すべては流れてゆく
変わってゆく
すべては
僕の手から
零れ落ちてゆく
どこにもたどりつけないままに
だからここで僕は
虹を歌おう
月を綾どる天輪を歌お ....
甘く あまく
ケーキを
飾って
白い 渦 を
重ねて 並べて
美味しく
着飾る
あまい 甘い
ケーキ
でも、 そんなに
....
目を瞑り
辿る
思い出すことはない
そこで僕は
手を握り
想う
出逢ったのは昨日のよう
始まりは
大きな爆発から
遡っても見えはしない
昔のこと
感じるのは
僕は確かに ....
のぼる陽に、いつからか
乾いて乾いて、
ぼくの精いっぱいは灰のようになっていた
ビートニクにとりつかれた黒人の青年が、
若者が、
口々にさけぶ、
「 光が 今、必要なんだ
....
地下の心地はいいものだ。
ひんやり、固い、やすらぎの街。
がたんごとん、きい、てくてくの音。
―実に、よい。
無心とはまさに、{ルビ地下=ここ}にあるんだ。
欲望なんて、{ルビ地下= ....
診察室は楽園で 白黒ピエロが唄うのさ
受け取る耳は いつしか言葉にならない悦びを
この世の生物じゃないんだろ 翼の折れた天使とか
はぐれた悪魔の落とし子とか それによく似たもんだろ
大 ....
詩作に煮詰まり 悩んだら
壁に頭を打ち付けて
隣人の迷惑 顧みず
自棄酒くらってかますんだ
1,2,3のダー!で発射せよ
夜空の花火にゃ酔うけれど
俺の花火は酔い醒める
Yes,壊れたっ ....
夏はまっすぐだ
降り注ぐ光や
伸びでくる枝など
何から何まで直線で
それでいてどこか
やわらかい
まっすぐな夏は
どこもかしこも元気で
隙間があれば
そこは自分の場所だと
我先にと ....
チュチュ
というもじのかたまりのとおりみちが
きちんとできてしまった
チュチュ
恋人やあるきむしやプリンのソースは
遠ざけられてしまった
....
人が二人
話す後ろ
椅子に座って
空を塗った
人が二人
話す前で
椅子に座って
空を塗った
すっかり
白くなった顔を
下に向けたら
蝉のように鳴った
風のある五月の宵は
うつくしい青たちが
宇宙のものまねを演じている
この地球は、いまうつくしい
うつくしいと観ずる現象や
みにくいと観ずる現象は
地球という環境 ....
さかずきが、
まわる
ひとづてに咲く
ゆめまぼろし
を
裂いては遠のく
かなしげな、
さめ
ゆびさきに乗る
花びらが、
よる
わから ....
身にしみる傷を証と思うのは残したものの少なさのせい。
霧踏み森に踏み入るは、死にたがりの感傷屋。
夕方と夜の中間地点。
朝のような「新しい何か」は生まれないけれど、
変わっていってしま ....
君の家は君以外誰もいない
僕は毎日のように朝早くから君の家にいて夜遅く帰る
家の周りには草が生い茂り 花が咲き誇っている
僕はきまって上下白の服装で来なければならない ベルトも靴も白でな ....
興月、綺麗
私、忘却
滅、先々
先方、破滅的
空香、古
欲、是空
平、心臓
月、衝動
慟哭、縛鎖
彼、不滅
夕、誘惑
衝撃、葛藤
遺体、安置
太陽、黒点
終末、再生
遺伝 ....
半熟卵の茹で時間
花ふきんの縫い方
幽霊は鉄塔を登るということ
君に教えられたいくつかのこと
学校でも新聞でも初めて体内を往来した光も
教えてくれなかっ ....
日曜の朝の公園にて
一人で三角ベースをやってみた
透明ピッチャーが投げた透明ボールを
透明打席に立つ僕が
透明バットで打ち返す
透明打球は透明セカンドの頭を越して
外野に点々と転が ....
目が覚めたときには翌日の8時を回っていた
夏祭りもバーゲンも市長選挙も
サッカーの試合も公開処刑もみんな終わっていた
廃ビル色の風の中で日の光は今までどおり穏やかで、
壊れた目覚まし ....
咳が止まらない
名前を呼ぼうとしても
むせてしまう
怪訝な顔をする
胸の真ん中にたまっている
科学雑誌でみた
火山の断面図のように
あかい、あかい
咳をするときは
いつも ....
虹色の服を着た少年が
壁をよじ登る
若い母は
きゅっ と眉をしかめ
平手で幼い尻を
幾度も叩く
( 次男坊は、黙って菓子を、食べていた )
母の隣に座らされた少 ....
戦争が終わって
俺は窓辺にサボテンを飾ってみる
戦争が終わって
俺は愛のあるべき形を知ったのだ
戦争が終わって
俺は誰も彼も愛しまくる
フィルピンパブで働く女を
....
語り続けよう
夜はまた明けるのだから
それでも終わらない、夢は
目を閉じるな、見えているはずだろう?
夜明け、空へ
陽は、投げられて
繰り返されて、ずっと
みんな、朝を待って
....
■ はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、
(( 夜を奔るジャングルの声。。
――ヴァルー、ぎゅりぎゅる‥‥
女 ♪「アツサー0.01ミリの 温もりぃひひ
(( 眼の光、レアな匂い
....
まだ名前のついていないあの星に
好きな名前をつけてみようか
「愛」
それじゃきれいすぎるかな
「酒」
なんだか下世話なムードだな
「ポチ」
それもちょっと違う気がする
「M69星雲 ....
解けない謎なぞ
アイシテルの知恵の輪
君は味方?
そっと耳打ちをして
二人掛けのボートに横になって
お気に入りの歌を口ずさむ
照らすのは
零時の月明かり
憂鬱からの解放
....
そこにいても
いいんでしょうか?
私は
私で
いていいんでしょうか?
よくわからない
素晴らしく
憂鬱な気分な
こんな
....
真夜中に公園で遊ぶ
親子がありました
今日は久しぶりに
お父さんが仕事を休みました
夜十時に起きました
夜十二時にコンビニで買ってきた昼食を食べました
夜二時に公園に遊びにいきまし ....
暗闇でもいいんじゃないかな。
いつか暗闇にも目がなれてくるよ。
慣れてきたら色々なものが見えてくるもんだよ。
見つけよう。暗闇の中の新しい『オト』を…
見つけよう。暗闇の中の新 ....
ぬるり、となつのくうきが身をおおっていきます
ざわり、とふゆのくうきが一人を明確にします
あたためあうには世界は暖かすぎて、
手を離すには冷たすぎる。
つないだ手がはなせない。
ほら、出 ....
流れるるは
時か
場所か
心か
私か
大いなるわがままで
じいちゃんを困らせたあの日から
もういく年
父親の給料日に家族六人で
お気に入りのレストランへ
出掛けていた
あ ....
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