夕刻が過ぎても
遠くのほうで
夕焼け小焼け、と
歌っている声がきこえるので
カーテンの厚みに
紛れえ、紛れえ、と
こちらも
声には出さずに
歌い返した

遠くのほう
というのは
 ....
  1
8年という年月が
月日が
どれだけ長くて
どれだけ短いのか
それすらもわからない
さようならと言ったところで
いったい何になるだろう
悲しくて哀しくて
寂しく ....
          2007/05/19



なんと
微かな光だろうか
北緯45度を超えた
真鍮色の不安の日
ピアノの弦を叩く
叩かれてから音が
音が発生してから
届けられた ....
まるくあった裂け目だ。そのように生じる他にないのは、密室の丸ごとの気狂いや身悶えに含まれる等しさやおかしさ。
              ついに殴るあなたを見つけ出せないあなたの猫背を撫でさすってや ....
若葉の月の頃
風を聞きて静かに思へば
生を愛す心をぞ知る
時は絶へずして流れ
われもまたその一つ
緑薄き葉を見やれば
命の底から伸び広がらむさま
時が開くがごとし
いつしか葉も心も
 ....
十五世紀のふらんす人は
なんだかしらないけど
いつもメランコリックで
人間を焼いたりしてみてた

そこまでいけたふらんす人は
なんだかんだですごい
よくわからないけどすごい
無駄っぽさ ....
どこにもいない

だれもしらない

いろもかたちもない

いみのないことば

みえないひと

だれもしらない

きえたひと

ひとでもない

なんでもない

 ....
やわらかな


というのは

水でいうと

どれぐらいの硬度なんだろう


山の上流から
谷間の川へ流れ込む
水は
厳しい冷たさを湛えていて
深いところへ飛び込めば
 ....
昔からショックな言葉に慣れていた
今では投げかけられる言葉の棘をよけることさえしなくなった
本をいくら読んでも人との付き合い方なんて分からない
人とできるだけ関わりたくない
関わらなければ何も ....
始まりはもう何年前になるだろう
彼が必死に歌う姿を眺めた
あの必死さは若さからか
それとももう後には引けないのか
……どっちにしろ僕には関係ないけれど。


ティンカー・ベル 何処にいる ....
喫水を傾いだキャラベル船から
周辺の魚にふるまわれた金貨が
凍える泡を巻きこんだ海流の底に
横たわった鏡をつらぬいて
細い螺旋を描きながら沈んでいった
激しく凝集する深い奥には
歪んだ 乾 ....
とおく
とおくから聞こえる
もぞもぞしたごとごと
とおく
とおくに見えだす
かげろうの壁の向こう
雲のすきまからはみ出した光にゆびさされ
銀色に青い線のはいった電車が走りだす
鳩が30 ....
日々言の葉について考えている
それは認知不可能な私の脳を
記号化する行為
それに比べて
ああ なんてこの世は交換可能なのだ!
(対象を切り取ることで付加価値がつく)


私の魂の慟哭と ....
出会ったばかりだから

いや、

付き合いはじめたばかりだから

いや、

裸になったあとのふたりだから

つぎいつ会えるのか、六月会議をする


そいつを消費したあとは
 ....
部屋のいたるところが
軋むほどに 精神を集中して 観る

カンブリアの石化は どこへ
アンモナイトを見送り

羊歯を茂らせ 
石炭石油のメタモルフォーゼに酔う
愚なる 夢見がちな 大地 ....
ああ、ぼくらの恋、なんてのは
もう風車だ
風車
五月の風に、さ
混ざり合ってもいつか
止まって
色は、分かれて
夏日を更新するはずの五月晴れが連れてきたのは
冬の残滓のような冷たさで
渺々と吹き荒れる毎に世間を震撼させている

鉄板を舞い上げてしまう風は
それでも人を飛翔させたりはせず
降下する ....
  名を成した者をとりまいている
        「時間」のなかで
  いま 光と音の歓喜にあふれた
        饗宴に酔い痴れる
       ピエロのいじらしさ

