互いの心に根をはって
咲いてくる花がある
咲いた花なら散るのが定め
散った花びら互いに撒いて
毒の花でも祝福を
悲しいときには涙を注いで
楽しいときにも涙を注いで
間引いた葉っぱ ....
甘え甘えて箱入り娘
とうとう三十路ひとりきり
必死でいきないこの30年
努力しなかったこの30年
身体は衰弱し
すれすれの実態に
この支配する金
いつからか泣けなくなった
そう
残暑 ....
悲しいときは
笑うのが一番
何も知らないあなたは
全てを隠す僕のよこで
無邪気にいってのける
何もしらずに伸ばされた手が
全身に鬼火をつけてくなんて
君が知るこ ....
君が勢いよくカーテンをあけるから
まさに零れ出ようとしていた光が
勢いよくぼくを包み込む
その白い肌は朝に満たされて
なんて君を美しくさせるんだ
たった今ぼくのなかも
朝が通り抜けて行った ....
2007/06/02
単純な飛行機を飛ばす
ゴム動力でプロペラを
クルクルと回し
ゴムがゆるむまで
どこまでも飛んでゆき
見えなくなって
ステルス機になっ ....
雨の夕暮れ
うそはまばたき
影の下
ぼくはうそつき
路面をみてごらんよ
路面を
路面を見てごらんよ
路面を
神頼み
なみだはかがやき
空の下
ぼくはうぬぶれ
....
遠く 台所 で唸る 冷蔵庫のテノールに
ありもしない 旋律 を
重ねて
暗闇で辿る 糸 の ような
不確かさ で
その先を
手繰り寄せるんだ
....
笑っちゃうよな
愛してるなんて
空飛ぶよ
君のため
ドロヌマさ
カメさん
あきれちゃうよな
こんなに好きなのに
君離れてく
遠くまで
チョット
ウサギさん
やめたくなる ....
歩いた
俺は歩いた
俺はいつも一人ぼっちだ
だから歩いた
となりの町へ
隣の県へ
隣の国へ
海の向こうへ
どこへでも歩いた
知ってるやつなんていやしない
いろんなやつと出会 ....
あいつまた6を出した
あいつは5だ
うらやましそうな顔をして
みんなを見てる
どんどん先に進むみんな
どんどん取り残される僕
1だらけのさいころを振って ....
青色と赤紫色
重たい宙をかいて 混ざり合おうとする
あの思い出
あの肌の{ルビ音=ね}
手をつないで
たよりなく握り会って
こくこくと
室温の仕業の汗をかく
夜は常に進み
太陽は ....
明るいのは苦手だ。
明るいととても落ち着かなくてドキドキする。苛々する。
早く夜になれと願う。
夜になれば、外は私の心と同じ色になる。
いつか太陽なんて無くなってしまえば良 ....
人間(ひと)は成長するもので
とても短い間で変わってしまうもので
目を逸らしたら見失ってしまうよ。
瞬きをしている間に消えてしまうよ。
さっきまで目の前に描かれてい ....
私が何を想おうと、決して何も変わらないのだけれども。
心配だよ。不安だよ。
貴女は今、何処に居るのですか?
息は吸えていますか?ちゃんと吐き出せていますか?
この世に存 ....
黄色い、アジサイが咲いている。
黄色いアジサイは、
ホントは泣いているのだ。
土が汚くて、水が汚くて、と
泣いているのだ。
私はそれを哀れに思ったけれど、
あちらこちらに黄色いアジサイが咲 ....
ことばは暖かくて、
いかりは凍えるほどで、
胸を刺すいたみは 焦げてしまいそうで、
溶けてしまいそうな なまえ
溶かされてしまいそうだ おまえ
手を握れたら、どんな温度だ ....
レンゲに染まる
蓮華にソマル
池がゆっくり
蓮華に染まる
咲き乱れ
咲き誇り
私に何かを教えてくれる
綺麗だけじゃない世の中
それでも綺麗に咲くことが
どれだけ尊いかを
綺麗事で済 ....
見上げてみろよ
穹は鉛だ
のっ、ぺり とした 灰色!
今にも落ちてきそうだ
灰色! の穹に潰されるってのはどんな気分だ
灰色! の穹は重いのか 灰色! の穹は熱いのか
灰色! ....
自分が千年近く生き続けることになるなどと
知るよしもなかった少年時代の{注メトセラ=メトセラ(Methuselah)旧約聖書に登場する、九百六十九歳まで生きたという族長の名前。}は
酷く臆病 ....
彼女のささやきは
太古の空に置き忘れた 君の本当のイニシャルであったり
気づかれぬまま 君を愛した風の名であったりする
彼女のささやきは
瞼にそっと置かれたぬくもりであったり
愛撫がすく ....
さあ先着順でございます。
論理的に言えば、早くしないと失くなります。
せっかく理屈から昇華したばかりの
使い捨ての理念だってそうです。
やっとそれらしさを具現したばかりの
あの渇ききった文明 ....
今の時間から親友が集まる木の上の秘密基地へ行く
夜も更けて満天の星空が顔を出している 月の時計が僕をウキウキさせる
濃密な暗闇は景色に馴染んでいて リュックを担いで夜道を全速力で走る
僕 ....
今日も螺旋階段が鳴っている。
カンカンカン。
私を動かしている
その螺旋階段は、
いつだって忙しい。
カンカンカン。
だけどお年寄りの螺旋階段は、
どこかしら鈍くて
ど ....
雨雲に覆われた街を
切り取る車窓を眺めれば
まるで僕らは
ネガの中を走っているよう
降り出しそうで
{ルビ堪=こら}えるあの空には
あとどれだけの
時間があるのだろう
始まれば ....
すきま風が吹く時は
私は部屋で横になる
私の部屋で横になる
その迫りくる木目調は
まるで時の流動
人の振動
謎めいてなお不気味に見える
ふと足下を見た
蒼いカーテンあっ ....
朝起きたらお母さんに殺されていたので
今日は学校に行かなくてもきっと怒られないと思って
とても嬉しかったです
けれど私は少しお腹が減っていたので
朝ごはんを食べたかったのですが
....
きらいじゃないんだ、ほんとうは
ふたをあけてみればそう
まるでうそをついているみたい
ことばだけじゃ、いつだって
しんじることはできないから
かみなりさま、どうか
きげんをわるくしない ....
風の精が
ひとり
病院のベッドを
駆け抜けていった
きみは
ぐっすり
眠っている
1
鮮やかな生に焦がれて
無意識のうちにこめかみに
魂の弾丸を撃ち放つ
立ち籠めていた紫の煙
視界の中に映るのは
生の匂いを放つ花
前世を占えば
俺は天使
2
....
部屋の中は蒸し暑い
狭いベランダに出て
物干し竿と手すりを利用し
布を張り
テーブルと椅子を出して
小さいおうちができました
レモンの鉢植え
ホウセンカ
ハナスベリヒユ
あと、分 ....
4663 4664 4665 4666 4667 4668 4669 4670 4671 4672 4673 4674 4675 4676 4677 4678 4679 4680 4681 4682 4683 4684 4685 4686 4687 4688 4689 4690 4691 4692 4693 4694 4695 4696 4697 4698 4699 4700 4701 4702 4703
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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