私が負けそうな時
あなたは私に沢山の言葉をくれる
誰よりも...
同じ空の下で私を思ってくれる
たった一人の人
それがとても愛しくて
情けなくて
申し ....
素潜りで
{ルビ鮑=あわび}を密漁する
丹後半島の
夜明け
海で生まれた太陽と
山に入る月の夢、
肩がこる
髭の男が少年や
座礁した五月
白身のま ....
目を逸らさずに、君の隣に立つ。
苦笑いせずに、君の名を呼ぶ。
そんな日が、いつか、いつか来るだろうか?
嘘吐きと、君に言われるのが怖い。
強く約束できない、自分も怖い。
予測で ....
夏祭り 寄り添うふたりで 誓い合う 永遠、、、
そんなこと 夢に描いてた 憧れを 胸に抱いてた
瞼に焼き付いた 君の笑顔は セピア色に見え ....
1997
ひらいているのか
ひらいてないのか
ラムネの瓶から転がりだした目で
すべての皮膚が内側からはちきれて
剥かれた/剥いた
滲む赤い体で
そのひとつの透明な血袋が
なににも触れな ....
寄り合わせた糸をほどき
片方を持つ人を失いました
笑い顔で
「またね」と
追うこともせず
見送った
もうすぐ
そっちの世界であいましょう
....
眠い
体はボロボロ
疲れ果てる
毎日遊ばない
仕事が次から次へと
入ってくる
餃子スープ
いらんかね?
夢と希望と七星テントウ
勝手にやって来て
勝手に去って行く
人に愛 ....
自分の中にある
忘れてしまっていた
言葉のアルバムを
ふと開いてみる
何でもなかったことを
こんな言葉で表したのかと
苦笑いしながらも
あのときの自分には
その言葉が似合っていた
....
あなたが不安だと嬉しい
あたしより不幸な人を探して
生きるあたし
そんなの、死んでる
.
噴水の仕組みがわからないから
それはもうじっと見ているしかできなかった
一定の水が噴水の中にはあって
それがどこかで汲み上げられて
吹き上げられている
そして落ちて回る
それくらいはわかる ....
弱気なハートブレイカー
しっかりしておくれ
(影すら愛しい、と言ったのは君だろう)
.
ちょうど そのあたり
アンドロメダ星雲が巡らす 圧
頭蓋の上で
鈍く 光り 渦巻く
髪の毛の 微細な一本一本が逆立ち
体が 透けて 軽くなり
小鳥のようにさえずりながら 空を切る
....
トンボ玉 八つ
転がって描く
虹色の軌跡
もろくて
たくましい
トンボ玉 八つ
ふ と
交わる明日模様
終わらない
明日へ
今 ....
触れようとすると
指は変わる
光
漏れ聴く 光
見ているものは
既に違う
光
遅い 光
雨のはじまりを鳴く鳥に
枝はまぶしく満ちてゆく
羽と幹と音のはざ ....
ふいに夕立ち、
道を行く人々
急ぎ帰るなり引き返すなり
笑っている。
うなる空
大粒の水玉
白い歯で
目を細め笑い合う自転車の学生
それでもパンツをかばう女学生
缶蹴 ....
終電前の
人もまばらなラーメン屋
少し狭いテーブルの向こうに
きゅっ と閉じた唇が
うれしそうな音をたて
幾すじもの麺をすいこむにつれ
僕のこころもすいこまれそう
....
せつなさ
という名の花が
いま咲いている ので
時間という
風の中で
さびしい さびしい と
泣いている ので
あなた
水をくれるぐらいなら ....
毎日同じ時間 ともに過ごしてきたけど
離ればなれに なっちゃうんだね
いつまでも みんなと 騒いでいたいけど
そういうわけに いかないね
....
皮を脱ぐと、
彼女の触手は濡れている。
「…見ないで。」
そう俯く彼女の目は、
もう既に触眼で、
照明を落とした部屋の中、
仄蒼く、
ふたつ灯っている。
....
忘れようとする
それは心のエコロジー
節約ばっかしても
不意に蘇える
忘れたよ と笑った君
でもホラ、泣いた
何年たったって
どれだけ過ぎたって
枯れ ....
あったまに きたんだ
台所に立つ君を観て
たんたんたんたん
包丁と俎の奏でるリズムが
初めて 僕を大きくしようとする
今の自分を
姿見で観てみるといい
君がいけないんだ
たった今 浴び ....
何時間たっただろう
真夜中にふと目覚めては
姿の見えない 沈黙と会話する
自分の居場所
あるはずなのに それを探そうとはしない
孤独が運命なら
受け入れよう
鍵を飲み込むと
おれは白痴のように笑った
口腔に指を突っ込まれ
それでもなお笑いつづけた
おれはおまえの おまえはおれの神だから
互いに迷わず石を投げ合う
*
おまえは両 ....
死にたい
それは呪文
ただただ生きたいという意味をもつ
.
今日は夕焼け空だった
だけど今日は相変わらずどこへも入り込めなかったので
迷っているうちに一日が閉じた
そして空欄の日記が増える
今日も何もない一日だった
なあ、嘲うなよ電気
そりゃ確 ....
ママに聞いたら
パパは生まれた頃から
毎日私の体を洗ってくれていたそうです
どんなに忙しくても
パパは毎日体を洗ってくれました
小学生になると
周りの友達は
誰もパパと ....
寝起きに、桃を探してしまった
腐った桃の匂いがしていて
いつかの甘いあの味が、
まだ、口の中を漂っていく
鼻孔まで浮かんできては、落ちてゆく
はっきりとせ ....
卓上でピエロがたたずんでいる。しばらくぼんやりとピエロを見つめていると、突然彼はこちらをむいた。どうやらぼくの呼吸の振動に酔ってしまったらしい。彼はそのことを簡潔に説明した。すみません、とぼくは右腕で ....
電線の仕組は分からない
とにかく君のことばかり考えてしまう
国道沿いの、看板のライトの下から見上げる
電線を。向こうの夜空も
僕は官舎にテレビを持ってきていない
新聞も、ラジオもない
....
依りかかる椅子があるから、私は一人で立てないのである
一人で立ったつもりでも、バランスを崩して倒れそうなときにつかまらせてくれるのが、椅子の背なのである
椅子に座らずとも、生きてゆけるよう ....
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