今、僕を笑う全てを愛す
冷たき嘘の海原を渡る
独り、渡る
逃げ水のボトル、飲み干してしまった
高鳴る鼓動、確かめてしまった
それは眠たい月を寄せる夜
待ちきれないイメエジを重ねて
....
不思議の森の叶えの樹は
どんな願いでも叶えてくれるそうな
その樹の枝は決して折れることはなく
とある男はその枝のおかげで
安心して首を吊ることができたそうな
ただ不思議の森に入 ....
窓から見える消えかけの電灯は
一週間くらい前からずっと不定期に点滅していて
きっとそれは誰かに送る信号で
それを見た誰かは
もうすぐ徒党を組んで
この町にやってくる
きっと ....
ドラムカンの 外にはみだしてくる
火の勢いに のまれてく
窓から見下ろした 交差点
流し込んだ 健康飲料水
一回 千円のカットだけの看板
マラソンの金メダルのテレビ放送
セルフサー ....
ホラホラあの骨を取ってきてごらん、
と私は天気のいい原っぱで私の骨を投げた
私はシャチョウさんと
ブチョウさんと
それにカチョウさん
カカリチョウさんに言った
骨を持ってきたのは
小型人 ....
さらば友よ
今日が終わったら
今回の私の人生はひとまず幕を閉じる
子供の頃には随分小さかった音が
今では耳鳴り耳障りで
それが私の人生の終わりを告げるものだと分かるまで
時間をあまり要 ....
心地良い音を立てて流れる小川に
5月の光が溶けてはじける
その中にひらめく小さな魚の影
黄金色の川底の砂に等間隔の影を落とす小さな群れ
風が作る小川の波紋に揺られて
魚の影もゆれ ....
大変とは
大きく変わる、と書く
大変なことが起きたなら
それを乗り越えたとき
自分にとって大きく変わる
チャンスとなる
「未来ってね、
絶対明るいと思うんだ」
そう、キミに伝えられたボクは
今、とっても幸せだよ。
出来るだけ
あとを残さないで
この時間の流れの中に自分をゆだねて
明日で消えるようなあとなら
ただ一時の気まぐれの独占欲なら
この肌に何も残さないで
触れるのさえ怖い
そんな臆病なら ....
時の流れは 人を弱くする
生れ落ちたときは
精一杯握り締めていた手が
いつしか
力をなくし 藁を掴みすらしなくなっていた
声高に叫んだ
輝かしい未来は
いつしか
金にまみれて ....
裸足になって詩を読もう
どこか不思議と
目に入ってくる言葉が
そのまま受け入れられる
気持ちがこもった
言葉なのだから
肩を張らずに
裸足のままで
そのまま読めばいい
純粋な ....
窓際に並べた氷がとけていくのを眺めていた
わたし以外に誰もいない
広い部屋の中で
ひざをかかえるように小さくなって
息を潜めて
日が落ちて暗くなっていく
とけた雫か
わたしを伝って流 ....
陽射しはあるけれど
涼しい風が吹いていて
セミでも鳴きだしたら
夏がこんなだったらいいよなあ
こんな季節にいいことがあれば
ダブルだね
でも
なぜだろう
....
現在形で突っ走ったので
少し汗をかいています。
未来形で懐疑的なので
いささか今日が懐かしいです。
過去形で憤慨しているので
どうにも目的を見失います。
あまりに精巧に構築され ....
めくって
そのページ
スタッカートな舌触りで
2007/05/22
小笠原高気圧に追われて
やむなく上京したと
台風の息子たちが
小遣いをせびるので
梅雨のおかあさんに
怒られるから
内緒だぜと蝦蟇口から
....
地下鉄はきらいだ
そとは暗い
こんな朝に
あいさつを
したいのに
*
このうすいからだの皮膚に
染みだしたような
うわずみのような感情が潤んで
それを掬おう ....
あなたの花言葉は「誠実」です
と、言われた人が困っている。
それも無理からぬことで、
彼はこれまで
人並みに嘘をついて生きてきたし、
時には、妻以外の女性と
ベッドを共にすることもあっ ....
窮屈な暗室、限りの空が、
多い積もる微生物で埋まる。
ごちゃごちゃと、澄んで視得ないのはその為、
ではないと知っていて。
折り重ねた宿題は、
ノートと共に凡そ捨ててしまい。
セピア色に ....
その夜の月は
暗闇の中にぽっかりと開いた
白い穴のように
輝いておりました
私は
目を背けることができず
ただただ
見つめておりました
月は
ほんとうにまん丸で
とっかかりがありま ....
生まれて
しまった後ならば、
二度と
生まれて
いけないだろうかと、
ひとりごとだけ
生んでみる
いくつになっても
守られるから、
さびしさは
無くならない
幼なじみ ....
硝子の靴の落ちる音。
振り返った君の瞳に
今は、悲しみが見えない
・・・安堵するにはまだ早いけれど。
朝日の落ちたリヴィング・ルームは
持ち主のいないティーカップを浮き ....
見上げないで
喫茶店のある角の信号機
立ちすくんでいる人
広大な浅葱で包んであげましょう
どれほど運のいい事か
まるでイチゴ畑で財宝を見つけるぐらい
ほらほら広がるでしょう?
....
春の水を取り
渓流に足を浸すと
新緑の夏は
そっと 足元を潤す
木漏れ日の交響を 響かせて
汗 拭く 額は生きつづけた
未だ来ぬ 時を
遡行する 魚にたとえ
君は詩を 夢 ....
今部屋にいます
煙草を吐く煙で
輪っかを作る練習をしています
結構上手くなりました
輪っかは空中で漂ってます
一瞬君を思い浮かべながら
煙を吐き出すと
煙の輪っかは歪んで ....
なにも愛さない
なにも愛せない
夏の木の緑の葉だって
冬になれば枯れて消えてしまうなら
青く輝き広がる海だって
冷たく僕を拒むのなら
愛さない方が良い
町を歩く猫や犬 ....
階段が出港する
上る人も下る人も
その時だけ水夫になるのだった
ドラを打ち鳴らす男、今日も支配人
石の庭に椅子を出して座ると
どちらが本当の笑い話か
ほとんど区別がない
なにもないは白か
なにもないは黒か
なにもないは透明か
白いなにもないには白があった
黒いなにもないには黒があった
透明ななにもないには透明があった
な ....
さび付いた木の葉
一枚一枚を空へ浮かび上がらせて
僕は僕より弱い物の運命をつかさどる
僕の運命を
大きな黒い塊が
時には振動し
時には荒れて
彼は僕の ....
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