少し、好きになりました
雨上がりの水溜りに
顔を映して
笑ったり、怒ったりしているあなたを見て
少し、好きになりました
煌々と照る月明かりの下で
自分の影を一生懸命 ....
「風のように通り過ぎる」[0.14%]
音読し、
意味をしらべ、
黙読する。
違うことを考えて、
隙をつくってから、
音にして噛みしめる。
出会えた喜びを。
噛みし ....
舟を流す
船という形を流す
手紙は乗せない
自分の名前も土地の名前も書かない
からっぽの方舟
形だけが少しずつ違ううつろ船
笹舟にさえひとは何か
思いを浮かべずにはいられないけれど
....
殴られ
罵られ
傷付いた体引きずり
倒れたこんだビルの裏
見上げた…空
空はあんなに青かったのか?
泣きたくなった
泣けなかった
ただ
血と汗の混ざった水が
ポタリ 落 ....
俺たちは探し続けている
この広い広い地球で
たった一人で
皆が皆お互いを避ける
孤独な世界
近くて遠い
どれだけ叫んでみても届かない
だれもが叫び
だれもが通り過ぎる
悲 ....
机に置かれた
ちいさな消しゴム一個
それで
僕の文字と一緒に
僕のこころも消してほしい
B5サイズの
白い印画紙になって
誰かが言葉をいれてくれたら
僕のこころにしよう
誰かが絵をい ....
ぎらぎらとした太陽の光を
何も遮るものもなく
そのまま受けながら
アスファルトの道を
ひたすらと歩き続ける
たらたらと頭から汗が落ち
体がべとべとする
道からはむらむらとした熱が
浮き ....
お国のために いざ働こう
働く汗は美しい
家族のために いざ働こう
働けることは素晴らしい
他の人たちが 遊んでいても
....
俺は俺をぶつける
強いも弱いも
美しいも醜いも
嘘も本当も
詩にぶつける
自分の中にある言葉と伝え方で
詩にぶつける
突然反対車線に飛び出したり
よそ見しながらフラフラと
詩にぶ ....
しきりに甘えてくる
路傍に捨てられた仔犬
お腹を空かせているんだろう
僕に似ているような気がする
震えながら何かを待っている
僕がポケットから
割れちゃったビスケットを
取り出して手 ....
おどけていたら
ほどけてしまった
女郎蜘蛛は頬を紅く染めながらそう言って
ほどけてしまった糸を回収し始めた
おどけた原因については
口を閉ざしている
風の便りでも
巣に引っか ....
お袋の本を貸したら
紙にペポ君へと書いて
蟻を10匹書いてあった。
子供だねと言ったら
子供だもん!
でも始めて貰った。と言ったら
お袋は喜んでいた。
足はほとんどが6本だけど
....
臆病な渓流の魚
生息の影 秘密めき
見上げる
木々の陰影
木漏れ日のわずかな流れ
遡行する 記憶の面影
二千五百年前 仏陀と
七百五十年前 日蓮と
この滝の巻き道をあが ....
ゆるすことにつかれてしまった
ひとりのせいめいたいは
とけいのはりをおって
じかんをとめて、しまった
はりとはりのあいだで
だれかをまちわびている
そのまま
うずくまっている
....
子どもが三人産まれました
どれから先に取り出したのか分からなかったので
適当に順番をつけました
今日からこのヒエラルキーにしたがって
彼らは生きていくのです
一番上のお兄ちゃん ....
一、
夢の中で夢とは気づかず、商業ビルとマンション棟の間から
バスターミナルを横切ってゆく
無人の改札口を入り、無人の駅のホームへ上がる
静かに停車してくる無人電車のドアが開く
わたしを乗せ ....
雨が決して止まない学校の教室
曜日は無い暗い廊下の突き当たりに集まって怪談話をしている
この空間は永遠だ
無限に続く5分休み 僕らの後ろに先生はいない
教卓やテストのプリント用紙に暖 ....
戦いは終わったかね
ならば
潔く
首を斬りたまえ
もう必要ないだろ
なんだ
イチゴジャム塗れだな
冷蔵庫の中で
マシンガンでも
ぶっ放して
ジャム瓶ごと蹴散らしたんだろう
慎まし ....
蛍光灯を一つだけつけた部屋にうずくまっていると
決まって、
片方の触角が無い油虫がわいてきて、
不規則に円運動を繰り返す。
俺も同じだ。
でもお前なんだか可哀想だから殺して良いか?
....
また、一つ。
恋の花が咲きそうです。
月下の明かりに照らされて。
綺麗な花を咲かすでしょう。
また、一つ。
花が咲く頃。
一つの花が散るでしょう。
今まで ....
雨の、話など誰もしていないのに
空が溶けてきたねとあなたが言う
気が付けば隣で誰かが溶け始めていて
手紙に残された文字が一人、笑っている
手のひらは繋ぐためにあって
思えばそんな場所ばか ....
シーツの香を
ひかりみたいにして
あたし朝のヨガをするの
緑の手入れや
部屋の空気を整えて
遅いランチをそれからとるわ
六月の太い風
影を濃くする
....
誰かの今を
ぼくは知らない
過去のあとだけ
ぼくは知る
そして
相対的に
懐かしくなっている
せつなくなっている
きみはミステリー
ぼくはホー ....
新緑が濃くなると
アバの曲がかかると
なにかしら前向きな
人生への確信と影を与えられる
新緑とアバには
華麗なる哀しみがある
暗くてまぶしい
華麗なる哀し ....
ネット氏 は
ネット師 として
ネット士 たる
ネット紳士 の
ネット使者 が
ネットリ して
ネット市 で
ネット死 した
ネット史 を
ネット誌 に
ネットシ と
ネット視 ....
アザミの花はまだ咲かない
握ると沁みるようなこの痛みは
どれだけ力を込めたかで
自分に跳ね返ってくるようで
血が滲む程に握れたのなら
滴る血に後悔は無いだろう
アザ ....
シャープペンが紙を滑る音で
断ち切られる記憶が鼓動になる
遠い日、焦がれた痛みを愛しく思い
あなたの体は柔らかいという方法
私の融点を
花の名前を当てるように
ほほえみ ....
未来に
あくびをさせるな
過去なんかに
囚われるな
高ぶる感情のまま音を紡ぎ上げ
楽器を演奏するジャズメンのように
その瞬間に熱狂しろ
目一杯着飾って
トランペットを持ち
....
昨日、親を殺しそうだった子が
今朝は美味しそうにみそ汁を飲みながら
学校の先生の話をしている
さっき、子どもを殺しそうだった親が
今は、愛に満ち足りた顔で
寝顔をじっと見つめている
....
潮騒が呼んでいる
私を海へとへと誘っている
私は耳を塞ぐ
それでも潮騒は鳴り止まない
あそこへ行けば楽になれるのだろうか・・・
....
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