ひそやかに
野辺の一角で
根を張り芽を出し
やがて見事な花咲かせ
遂には色褪せ萎れ枯れていく

密やかな野辺の
一角で出来し消滅し
降り注いだ瞬間、瞬間の
在るもの在るもの、艶やかな ....
野菊

トップクオーク

石亀
神から見捨てられた者でさえ

人の手によりて熱く掬われる

神が手に余るほどの破廉恥も

人に宿りて救わせる神の御業
  かの女は亡くなった
  たとえばの話 飴玉を 歯でくだいた

  あらい生地の 喪に服して
  いななこうとする肌の
  ごく健康な寒気

  葉かげでつぎつぎ破擦する 秋の ....
特別なものを持たない女は答える
「優しい人が好き」
前提条件の「私だけに」を言わない
勘のいい男は
他に厳しくすることで
「私だけに優しい」ことを強調する

特別なものを嫌う女は答える
 ....
ほのかに しずか 迫り来るもの

時間の持続、通り過ぎる人
髪を掻き上げ、白髪落ち

ヴェールに包まれ ただ 在るもの

降り注ぐ瞬間、喋り続ける人
この曇天に、息を継ぐ

どこか ....
なにも、持たなくてよいと信じた

さまよえるあのころ、コーラが好きだった

忘れられなくない絶望、でも忘れず

むねのおくに刻み込む、勇気と信じて

あすを夢見ない現実に ....
眠りについて

夢の世界が
扉を開くまで

さあ今日は
どんな夢を見るのだろう


小さな期待に

いつも
ちょっとした幸せを感じている

でも
夢はそんなに甘くはない ....
夜風に紙垂がゆれる

 一文字だけの汗

斜影のない自転車を追いかける

       金星はいつも金星で

見上げれば笑う檸檬の月

御前三杯酢をと乾く舌から 季節は巡り
 ....
雪の頂きへと進みます
あなたと隣り合いお茶を飲み

雪壁は凍りつき輝き神が宿るよう
あなたはいつもチーズケーキと紅茶

頂きは遠い途方もなく遠い
あなたは若く微笑みは優しい

ピッケ ....
ぽつんと ひとり
つめたい かぜ

ふいてふきつけ
つーっ と 水 

はだをつたわり
したたりおちる




母の腹の底に沈む
母の腹の其処に浮かび
六歳の美奈坊と絡み合 ....
{引用=丸薬}
マリーゴールドみたいな顔をした女がいなくなると
わたしは鉛の裏地のジャケットはおって朝霧の中
高台通りを自殺者の絶えない学校の方へ歩いてゆく
いまごろ昨夜の懲らしめをミルクに溶 ....
 雨


雨ではじまる朝ね

ちぢむコーヒーカップ
波音も知らなくて

日向のない
うす灰いろの空へ
ひろがる羽根が欲しいよ

鏡に映ってる
まだ新しいシャツの
ちいさな染 ....
 ゴールテープを切り裂いた秋に

 侵略を開始する冬の走り

 季節は時間の後押しで

 永遠に巡ってくるけれども

 心に叩き込まれた想いを残す

 一生に一度の秋がある
 ....
茫洋と
宙に浮く
私の意識が
けだるい身体を
支配する朝、
路面は雨に濡れ
ひかり、
コンビニの前に並んだ
自転車たちの
在る輪郭が
黒く艶めくアスファルトに
浮き立つよう
そ ....
あてもなく歩く
ただ空を見上げて

吐き出す
息の白さが
そのまま雲に
届いて

靴紐みたいに
解けそうになる

首に巻いた
マフラーは
時計の針と
同じ方向で

一歩 ....
無音の闇の中

キンキンと耳鳴りの音

時々聞こえる時計のアラーム

起きては消えていき

朝の喧騒が近付くのを知らせる

目を瞑れ

目を瞑っていろ

圧力は増すばかり
 ....


