何ひとつ
うまくいかない
そんな日常の中に
見つけたもの
探して探して
暗い夜道をひとり
歩いて歩いて
やっと
出会えた
君との日々を
宝物にしたいから
....
日曜日
午後8時42分発の
のぞみ
六月の夜をゆく
後悔は
じぶんを守る
言い訳にすりかわって
胸に貼りついた
この寂しさの正体は
なんなのだろう ....
ぼくはひとから無力だといわれたので
無力をぶきにしてみました
みんなが笑いました
無力をぶきにすると
ひとを笑わせられることをしりました
神さまありがとう
ぼくにともだちをくれて
あ、 ....
道路に
白い羽根
一枚 落ちていた
こんなところに
鳥がいるのかな
空を見上げた
これは
天使の羽根だと思った
果てしないと儚いの違いが
正直あまり分からない
息を覚えた頃
気付いた
ここにいるべきではない
ではどこへいくのか
どこへいこう
さしあたり
感動したい
ある日感動のあま ....
目が覚めたら朝が来ました
目が覚めても朝が来ました
昨日と同じ今日が怖いので
今日と違う明日が恐ろしいので
僕はバリアを張って僕を弾いてしまいます
僕らはオーラを発して僕らを放してし ....
火種が落ちたキャスターを
未練たらしくまだ指先で挟んでいる
甘ったるい味と匂いも
灰のそれしか残っていないと
上手く出来た脳ミソは分かっている
でも、ついつい確かめてしまう
そろそろ捨 ....
“信”故に盲目なれば
“信”故に死すとも
構わぬか?
そう言わしめるのは
己が陶酔
陶酔こそが
己の“信”
愚かなり
他者に故問うは
愚か ....
Castelles "Heavenly Father" (1955)にのせて
しずかな夜が
狙撃手の黒い手袋を脱ぐと
映写機はひとりでに回りはじめる
そのときお ....
この度は当社の製品をお買い上げまことにありがとうございます
つきましては、使用上の注意についてお知らせいたします
この製品は防水仕様となっておりますが
長時間に渡っての水中への放置等はおやめ ....
夏至も間近
積もると
真っ黒になる雪を想像してみる
アルベドはゼロ
全ての波長を吸収し
構造色もなく
黒体放射は
あれは温度だから関係ないか
ああ、ちっちゃなブラックホールみたいだね
....
テレビの中のぬいぐるみ
パンダの格好で喋ってる
テレビの外の馬鹿野郎
ピエロの格好で笑ってる
テレビの中の愚か者
農夫の格好で泣いている
テレビの外の恥知らず
石榴の格好でキ ....
夏の夜空に輝く星の中に
刹那に煌く
流れ星
煌きは夏の夜空に
消えてなくなり
消え去った後は
人の記憶の中を
ぐるぐる回り
消えあせることなく
きらきらと流れ続ける
大切に使ってほしいからと
単純な直方体ではなく
いろいろな形の消しゴムが
たくさん作られた
なるべく人気のある人形や
自動車や食べ物など
色や匂いも工夫されていた
開発が開発を繋げ
本 ....
夫の背中には口がある。
だから夫は、
背中を向いて、
わたしにしゃべる。
夫の丸い背中はいつも白いワイシャツに包まれている。
背中は、
わたしがご飯です ....
ペンチで噛んで ニッパーで切って もう有り触れたもんじゃ感じない
ベンチで病んで アッパーで飛んで 減るだけの生命引きずるだけ
洋燈で照らす 暗いサラダ 調教えられてないことを探す
汚れきっ ....
悲しみの中でしか人は
本当に出会わないのだとすれば
これほどの奇跡はない
眩しさの中で大事なものを見失い
愚かにも己の力と過信する時
太陽の下
多くのものを焼き尽くしてすべて失う
....
ユラリ ユラ
波間に揉まれてたゆたって
いつのまにやら
フワリ フワ
骨抜き薄皮
海の月
目一杯からだを広げて
空の月 を
自分のお腹に映しこんで
....
偏狭きわまる
愚か者
精々逃げろ
愚か者
私が造った
この銃で
嗚呼、さらばだ
愚か者
小さな小さな獣達
辟易するのか
愚か者
精々喚け
愚 ....
金木犀が香っていました
東京に重くのしかかる雲が
甘くかんだ乳首にみえた
なんど壊してもなんど壊しても
修復しようとするのはいつも
あなたのほうで
わたしはいつも恐いよといって ....
あの人が
死んだ
という報せを聞いて
青い河を小さな舟で
ゆっくりと
ゆったりと
流されるよに下ってゆく
あの人の姿が目に浮かんだ
櫂もなく
舵もなく
しかし
流れに
....
ほとんどの人は、もう
溺れているの
誰も気づいていないだけ
澄んだ指さきが
アルカディア、と答えて
空の一角をさす
新しい風景、新しい秩序
それは
見たことのない宇宙
(行け ....
Go straight on the street.
道には何もない
蜃気楼
ジーンズ
水がない
食物がない
地平線まで
同じ風景だ
ただひたすら
歩くのみ
ここは天国
....
生きる希望などこの世界には無い。
あるとするなら、それは君の胸のうちにしかないものだろう。
押してだめでも
引けないときがある
一歩でも下がれば
負けてしまうと思うときがある
失敗しちゃう事も
それなりにある
後悔する事も
けっこう頻繁にある
でも意地を張 ....
午前6時まだ昨日、サンシャイン滑り込む部屋も瞼の先は夜。換気扇がぬるい空気を吸って吐いてを同時に行っている。冷蔵庫の存在はとどまるところを知らない。電球はエジソンが発明した。ぼくのバランスは崩れまいの ....
なくし物を忘れることと
さがし物を思い出すのは
どこか似ている
{引用=これでおわりかもしれないことが
毎日たくさん響きあっていると知って
目の中だけにある見えない雪に溺れた、溺れそ ....
ドレス姿の君の影と
ちぎりちぎった招待状とを
蒼穹に投げ放つ
傷つけたくはないけれど
少しぐらい
傷ついていてほしい
長い長い
夜が明けてゆくよ
夜行列車で目覚める
旅先の朝だよ
寝ぼけ眼を手でこすり
車窓の外へ目をやれば
松林の向こうに
只静かな海は広がり
振り返れば
雲 ....
朝になると
夫が焼き上がるいい匂いがしてきて街へ出荷されます
街ではどれも似たような顔の男が売られています
売れるまで帰ることができません
早く帰って焼かれたいと夫が思っている頃
窯の中では ....
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