“赤ん坊のように
手をグーにしたら
幸せはやってくるの?”
なんて考えてみたけれど
実は
わたしたちは
まだ、赤ん坊にも
満たない
無垢な気持ちは
いつでも忘れない
死ぬこ ....
ふいに
{ルビ痒=かゆ}くなった腕をかいたら
思いのほか
しろい爪は伸びていた
( 窓の外には風が吹き
( 緑の木々が
( 夢を{ルビ囁=ささや}く声がする
はた ....
僕は何も分かっていなかった
彼女が苦しんでいた事も
そのせいで去って行かなければならなかったことも
僕は理解できなかった
彼女が何を考えていたのか
何を感じていたのか ....
「アナタは半人前」と言われるのが当たり前なこの頃に違和感若干沸き立つんです。
青二才だからって僕の偉才無視しないでよ年功序列がお望みなんていつ時代の人ですか?
アレレ、「ピレレ」無機質携帯着信音。 ....
殺さないでくれ
理だとかどうでもいい
ただ
殺さないでくれ
願ったっていいだろう
殺さないでくれ
これ以上は見たくない
殺さないでくれ
....
僕はため息を吐く
また一つさっきのより深いのを
別に理由なんてない
それは
鬱々とした日々に対してかもしれないし
または
自ら手放した幸福を想ってかもしれない
でもそんなことは関係が ....
夕暮れの始まりには
電車も家に帰り着いているよ
そう、ぜんぶ
雨戸がひとつ閉まるたびに
天国ではピアノがひとつ鳴る
そう、どれも
だれも、おたがいのこと
なん ....
泡入りのカプチーノ
友達の陶芸展へ行く
私も昔陶芸をした。
ロクロを使った。
難しかった。
黒茶碗を作った。
ほとんど先生にやってもらった
お客さん黒子を取ったと言う
恩師に電 ....
打ち上げられた
貝の中に
真珠ではなく
小宇宙が
波の形を
ひびかせて
おもしろげに
反芻している
波打ち際に
アメフラシが
空の青を受けても
ちっとも色を変えずに
お ....
愛するということに
答えはない
愛したということにも
そしてきっと
愛
という言葉の中にすらも
かつて死神がこう言った
神様は信心深い人にしか現れねえっていうだろ?
それに引き ....
髪の毛を染めた
別に気分転換するほど
落ち込んでいた訳じゃないけど
泣いてたあの子に
好きだと言ったから
何となく
公園は思っていたよりも広い
誰が 何処で 何をしていようが
....
灯りをともすように 生まれ
それぞれに 与えられた
喜びと 悲しみを
走るように歩くように縫うように
僕らは 生きてゆく それ
だった
おまえさんょ おまえさんの中身から
削げるものに なにがあるんだい
なにも ありはしないんだろぅ
ささやきかける「時間」に
うわめを使っているぢゃないか
その ....
おかしいねって微笑んだ君
目を見ると、哀しそうなのどうして
できるなら 心から笑える日が来るといい
取りとめのない哀しいだけの涙も枯れるといい
憂いに屈しない心を
新 ....
一。
どんな関係なのと、
訊かれたことがある。
からだの関係です。
そう答えると、
相手は押し黙ったっきり、
何も言わず、
泣いてしまった。
....
あの夕日が落ちるまでに
すべて すべてかたづけよう
あの太陽がのぼってしまうまでに
ありったけのなみだ ながしてしまおう
なんで なんで なんで どうして?
どう ....
裁くことは可能だ
だが公平ではない
愛することは可能だ
だが公平ではない
博愛主義とは何だ
ひたすらに
わけあうことか
私の精神は
無限ではない
私は
命のベクトルを
....
リズムに乗って
街のすぐ上をすべるように流れたい
どんな希望や失望の鉤爪にもひっかからず
どんな思いや願いにも留まらず
リズムに乗って
体に始めから満ちているリズムを人に伝えたい
....
角を曲がる
過度に曲がる
曲がりすぎて
大破する
大破した木造船の
欠片を集めて
人の形にしていく
そうしているうちに
祭りは終わる
消灯時間になる
何が耳かわからなくなる
誰か ....
コンクリートは今にも融けだしそう
足下はすっかりぬかるんでしまって
降り続く雨のせい
ズボンを汚らしく染め上げた
地面を弾いた雨粒が
おぼつかない足取りで俯いた僕の
ビ ....
風は吹くだけではなく
時には歌い
時には光る
風は夢を見させてくれる
水も流れるだけではなく
時には跳ね
時には踊る
水も夢を描かせてくれる
雲も浮いているだけではなく
時に ....
{引用=
***
}
ashley's ashes
黙々と浜辺で流木をひろい、こわきに抱える
あるく
波打ちぎわが
日没の汀が
潮騒のざざわざわ
降るまえにあれを灰にせね ....
もみじ もみじ
てのひら もみじ
衣笠の秋の空 染み渡る
東山も 嵐山も 頬を紅く染める
ひとはあはれ 賀茂のながれ ずっと見てた
もみじ もみじ
てのひら もみじ
衣笠の秋の ....
彼はサックス吹きだった。
誰にでも噛み付きそうな
いかつい面持ちで
疑問には、
とことん言及することを楽しんでいた
そうして四十三年で生涯を閉じたのだ
無印良品の三つで1パック ....
浜辺に裸身の女
杭に囲まれ
露な姿
エロスはサディスティック
うつろな目を
柔肌を
猫みたいに
泣き声あげて
憐れみの視線に眼飛ばし
優しい言葉に唾を吐く
世間の風は煙に巻き
計画的な表情はサングラスで黒く染めてやる
手ぶらな左手はポケットに押し込み
誰も知らない道を二本の足でゆっくり歩く
左 ....
肩に食い込むカバンを引きずり
やっとの思いで 夕暮れの喫茶店にたどり着く
でも
いつものコーヒーが いつもの香を運んでこない
この場所は 私を受け入れてくれない
その時
私の大好 ....
岩清水
清く冷たくあふるるも
幾千幾万流れれば
その色止める事難し
せめて大きく温かく
海へ還らん
行ってみると門番の雪だるまが破壊されていた
誰にやられたんだ!? と聞くと
狼にやられたんだ と悔しそうな顔で答えた
ということはこの村に狼が入ってきているということだ
僕達は顔を青 ....
みちも ひろばも どこもかも
コンクリートできれいにぬって
あめがふっても どろでよごれたりしないし
くるまもガタガタはしらずにすむ
でもちきゅうは
から ....
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