    名を汚し ....
あたらしい経営をしたいのに

モチベーションの高め方にしても

あたらしいものをさがしているのに

またきょうも

接待ゴルフかなんかで土曜日だ

昭和のビジネスまだやってるよ
 ....
ゲインが降っています。

お母さんの声も、野良猫の声も歪んで聞き取れない。

あなたの声は初めからありはしない。


ゲイン、ゲイン、もっと。


音なんて要らないんです。 ....
何をしてても空回り

心此処に在らず



ちゃんと前を見ようと

前を向こうとすると

知らないうちに貴方の記憶が邪魔をする


意識をしないでおこう

という意識が邪 ....
          2007/05/19

集中打を浴びて
交代させられた
投手の心の中は
どんなものかと
憶測した時代に
コンピュータ・ビジネスがあれば
ITがあれば
もう少しは救 ....
神の御息が吹き始めた
ままならない想いをまとったまま
虹を歌っていた私のところへ
南国から訪れた
古代の神の金の刻印を身にまとった
白いアジサシが
幸運の種を運んできた
想いだけではとど ....
遠くを見すぎて
  近くも見えないの

あなたでいっぱいで
  いつもキュウキュウ言ってるわ

心がいっぱい見えて
  苦しいから 自分が見えなくなるのかな

このごろ苦しいのは
 ....
ウニを食べながら
酒を飲む至極の時
構って貰っている内が


ジャズバーでくつろぐ
ブランデーを飲み
お金がなくなり


ダンスホールで
蝶のようにエスコートして
我が身を ....
目の前に伸びる
この無数の道が
全部君に繋がってるなら
きっと僕は明日も早起きをして
どんな未来にも立ち向かうんだろう




臆病者が{ルビ英雄=ヒーロー}になる
それは今まで一 ....
小学生の頃に乗っていた青い自転車は
ボタン一つでロボットに変形した
サドルの裏側にボタンはあったのだけれど
変形すると股間に隠れてしまい
外からは押せなくなってしまう欠陥品
だから自転車に戻 ....
眠り猫の丸い足 桃色の肉球のやわらかさが欲しくて

眠り猫のパタパタしている尻尾は 狸寝入りの証拠だが

薄めを明けていられなくて、目がぐるりと回って閉じた

いまだ…


昼前 ....
「僕にも卵白を下さい。」
コロンと・初めましてで
僕の揺り篭は・形が違う
包まれずに・剥き出しで
凍えそうに・冷えるので

「僕にも卵白を下さい。」
透明な・箱詰めにされて
無数の視線 ....
はじめて
こころのなかに
さいた
たんぽぽのはな

かぜにからだを
ばらまいて
ぶんしのように
げんしのように
そりゅうしのように

たびにでるたび
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
おてだまネクタイ307/5/19 23:12
ジュリアに捧げる詩(うた)麻生ゆり1*07/5/19 23:10
あしたのわすれものあおば5*07/5/19 22:55
求愛や越権クマクマ607/5/19 22:44
若葉の月の頃 ★古語の宴 参加作品 ★[group]ぽえむ君7*07/5/19 22:40
全て幻だというオプティミズムはきっと演技して完璧になるのら知風207/5/19 22:27
なんでもないかたちたちゼロスケ207/5/19 22:13
しらないことネクタイ007/5/19 21:59
扉の向こうで暗闇れもん307/5/19 21:51
初夏の途中灯和3*07/5/19 21:49
シーツの水底hon207/5/19 21:49
電車が飛びたつtomtom...207/5/19 21:35
麻生ゆり1+*07/5/19 21:31
六月会議吉岡ペペロ407/5/19 21:17
黒色石化アハウ207/5/19 21:04
かざぐるまアイバ シュ...10*07/5/19 21:02
*あしたのわすれもの*かおる9*07/5/19 20:15
夢物語(五)信天翁207/5/19 19:59
欲ばりなのかな吉岡ペペロ207/5/19 19:55
ゲイン三条207/5/19 19:33
足りないものshion1*07/5/19 18:58
集中打あおば8*07/5/19 18:55
鐙に足をかけようジム・プリマ...107/5/19 18:53
5月の私。シュガー・ソ...3*07/5/19 17:28
贅沢ペポパンプ4*07/5/19 17:13
変身哀音2*07/5/19 13:49
自転車ロボット楢山孝介4*07/5/19 13:11
猫のかたわらでいねむり猫007/5/19 12:00
黄色い夢ICE107/5/19 11:47
飛翔する種   (Ver.2007)[group]たりぽん(大...12*07/5/19 11:39

Home 戻る 最新へ 次へ
4686 4687 4688 4689 4690 4691 4692 4693 4694 4695 4696 4697 4698 4699 4700 4701 4702 4703 4704 4705 4706 4707 4708 4709 4710 4711 4712 4713 4714 4715 4716 4717 4718 4719 4720 4721 4722 4723 4724 4725 4726 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
8.16sec.