覚えず
何一つ ....
空に湖のある場所に引っ越してから
薔薇は世話が大変だと知った
この土地は気にいるかな君は雨が好きだから

素直な枝と同じに左右に分かれる道があった
僕たちはやがてはなればなれになり
優しく ....
ちょっと待ってね
という間に五行は終わって
つぎの五行を考えている暇人は
たぶん僕ぐらいだろうな
五行の緩さがとても好きです
夜を飾る女が闇のダンスの指南役で
秘密の原始をあじわう

夜間飛行の天使はときどき行き先を喪って
微かにきこえる古いブルースに耳を傾けている

闇のスケルツォは楽章をかえても
いつか交響 ....
声がでなく
大気に混ざる安らかな眠り薬に
その身を委ねてしまいたくなった
胸の小さかったころの私
家は優しくて
朝の光はいつだってキラキラしていた

抗う心さえ
芽生え無ければ ....
いたはずの人がいなくなり
いないはずの人がいて

地図が変わったり
星が見えなかったり

もう何も信じられない
というときに

そう思っている僕がいる
これはまだ確かなことで

 ....
「そうかもしれません、母上。明日は、
 叔母ミーガンテの戴冠十年式典が行われる予定でした。
 しかし、今は貴女が王座に返り咲く日となるのです」
「しかし、国民は受け入れるだろうか。一度は排斥され ....
「わたしはこの時のために生きてきました。貴女を救うために……」
「そのために、魔導士に落ちたというのか?」
マリアノス・アリア・ガルデはわずかに顔をしかめた。
その微妙な表情に、エインスベルも当 ....
作りかけで壊れた
断片を繋ぎ合わせ
星のように祈った

暗がりから白手が伸び
祈りのカタチを崩していく 

後腐れのない別れ、転がる骸

哀しみは億万と木霊し
形態は次々と破壊され ....
保湿クリームの温かさに聞く
明日はどんな現実を生きるの?
今日よりちょっと良い?

甘えて聞いてごめんね
どんな風になっても
私が生きてるところが現実

頬にクリーム伸ばしながら
夢 ....
今 私が
こうしていられるのは
みんなのおかげもあるけれど
過去の私からの
プレゼントがあるからよ




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
良いものは
忘れず
心に取り込む
魂が喜ぶ
感覚がよくわかる
ひらひら
くるりくるりと
舞いおちてくる

ふわふわの
わた毛のような

さらさらした雪たちが

どんよりと曇った
天空と

銀世界の
地上のあいだを

見わたす限りいっ ....
『幻肢』(田中修子さんに捧ぐ)

腕を失い
ない筈の腕が痛むかのようで
貴女は 私のフォントムペイン

あのやわらかい声で
今日も 貴女が 歌っています

めかくし鬼さん
 ....
彼女に逢いたくて
ずっと寝ていなくて

花丸はいちばん大事な夜にだけ咲かせて
いつまでも忘れない、あの冬休み

浮き雲の稜線をけっして見誤らず
綿飴みたいなんて言うのは我慢する
 ....
足音たかく
雪崩れる嵐に乗って
賊の頭巾をかぶった隣人が
柵をまたぐ
花壇の若芽を
踏み荒らし
扉を蹴破りざま
きみの鼓膜の奥にするどく
怒号する
〈俺の家のものになれ!〉
〈俺の ....
「はい。わたしは貴女の娘、エインスベル」です。
「エインスベルか……、あの頃はたしか十歳だったはずだが。
 立派に成人したのだな。しかし、お前がここにいるということは?」
「ええ、叔母ミーガンテ ....
ミーガンテを捕縛した後、エインスベルは、母の元へと赴いた。
マリアノス・アリア・ガルデは、十年の間、
王宮の北にある塔の中に幽閉されていたのである。
マリアノスがいる牢獄は、塔の最上階にあった。 ....
もう二月だとか
まだ二月だとか
思ってしまう

寒くって
春はまだ遠くって
だのに花粉症の症状が出始める

なにかが始まりそうで
終わりそうでもあって
このままでいたいのにと言いた ....
お花があって
それから
けむり?
雨ふりの森の中みたいな
ちがうよ
びゃくだん!
くすくす
しっ!
こえだしちゃ だめ
おそーしき?
そう
おそーしき
ぼわぼわって空気が
静 ....
世界に一時許されて
震える個体が風に吹かれ 
世界の荒野を抱いている

夜がまたやって来る
夜がまたやって来る

震える個体は薄暮のなか
遠い遥かな夢を紡ぎ
光の時を待っている

 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
復讐が終わって(二)[group]大町綾音2*22/2/4 7:31
復讐が終わって(一)[group]1*22/2/4 7:30
古代の夢りゅうさん222/2/4 6:28
戦っても、戦っても秋葉竹122/2/4 3:14
ONE DAY番田 222/2/4 0:46
神様のため息◇レキ1*22/2/4 0:30
明日への約束坂本瞳子3*22/2/3 22:40
海の開演壮佑9*22/2/3 20:52
めもうし022/2/3 20:43
名無し人ひだかたけし622/2/3 18:48
空に湖のあるふるる6*22/2/3 12:00
五行詩マークアーモ...9*22/2/3 9:53
闇のスケルツォ522/2/3 9:31
歌わなければ良かったのか秋葉竹322/2/3 7:38
確かなことはりゅうさん422/2/3 5:18
母との再会(四)[group]大町綾音1*22/2/3 4:02
母との再会(三)[group]1*22/2/2 23:12
ひだかたけし1322/2/2 19:20
おまじない木葉 揺622/2/2 18:41
※五行歌こしごえ5*22/2/2 15:31
五行歌夏川ゆう522/2/2 9:54
雪の舞いst422/2/2 8:53
『幻肢』(田中修子さんに捧ぐ)るるりら622/2/2 8:08
今になってあんな夢をみるなんて秋葉竹122/2/2 3:33
隣人天寧222/2/2 1:53
母との再会(二)[group]大町綾音1*22/2/1 23:33
母との再会(一)[group]1*22/2/1 23:32
二月か坂本瞳子2*22/2/1 22:21
good-byeちぇりこ。922/2/1 22:03
薄暮ひだかたけし622/2/1 21:09

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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