風に流されて
落ちた日が
山の端に滲む
飛来した鳥の羽根に
しがみつき
僅かなぬくもりは
山へと堕ちる

眩しすぎる季節が
駆け足で追い立てるから
花たちは散り急ぎ
やがて
萌 ....
沈黙とは磁石のように引き寄せるもの―

 マグリットは間一髪のところでサンドイッチを掴み取った。
パンの耳がついていたことを記述しておく。それから電話の
ベルが止んだ。向こうから、ぼそぼそと声 ....
三十過ぎて 
忙しさを言い訳に 
すっかり運動不足の僕は 
最近腹筋をはじめた 

しばらく鍛えてなかったので 
体を起こすたび 
床から上がってしまう両足を 
しっかりと抑えてくれる ....
{ルビ空=から}になった財布の底から 
しわくちゃになった
3年前のレシートが出てきた 
四隅をひっぱり広げると 
すっかり文字は薄れていた 

旅先で出逢ったあのひとと 
語り合った喫 ....
とんこつラーメン屋のにおいが 
真昼の生ぬるい風に運ばれる 
新宿の雑踏を歩いていたら 
ポルノ映画館の看板下で 
自転車に乗ったおばちゃんが転んだ 

どうしていいかわからずに
ぼくは ....
僕ね
一人きり部屋にいると
いつも見付けてしまうの
床に転がっている文字を
瞬きをする毎に増えていくの
手に取ってみたの
不思議なことに
FとNとUとAのアルファベットしか無くてね
ど ....
■ 私の世界は貴方でできてた やっと今気づいたよ

■ もう少し夢を見させてこの臆病な私に

■ 回数を重ねるごとに深みにはまる

■ 甘い甘い毒が心を深く蝕んでいく

■ だ ....
深い青色をした海が
少しずつ近づいてくる
わたしだけでは
とても耐えられない
そんな場所で
あの人は毎日
立ちつくしている

冷たい手のひら
からめた指がふるえる
見つめると
 ....
とっぷりと
暮れた空の中で
赤に染まりたいと願う
 
透明な私を
あの赤で彩ったら
なんて、なんて素敵なんだろう
と思う
 
 
折角なら
あの黒い鳥にも
絵の具になって欲しい ....
ありふれた街並みに
光が
やりきったことは
あるだろうか
光が
消えた

飛び出したその先に
何が
こみ上げた気持ちに
世界が
ただ消えていた
自分だけ

ゆっくりと
飛 ....
鉛筆の一側面の上半分が
白く光を反射している
右目で見たときと左目で見たときでは
白い光の領域が違う
僕は透明な手を鉛筆へと伸ばすが
途中で疲れて手は霧消する
鉛筆が置かれてあることと
 ....
今日も君はハイヒールを履いて
チラシを踏んづけて転びそうになって
ガニ股で踏ん張って
舌打ちをしたらやけに悲しくなって
走る必要なんかなかったのに走って
街から外へ出てきた

外に出ても ....
みじかな みじかに
三人の日もはやすぎ
    (はやすぎっ

げっけいじゅの緑の花も
ひとしれずさきまたちり
ちりにかえるもひとしらず

さくらばかりがみほれられ
ほだされのまされ ....
夕暮れの風が皮膚に冷たくあたる頃
さざ波がわたしの足をさらっていく
水にうもれた死は
ゆっくりと潮をひいていく
(ゆれる)
悲しみに
消えてしまった夕焼け
わたしを照らすものは
無 ....
夜風が強くて
ガラス戸が揺れる
冬の断末魔のように
ガラス戸が揺れる
蠅が一匹手を擦り
未来の行方を見つめてる

ビー玉が溢れんばかりの
夜の底
何も語らぬ
夜の底

カラスた ....
【序幕:東ヘ向カウ】
呼ばれた気がしたから
振り返る、
ソラミミ。
カイヅカイブキのうねるような影に怯えて、
足が竦んでしまったのです。
バスの接近知らせるランプが、
少女を酷く不 ....
春の海はやわらかい
海と空との
地平線は線ではなく
ぼんやりとしている

春の空はやさしい
山と空との
地平線は線ではなく
崩れた帯のよう

近くで波の音がする
何度も繰り返すも ....
この石ころは
どっから来たんかな
遠い遠いまだ教科書でしか見たことない
ヨーロッパとかから
来たんかな

学校帰りの小学生や
ちょっとムシャクシャしてたおじさんや
いろん ....
ものがあふれている
それらを所有しようとは思わない
ものがあふれている
それらは心を満たさない

