長い間
「 わたしなんて・・・ 」
と{ルビ俯=うつむ}く影を
地に伸ばしていた
ある晴れた日
緑の{ルビ掌=てのひら}をいっせいに振る
背の高いポプラ並木の道で
ふと ....
ふと車を走らせて
海の見える道路で
車を停車させる
ある晴れた休日の昼下がり
静かに広がる風景よりも
近くにこんなところもあるのかと
そんな発見の方が新しい
風は冷たく強かった
....
つんつんと
たっているのに
どこか愛らしい
君に似ているよ
大人ぶってつんとしているのに
どこか愛らしい
どこか愛らしい
あまりに天気がよかったので
夫と息子と
公園に散歩にでかけました
そこは臨海公園だったので
たくさんの釣り人が
みどりがかった海に糸を垂らしていました
うれしそうに釣り人を観察して ....
愛されることに慣れてしまった僕は
不用意な言葉を君に投げかけて
信頼されていることに安心してしまった僕は
君を裁き続けることをやめようとしない。
ただ愛して欲しいと思う二人の人間が
....
今日、本棚を探っていたら
高校生の頃に作った手作り詩集が出てきました。
懐かしく読んでいて
つい 現代詩フォーラムに投稿してしまいました。
若かりし頃 ....
■ どんなにカッコイイ言葉で着飾っても意味ないんだよ…
■ 去っていく貴方に言葉は届かなくて 後ろ姿をただ見つめてた
■ 消えた言葉 消えた絆 消えた温もり 消えた…君
■ 思 ....
見果てぬ夢を抱いたまま
いくつもの夜を越えて巡ってきた
摂氏34度
陽炎のような曖昧な輪郭
記憶と現実が交差して
今 密やかに始まる
8月の同窓会
かくせぬ僅かな緊張
....
とけない魔法 いつまでも
まぼろしのプールをおよぐ
ゆめの中 しあわせなのは
まぎれもなく君がいるから
汚泥のドブにうっ伏す
前のめりで
希望の中で死ね
万人に対する万人の闘争
自身の良性と悪性のせめぎ合いの
我が こころの有様
暴風に揺れ動く
巨大な霊樹を見た
鋼のように ....
さらば地球よ
我が生涯に一片の悔い無し
夢のまた夢
ドラえモ〜ん
死ねばいいのに
どうにもこうにもまこっちゃん
一人はみんなのために、みんなは一人のために
死 ....
暗がりのなか 痛みを見つめる
舐めとるように
呑みこむように
ひとつの静寂と
ふたつの静寂を
片目は聴く
雨が近づいてくる
羽をひろげ阻む
丘に棲むけだもの
....
記憶のかたわらで
あの人の奏でる、ヴィオロン
夜想曲は、もう
恋のできない私に似合いね
と わずかに唇をゆるめてから
伏目で弾いた鳴きやまぬ、旋律
それはどうしても、波としか呼べなくて ....
たこの入ってない偽物のたこ焼きを
俺たち、食べ続け
成犬になるまで幼犬を
俺たち、育て続け
そのあとはライブハウスで
ヒトデの数を愛と間違え
隣の人に怒られている
ロック、俺たちのロック ....
吸い込んだ肺が
うすむらさきと群青のすきまで止まる
絶えられなくなって
風の匂いのせいにする
つめたいガラスが知ってる よるの密度
ひとつずつはがしていく
その指先で ....
夢は 走る
清らかに 鮮やかに
初々しく 若さにまかせ
たくましく 力強く
加速度を上げていき
速く 速く
地球を 一秒間に 七まわり半の
スピードで やがて
夢は ....
.
笑う事をやめた月
わたしはそれを
悲しみと呼んだ
いつからかわたしたちは
色を忘れてしまい
光を失ったまま
月と一緒に
やせほそっていく
ここは
あの人のいない ....
近くて遠い
二人の距離
いつになったら
縮まるのでしょう
私から近付いても
いいですか
あなたは上手にはぐらかすから
きっと 本当は駄目なのね ....
夜よりも深い夜
闇よりも暗い闇
黒よりも黒い黒
動き出したのは記憶
紙袋のこすれる音がして
ひとりの少女が立ってた
笑いと涙を一 ....
君は私があげた花束が
造花だということにも気付かずに
毎朝、律義に水をやってる
雨の日の風景は
その距離感と質感を増し
妙なほどに生々しく
そのくせどこかよそよそしい
とどのつまりが
どん詰まり
この突き当たりの風景も
何度か見た事がある
ここも歩 ....
寂しさが飛び散る!
君に当たれば本望です
だから今夜は寝ない!
星空を眺めている君に
流れ星が降ってくるまで
あいつと君がくっつくまで!
騒音は嫌い
だから大音量にして
逃げる!
トキメキを求める 浮ついてる まいらいふ
ドキドキを求める 刺激好きな まいわいふ
あいのぅ ゆのぅ 苔の生えぬ希望
あのぅ そのぅ 下手をすれば死亡
愛人の刃物が光れば
....
この世の何処かで眠ってる
完璧の愛がほしい
黄金とルビーに守られた
完璧の愛がほしい
書きたいこと
書きたいことはたくさんたくさんある
次から次へと噴出する感情
それらが蒸発してしまう前に
ガラスの瓶に少しだけ詰めて
机の上に置いて
眺めて
振って
眺めて
言葉でスケ ....
あわいにたゆたうスポンジ状の光。向かい側では何を喋っていたか。蝶のトケルマデ、またいで、くらんで、主人公たちにルビをあてる。
後ろの正面に泳いでいる黒衣も、また、体制を整えている。寝返りを打つ度の痛 ....
愛の深さを測るのは
起き抜けの眼差しです
2007/05/04
走って転んで
起きあがって
出来ることをしなさいと
近所の
半熟の先生が
優しくおっしゃった
ギラギラのコミックばかり ....
酸素は息苦しくなった
どうも心地よく自分が循環していない
もともと組織とか社会というものに
馴染めるような体質ではなかった
求められるものに求められる分だけ
与えているだけで十分だった
そ ....
新興住宅地には
ツツジとハナミズキ
さやかな風には
幹線に植わられた緑
光の匂いのしたを
家族という関係で
存在で歩いている
新興住宅地には
ツ ....
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