ボクらは生き物です
心臓があって、脳があって、
生きています
おもちゃじゃないよ
ボクらだって笑いたいし
ほめられたい
同じ扱いされなくても
せめて愛してほしい
心から撫でてほしい
こんな季節があるとは
もう何年も感じていなかった
少し汗ばむような
その汗をさらりとぬぐう風が
そっと優しく流れていて
お日様太陽
今日はゴムの木に水をやって
お外に出 ....
あのころ僕らは草原を這いずり回っていて、いつかこの大空に罠を仕掛けてやろうと企みながら待っていた。必要なら鶺鴒だって呼び止めた。まるでピンを刺すようにして。でもそのときから、大空も僕らを罠にかけようと ....
そうだ、女房が先に死んだら強盗やればいい
ナイス!
男に生まれてよかったのは婦人病の心配が無いことと
夜道をひとりで歩けることだな
そう
女房が先に死んだら
ゴ・ウ・ト・ウやる ....
ちょうど今日のような能天気の日に、いつものようにシーラカンサス。
あいうえお、
あい、 ゆえに、
独禁法、レディースディと口走る軽薄な女、
コーカサスオオカブト、
視力検査で右 ....
2007/04/29
ぎんだら ぎんだら
ステップ踏んで歩く道
緑の風が吹いてきて
天然孤児の頬なぜる
イチゴミルクの配達に
岡を登った林の影に
太った ....
あの町の夕暮れにはカレーの匂いが良く似合う
大体
二日目
ジャガイモが煮崩れてるぐらいで丁度良い
あの夕暮れの町には
人は流れていなくても
夕凪にてろてろとした
柔らかさが流れていて ....
その夢は終着駅から始まる
分厚い切符を駅員に渡し
改札を出ると
そこから終わりのない物語の
第一章がある
駅前広場から
右の道を上れば山があり
左の道を下れば海に着く
今は左の道に菜の ....
小さい頃からお世話になっていた診療所には
セイコさんがいた
しなびた手のお年寄りで
診療所の奥で薬の調合をしたり
患者がいなくて暇な時は掃除をしたりしていた
小さい頃はよく風邪をひい ....
新緑がつくる
外灯の影
五月のファド
セルロイドのひかり
大人しく、白く
ハナミズキ、まわる
新緑がつくる
外灯の影
五月のファド
夕まぐれ
あんがい星が
きれいだな
郊外までは
いかない空に
青がすこし
濡れています
いのち以外のものなんて
ほんとこの世にあるんかな
....
ことし
目を落とした
植え込みに
つつじ、つつじ汚れる
五年まえより
きょねん
気づいたときより
植え込みに
つつじ、つつじ汚れる
見た目ほど大丈夫
人目ほど気にならない
垂れて来る液
家の中 浸る 潤う 赤い液
呼吸をするストロー
もし 塞がれたら
家の中 漂う 瞑る 黒い液
酔っているカクテル
....
水面に映るのは
あの日の残像
決して、私の顔なんかでは
ないこと
分かっている
溶け込むことは
容易なのだけれど
「ただいま」を言うことは
何よりも
何よりも難しい
気がする ....
美しい交通事故でした
交差点での
高級車同士の
派手な
豪華な
品よく切れのよい
輝くばかりの
正面衝突
破片を頂いて参ります
貴方への
貴方のお母様への
貴方のお兄様への
....
目を持つ限り 支配される
鼻を持つ限り 支配される
口を持つ限り 支配される
心を持つ限り 支配される
人である限り 支配される
物である限り 支配される
国である限り 支配さ ....
友達が象を飼い始めたというので
見に行った
五匹の象がいた
大きいのや小さいの
ひとしきり眺めたり触ったりして
友達の手料理をご馳走になり
楽しく喋ったりもして
遅くなったし、そろそ ....
いずれは誰にでも
やってくる終わりのときを
誰が教えてくれるわけでもないけれど
それはまるで
人生という山に積もる雪が
まさにその季節に向けて
静かに融けてゆくように
....
遠いところへ行く
だれもいない所へ
わたしという存在を
消すために
紫がかった夕暮れ
落ちていく太陽を
目で追う
暗闇が訪れた時
わたしは、無に帰る
砂の混ざった荒れ ....
かなしい、はもう 全て 捨ててしまおう
あの海の底に ずっと 沈めてしまおう
はかない もろい
くだらない夢をみるのも もう やめてしまおう
がんばる
あたし がんばるから
....
はじめて春の木漏れ日をデッサンする人は
黒いスポーツキャップをかぶっている
背骨のひとつひとつが明瞭で
白い服をさらさらいわせ
にぎやかな空白に
筆をさしこむ
そしてパレットの虹は ....
この手には
案外多くのものが握られてるんだと思ってた
そこには人との繋がりとか自分の勇気とか愛とか
目には見えない綺麗なモノがたくさんあるんだって
違った
....
あの日の雨は
小さな川になりました
ときどき私はその川へ行き
釣りをします
ときどき私はその川で
見たこともない美しい
小さな魚を釣ります
私は家の水槽で
その魚を飼います
しかしな ....
輝ける あなたよ、
その命は、いつまで続くと思う?
悲しいほど 遠く広い この地上で、
私たちの声は、どこまで伝わるのだろうか。
去り行くものは、限り無く遥か。
猛々しく この身を躍 ....
水たまりが
長細くできていて
まるで
ささやかな小川のようになっている
太陽が顔を見せれば
やがて消えてしまう
刹那な小川
宇宙船に乗るぐらいに
突拍子も無い言動
夢とかじゃなくて
そんな綺麗なものじゃなくて
もっと薄汚れた未来
幸せな結末のあとは
後悔の日々かもしれない
でも僕だって 一応は大人だか ....
自分ができないから羨ましくて
自分から過ぎ去ってしまったから取り戻したくて
わがままだって…わかってる
過ぎてしまったものを追っても
戻らない
受け入れるには早すぎて
理解する ....
今日も元気に穴を掘ろう
やろうと思えばどこでだってできる
ただ道具は常に新しくなくてはならない
頼んだぞ二十九番目のスコップ
以下、穴掘り中の音声を録音したもの
再生というより復活
....
なんとも表現し難い
あの味と
あの食感
昔はとうふが嫌いだったけど、
今は好き
昨日も食べたし
昨日も食べた
もう春になったのに湯豆腐
まだ少し寒いのに冷奴
おいしい
なんで昔は嫌 ....
2007/04/29
郊外電車の
つりかわが
ぶらぶらと
ぶらさがる
丸い土俵に
手を下ろし
はっけよい
相撲力士は
たちあが ....
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