田舎にひっこんで
つつましく暮らし
ものがあふれている都会に
ときどき遊びにくれば
 ....
テストでいい点をとったら
「それでこそ俺の娘だ。」と

テストで悪い点をとったら
「俺の娘だからしょうがない。」と

いつも頭をなでてくれる
そんなあなたの娘でよかったよ

なん ....
かっ、
かたん。
がさごそ、
がさごそそぞ。
ご。
ご。
ごっ、

物音がする。
隣人は今夜もお出かけらしい。
今月はこれで二度目だ。
こんな真夜 ....
カッコ悪くて何が悪い?
往生際が悪くて何が悪い?
歯磨き粉は最後まで使いきれ!
アイスコーヒーは最後まで吸い尽くせ!
残り少ないアイスコーヒーをストローで音を立てて吸うのは迷惑かもしれないが
 ....
 6月の雨の中の森
 1ヶ月だけ君は生きていた
 風に任せて森の葉の匂いを僕へ漂わせる
 僕は自分の涙の中に沈んでいたよ 夜も朝も
 これじゃあ「今 会いに行きます」と被っちゃうけど その頃は ....
再生



何もない荒野に
芽が吹き雨が降り

もう一度すべては
はじまってゆく


空は青いよ
海も青だよ

新しいいのちが
生まれる場所


燃え上がる、
緑 ....
札幌発・北斗星4号
B寝台で向かい合わせた
働き盛りの会社員の
聞こえそうで
聞こえない
独り言を呟く癖が
あまりに父に似ていたせいで
初めて上野に行くというのに
考えるのは父のことば ....
君と二人で
洗濯物を干していると
いつしか春の村雨が降ってきた


二人はしばらく 空を仰いでいたけど
やみそうにないと分かった頃には
お互いびしょ濡れだったから 着ていた服まで竿に ....
いい人になりたければ
いい行いをするといい

いやな人になりたければ
嫌がる事をすればいい


帰り道にでも聞いてみよう


私は誰なのか



通りすがりのおじさんは き ....
久々に付けたラジオ
ゆっくりチューニング
雑音混じりのロックが聞こえる


ここから聞こえるその声が、君からの愛の囁きならいいのに


真夜中は寂しくなるの
静寂が嫌いだから、ラジオ ....
わたしはいつもからっぽだから

へやでしよう

しょうがやきと

キウイのサラダと

ビールのあとで

ねむくなるまえに

へやでしよう



ねむくなったら

 ....
         2007/04/29


空飛ぶ独楽を回してる
空を飛ぶなんて
嘘でしょ
嘘!
嘘おっしゃい
ごちゃごちゃと言われて
紐が絡んで回らない
回らない独楽が
困った ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
407/4/29 14:01
水のないバスタブにサンドイッチを手にした男が座り込むプテラノドン5*07/4/29 13:33
風の声 服部 剛23*07/4/29 12:48
「 空の雲 」 3*07/4/29 12:39
新宿小景 8*07/4/29 12:16
僕ねRAVE3*07/4/29 11:54
いちぎょうのうた3[group]朱華1*07/4/29 11:36
海の底今田コボ12*07/4/29 10:42
夕方の空山中 烏流1007/4/29 10:14
Jump美月朱恋107/4/29 10:08
葉leaf16*07/4/29 9:59
弱い音チグトセ9*07/4/29 9:58
花階段のぼる知風207/4/29 9:56
わたしこんなに悲しくて今田コボ707/4/29 9:46
夜の底村木正成3*07/4/29 9:18
夜ヲ泳グ。紅魚907/4/29 9:04
少しずつ夏ぽえむ君21*07/4/29 8:05
石ころ蹴りなかがわひろ...8*07/4/29 6:54
もの小川 葉207/4/29 6:17
前略 お父様へ優飛9*07/4/29 5:36
「 隣人。 」PULL.5*07/4/29 5:02
Never Give Up新守山ダダマ907/4/29 4:57
終わりなき詩はじめ3*07/4/29 4:06
再生ソティロ5*07/4/29 3:54
父から学んだのはネクタイの結び方とバナナシュートだけたいにぃぼい...707/4/29 3:09
春の村雨Hantam...0*07/4/29 2:31
いい人0*07/4/29 2:04
ラジオことは007/4/29 1:43
へやでしよう美雨3*07/4/29 1:38
独楽の台詞あおば8*07/4/29 1:22

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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