果実を齧る
あなたの首筋には
薄紫の線が浮かぶ

私はその首筋に
かぶりつきたい衝動を抑えて
おいしいかいと
あなたに聞く

あなたは
貪り尽くすように
果実を ....
久しぶりじゃないか

思わずそう言った僕の方を
あまがえるは振り返る

久しぶりのあまがえるは
少し痩せて見えた

仲間の合同葬儀なんだ

彼はそう言った

この ....
二度と交わらない運命を決めたのに
今更に揺らぐ心の奥底、君の言葉
傷付けずに愛し合えたらいいのに

お互いの希望を通すことは出来ず
どちらが諦めるしかなく
お互いに譲れぬ想いを持 ....
頭の中に棲む蚊が
チクチクと針を突き刺す
かゆくてかゆくてたまらない
だけど手が届かない

たっぷりと血を吸った蚊は
大きくなったお腹を抱えて
横になる
私は彼女の眠りを ....
照れた時に
鼻の下を ひとさし指で拭う癖があって
今でもよくやってしまうのだけど
もう そばにはいないあのひとのことを
どうしても思い出してしまう

からかい口調で
だけど 愛しげな眼差 ....
ありきたりの
エンディングに
憧れを抱いて
 
 
影法師
今日もまた
重ならず
 
 
こたつの上に
みかんを置いて
 
僕の隣に
君を置いて
 
 
できたら
 ....
暗い闇の中

鈴の音が聞こえる

不思議と怖くはない

そもそも恐怖ってなんだろう

さらにいうと

私はどうしてここにいるんだろう

そもそも「私」とはどの私を指すの

 ....
蝉の羽根は綺麗だね
落葉樹が真冬に
枝に張った
シャボンの虹色だ

大人になりたかったかい
ほんとうはずっと
いごこちの良いこの樹の根元で
ずっとずっと、すごしたかったろう

 ....
私のこの
やはらかい、とされる部分を
貴方は
いとも容易く
貫いてしまったので
 
365
たまに、プラス1の世界で
私たちはまだ
息をしなくては
ならないようです
 
 
 ....
もっと早く気づけば良かったのに

今ソレを気が付いたって

手遅れであって僕にはどうすることもできず

ただこの狭き場所で立っているだけだった

まぶしすぎるくらいヒカルライト ....
言葉よ
我慢するからやってこい

書かない小説家の如何に多いこの世の中か

言葉よ
泣きたくなるからやってこい

ウイスキーを飲んで、それを水色の涙に変えてやる

言葉よ
読み解 ....
休日の静かな午後 
図書館で借りた
図録の頁を{ルビ捲=めく}っていた 

今は亡き画家が 
キャンバスに描いた野原に 
ぽつんと立って 
空っぽの{ルビ笊=ざる}を両手で持ち 
木苺 ....
オシロイバナがどこまでも咲く
原っぱの真ん中で
日焼けのしていない細い腕を
嬉しそうに振り回している
いくつになっても夢をあきらめない
ここまできてやっと
あなたは扇風機になれたのだった
ピアノの部屋には 古いステレオが置かれていて
横に長く重たそうで 足が細い  猫みたいに

レコードのかけかたをおぼえたわたしは
あるいちまいのレコードの秘密をしった

スピーカーに耳 ....
一日のうちに「馬鹿」を一生分連呼したかと思えば
一晩の3/4「怖い」と脅えてすすり泣く
まったくもって理解不能な人間−自分。

カミソリより冷たく痛々しく冴えてくる頭は
どう考えたって眠れる ....
光線が降り注ぐ
眩しいなぁ

ベランダから上空の彼方へ
サンダルだけど まぁいいか
別に地を踏む訳じゃないし

≪さようなら≫を誰に言おう

そんなに数もいないなぁ
両親とあいつと ....
重ねあう肌のあたたかさに
見いだそうとするもの

胸の奥に秘めるもの

真新しかったスーツに
シワもめだってきて
某寂無人のかかとに踏まれた
つま先が疼く

こんなはずじゃなかった ....
.

