日曜の朝の公園にて
一人で三角ベースをやってみた
透明ピッチャーが投げた透明ボールを
透明打席に立つ僕が
透明バットで打ち返す
透明打球は透明セカンドの頭を越して
外野に点々と転が ....
目が覚めたときには翌日の8時を回っていた
夏祭りもバーゲンも市長選挙も
サッカーの試合も公開処刑もみんな終わっていた
廃ビル色の風の中で日の光は今までどおり穏やかで、
壊れた目覚まし ....
咳が止まらない
名前を呼ぼうとしても
むせてしまう
怪訝な顔をする
胸の真ん中にたまっている
科学雑誌でみた
火山の断面図のように
あかい、あかい
咳をするときは
いつも ....
虹色の服を着た少年が
壁をよじ登る
若い母は
きゅっ と眉をしかめ
平手で幼い尻を
幾度も叩く
( 次男坊は、黙って菓子を、食べていた )
母の隣に座らされた少 ....
戦争が終わって
俺は窓辺にサボテンを飾ってみる
戦争が終わって
俺は愛のあるべき形を知ったのだ
戦争が終わって
俺は誰も彼も愛しまくる
フィルピンパブで働く女を
....
語り続けよう
夜はまた明けるのだから
それでも終わらない、夢は
目を閉じるな、見えているはずだろう?
夜明け、空へ
陽は、投げられて
繰り返されて、ずっと
みんな、朝を待って
....
■ はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、
(( 夜を奔るジャングルの声。。
――ヴァルー、ぎゅりぎゅる‥‥
女 ♪「アツサー0.01ミリの 温もりぃひひ
(( 眼の光、レアな匂い
....
まだ名前のついていないあの星に
好きな名前をつけてみようか
「愛」
それじゃきれいすぎるかな
「酒」
なんだか下世話なムードだな
「ポチ」
それもちょっと違う気がする
「M69星雲 ....
解けない謎なぞ
アイシテルの知恵の輪
君は味方?
そっと耳打ちをして
二人掛けのボートに横になって
お気に入りの歌を口ずさむ
照らすのは
零時の月明かり
憂鬱からの解放
....
そこにいても
いいんでしょうか?
私は
私で
いていいんでしょうか?
よくわからない
素晴らしく
憂鬱な気分な
こんな
....
真夜中に公園で遊ぶ
親子がありました
今日は久しぶりに
お父さんが仕事を休みました
夜十時に起きました
夜十二時にコンビニで買ってきた昼食を食べました
夜二時に公園に遊びにいきまし ....
暗闇でもいいんじゃないかな。
いつか暗闇にも目がなれてくるよ。
慣れてきたら色々なものが見えてくるもんだよ。
見つけよう。暗闇の中の新しい『オト』を…
見つけよう。暗闇の中の新 ....
ぬるり、となつのくうきが身をおおっていきます
ざわり、とふゆのくうきが一人を明確にします
あたためあうには世界は暖かすぎて、
手を離すには冷たすぎる。
つないだ手がはなせない。
ほら、出 ....
流れるるは
時か
場所か
心か
私か
大いなるわがままで
じいちゃんを困らせたあの日から
もういく年
父親の給料日に家族六人で
お気に入りのレストランへ
出掛けていた
あ ....
わたしは、
ここに。
いつでも
傍に、
あなたが
見つけられる位置に
いるよ。
だから、
安心して
眠って。
夢の中で会えたなら、
....
タコが自分の足を食べて
生き延びるみたいに
かつて 赤字続きで国鉄は
ローカル線を廃止した
頭だけになっても
足はいつかは生えてくると
だけど
本当の狙いは 頭のすげ替えだったのさ
....
プロペラが分裂していく
男の目の前の
さらに前時代に
雨が降って椅子ができた
その椅子に男が一人
座って森を見ている
何を見た
プロペラでできているのに
男は台の上にのぼり ....
たぐりよせてみれば
それは
余りにも細く、また
強い一筋
(深い闇の中から)
まさにすがるようにして
誰もがその一筋を
必死に、必死に
自らの手中に
収めようとする
....
しきりに蝉が鳴く中で
曲がった坂道を
ようやく下ってゆくと
夏を渡る大きな橋がある
ふと橋から見下ろせば
ずっと下に川が流れている
手すりもないまま
幅狭くまっすぐに
ずっと続いている ....
日曜の午後
鎌倉の喫茶店で
「 詩人の肖像 」
という本を読んでいた
店内の天井から
ぴったりと静止した
サーカスのブランコのように
ぶら下がる
....
加茂川に沿って 北へ歩いた
水の流れに 逆らいながら
そしたら HAPPY WALKING中に 恋の始まり
Kiss Me Kiss Me Kiss Me 浅き夢みし
OK ラッキー ハッ ....
海が みえるよ
海が みえるから
砂浜に座って
雨が降るのを待っている
海に
海に
新緑に冴える風景の中に飛び込んで
心に積もった埃をぬぐうように
青い空のした
駆け出した
扉を開けようともがいた寒き日の記憶
心まで凍えそうになりながらも
残り火を絶やさ ....
五月のあいだは
まぶしいけど
風に吹かれて
わからなかった
この六月の
乱反射する鏡の河に
吐き出した
五月のあいだは
まぶしいけど
風に ....
今日も太陽は昇らない
誰も守れない空は
哀しそうに雨を降らした
全て包み込んで抱きしめてあげる
僕はこんな考え方続けて生きている
「明日は晴れるさ」
僕は祈る
皆の祈りを僕が ....
あのドアを開くのは貴方
ほら 早く
後ろがつかえてる ドアは一つ
つま先をどの方向に向けましょう
この人は東 あの人は南
後ろから押し出される ドアは一つ
ここを出れば 貴方は二本 ....
微動だにせず
私をのっめり
包みこむ
この体温のような 空気
体がてろてろのゴムのように伸びきって
あくびが地面にのたくる
開け放たれた こころ
ネコがゴロゴロ
この体温の ....
小さな一本のカーネーションをあげたころから
私はずいぶん大きくなりました
おこづかいが増えたり
バイトを始めたりで
年々プレゼントも 豪華になりました
でも 一番嬉し ....
とおい記憶の
ちいさな電車
だいすきな
祖母といっしょに
がたんごとん
たんぼと空
いい空気
おひさまの光
まぶしさに
目をつむる
みっつかぞえて
目をひら ....
約束、という響きに手繰り寄せられたつもりで
何かを手繰り寄せようとした
霧の先
眠い、眠い、と繰り返す手鏡は
いつここへ置き忘れていたのだろう
4697 4698 4699 4700 4701 4702 4703 4704 4705 4706 4707 4708 4709 4710 4711 4712 4713 4714 4715 4716 4717 4718 4719 4720 4721 4722 4723 4724 4725 4726 4727 4728 4729 4730 4731 4732 4733 4734 4735 4736 4737
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