街角

未来
どうしようもねぇな

つながらねぇ
あめはふりつづき
みつからねぇ

死ぬしかないのかな
生きるしかないのかな
かあさん、かあさん



実在が立ち上がる瞬間、
切る、斬る ....
あの日
セルフタイマーに
置いて行かれた
あなたと私

ボヤけた景色が
時を駆け抜けて
さよならに
近付いてしまう

写真を破いたら
あなたに痛みが
伝われば良い

そんな ....
響、響、響

連鎖し連弾され

繋ぐ

この世界の、
次元と次元

響、響、響

路面に濡れた雨の痕跡は、
軒下にて透明を見つめる少年の その存在

世界の、この内で
あ ....
三人分のメジナを
海から釣り上げる君の。
笑顔を思い出す夜に
家族という文字が
暗やみから落ちてきて、もう
もう泣いてもいいの。と耳打ちしている
染みわたっていくあたたかさの
ふかふ ....
千本の針を手ひどくかき回すような
天の裂け目から吹きこむ 風
ざらざらはしる 風

わたしもうす暗がりの午後を 呆然と
ただ呆然と
はいつくばって 見ていた

髪をおさえて耐えていた  ....
家族みんなで
梨狩を楽しむ休日

たくさんの家族連れ
はしゃぐ子供たちの声
甘い香りの空気

食べ放題だけど
そんなには食べられない

飽きはこないけれど
三個ぐらい食べれば
 ....
路面が濡れている
静謐な朝

一晩降りしきった
雨の響きに

喚び起こされた
深い歓びと哀しみの輪郭が

街の八百屋の主人を透過し
街のコンビニの店員を抉り

そっと そっと
 ....
○「日々の暮らし」
平凡が一番

○「女房の口癖」
「今夜何にしようかね?」

○「昭和脳」
僕は今でも現金払い、紙主義だ
世の中がどんなに変わっても
僕の昭和脳は変わらない
僕は ....
この世に
善などというものは
めったに存在しない

ちょっと
まわりを見ても

酒タバコ、ワクチン、戦争
などなどと

小悪、中悪、大悪の

どこもかしこも
悪だらけ

 ....
桔梗



瓜坊
  

いちばんやさしく愛する心は
白い心の中にある。

ガラスの欠けらのような
三日月が夜空に刺さる。

どこにもさみしさなんかない。

秋はとても自然がやわらかい。

むか ....
青い空、深く
包み込まれ
清澄な甘露
探しながら
柔らかな、
優しい、
女の抱擁を
受け容れる

生々しい
艶かしい
懐かしい
声に
意識を
明け渡し

旅は続く
休 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
直観的思考と命の饗宴ひだかたけし122/10/16 19:08
令和4年10月16日(日)みじんこ1*22/10/16 17:48
神の見えざる手菊西 夕座1*22/10/16 17:36
品性の喪草野春心122/10/16 14:49
勘のいい男イオン022/10/16 12:35
天のラッパひだかたけし122/10/16 11:29
夜を、歩く秋葉竹222/10/16 9:30
時間の真実st422/10/16 7:38
晩秋アラガイs14*22/10/16 5:34
あなたと隣り合いお茶を飲みひだかたけし122/10/15 21:54
キオクの怪物122/10/15 19:06
永いひとつの息の向こうからただのみきや1*22/10/15 15:31
soft_m...122/10/15 13:52
冬の花火佐白光1*22/10/15 12:59
茫洋と朝ひだかたけし122/10/15 11:20
散歩道ミナト 螢722/10/15 9:33
羽音みじんこ4*22/10/15 2:39
令和410月14日(金)022/10/14 23:44
Pleaseひだかたけし1*22/10/14 21:52
photographミナト 螢122/10/14 19:09
奥に澄むひだかたけし122/10/14 18:32
寝相の君といつも君へかんな1022/10/14 17:35
soft_m...122/10/14 16:33
梨狩夏川ゆう322/10/14 11:58
この朝の光景ひだかたけし222/10/14 11:17
独り言10.14zenyam...1*22/10/14 7:08
マルティン・ルターが言うようにst122/10/14 5:31
令和4年10月13日(木)みじんこ022/10/13 23:12
裏切り者よ、愛に、死ぬな秋葉竹122/10/13 22:33
サウンドに身を委ね、導かれひだかたけし1*22/10/13 21:03

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