雨は夜更け前に
一段と激しくなるだろう
永遠を探していた
一人、何もない道を歩いて
世界の事なんて考えながら
夢と現実の狭間を
さまよっている


母が死にました
川はい ....
さあバイブを使おう。
グロテスクな黒光りのそれだ。
ビトンのバックに忍ばせて、トイレでそれをおもむろに取り出そう。
はじめはスカートの上から、
その次はストッキングの上から、
パンツの上から ....
仕事でヘマをして 
渋い顔で始末書を書き 
残業の書類の山に囲まれ 
気がついたら午前0時 

職場のソファーで
目が覚めた日曜日 

さえない朝帰りの道 
降り出した雨に 
傘も ....
もうね

もう





なんか

失くしたりしたくないんだ




見ない

聞かない

言わない

のは

もう

終わりにするんだ



 ....
消えないで

呼吸

消えないで

心音

消えないで

温度

消えないで

質量

消えないで

消えないで
人の記憶は一日で砂になる
そして跡形も無く崩れた後は 命の不安定な支持地盤になる

(先月一昨日、引き篭もっていた妹を外に連れ出した溜池山王駅前の喫茶店に)

「紅茶好き。砂糖入れまくり」
 ....
心の檻に新入りのキヲクがひとつ
不安定で今にも泣きそうな灰色のキヲク
真夜中、泣きながら作った不味いドリップコーヒー
砂糖はじゃりじゃり口のなかを汚す

熱湯注ぎながら
あーこれ頭からひっ ....
 あなたのふく口笛は どこかやさしくて
 いつも どこか せつない

 あなたがなでるわたしのかみは
 いつもねこっけで あなたは やわらかくて 
 いいとか言うけど あたしは大の大嫌い ....
手錠で繋ぐ
鍵をかける
貴様を引きずる

火をつける
水をかける
燃えカスを集める

ビンに詰める
店頭に並ぶ
異彩を放つ

子供は求め
大人は嫌う

意識の変革
雨の向こうにも
空がある
きっと青くて
鳥が羽ばたいているに違いない

雨の向こうにも
森がある
きっとさわやかに
風が吹いているに違いない

雨の向こうにも
星がある
きっと ....
うすあかりの気配がする
長いトンネルの出口
機関車の先方に見え隠れするものが---
それは・・・
夜明けの白い漁り火なのだろうか
  落日の赤いかがり火なのだろうか
    真夜中の青い鬼 ....
夕暮れを君と二人で歩いてく
寂しいと寂しいが並んで歩いてく
おっきな夕日が沈んでく

明日もこうしていようね
寄り添いながら僕は言う

寂しいと寂しいが並んだら
嬉しいとか温かいになる ....
世界は
ビリジアンの森
流れる
コバルトの川底
私は
クリームのカゲロウ
立ちつくし
バーントシェンナの岩
見上げてばかりの
マーマレードの木漏れ日
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
死の果実なかがわひろ...7*07/5/7 0:28
あまがえる、再会3*07/5/7 0:06
序曲海月3*07/5/7 0:04
頭の中の蚊なかがわひろ...0*07/5/7 0:01
キャリア有扉なぎさ507/5/7 0:00
always瑛治107/5/6 23:56
無へ狗の骨207/5/6 23:34
シャボンの羽根でたりぽん(大...1207/5/6 23:08
押し問答山中 烏流3*07/5/6 23:00
ロボットハートストーリーこめ1407/5/6 22:39
鳴き声がきこえるか猫のひたい撫...007/5/6 22:39
麦藁の少女 服部 剛14*07/5/6 22:37
果てたもつ14*07/5/6 22:32
1977美砂2*07/5/6 22:14
惚れたがサイゴ朽木 裕3*07/5/6 21:58
キング オブ アース酸素の枷1*07/5/6 21:45
恋月 ぴの26*07/5/6 21:42
静かなとき今田コボ10*07/5/6 21:39
月間ビブレターひろっち0*07/5/6 21:22
朝帰り 服部 剛9*07/5/6 21:14
さよならは君だけで充分なんだ水平線007/5/6 21:12
バイタルサイン3*07/5/6 21:11
石少義女末 -snuggly might- 〜溜池山王駅前外 ...人間307/5/6 20:39
リグレット朽木 裕2*07/5/6 20:31
縦笛くるす.wh...2*07/5/6 20:16
おもちゃ箱酸素の枷2*07/5/6 19:06
雨の向こうにもぽえむ君8*07/5/6 19:02
旅(十)信天翁207/5/6 18:59
オレンジタイムおるふぇ707/5/6 18:35
夢みる頃小川 葉3*07/5/6 18:01

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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