妖精になりたいな
虹色の翅をひらひらさせて
花の蜜を吸って暮らしたいな
気まぐれに梢を揺らしたり
あなたの帽子を飛ばしたり
満月の夜には月明かりの下
湖を滑って遊ぶの
月の光 ....
何処までも澄んでいるという
明日の空を夢見て
僕は
視線を泳がしている
世界の涙を粉にして
混ぜ込んだ、砂場の真ん中
僕はただ
足をばたつかせて
(腕を広げて、飛び ....
午 睡
こうず まさみ
魚市場のある海岸で
初老の夫婦が 釣りをしている
2、3本ずつ釣り糸を垂らし、
のんびり水面をながめながら
平日の午後だから
この夫 ....
ふたたび、「愛」というものをかんがえた
それは、綺麗で、尊く、輝いているもの
ひとをあたたかくつつみこむ
「愛」は、ただそこに有り続ける、ひかり
「愛」
やはり ....
隣のWによって名付けられた半月が
水溜まりの中の夜を
割れながらくりぬいていた
*
夏の水門に置き去りにされた犬が
鼻をなめて
水の流れを嗅ぐうちに
....
書庫の扉を開ける
水の中になってる
たぶん海なのだと思う
昨日まで資料や本の類だったものが
魚みたいに泳ぎ回っている
手を伸ばして一冊つかまえる
ページを開くようにお腹を指で裂くと
文字 ....
僕はいつになったら日本人をやめられるだろう!
僕らはいつになったら地球人になれるだろう!
nan-nan-nanan-na"
nanan-na"
nan-nan ....
北側のカーテン押しのけて
今年も寒い夜が来た
君の吐き出すコトバが
曇って見えるようになった
誰かの背中にしがみついた
君の心は いったい…
僕のスベテを君にあげる ....
寄り添う民は顔を並べ
一つの空を仰いでた
真綿の雲に腰かける
マリアに抱かれた幼子を
逆さのままに
舞い降りる天使等は
丸い顔で母子を囲み
小さい両手を重ねてた
....
猫が寝ているときの時間はへりくだるおっさんのまつげよりも儚い
お外の天気の話
ちゃんとしたいなーとかビール飲みながらファッションパンクのとさかを蹴り飛ばして
蹴り飛ばしたら非常に良いな
とって ....
よく見る夢の中で
会ったこともない自分が
苦い微笑を湛えて
母親のようにやさしく
手を振っているのが
そのまま来いということなのか
戻ってやりなおせということなのか
遠くてよく見えないの ....
燻るものを
放り投げた
遠くまで
知らない振りした
今もずっと
変わりのない日常
麻痺したリズム
日が昇り
日が落ちる
....
朝起きると僕の部屋に二匹の天使がいた
二匹はとても仲がよさそうで
僕はしばらくの間微笑ましい二匹の様子を眺めていた
何分か経って
二匹は急に交尾を始めた
天使は声を押し殺していたので
....
ホリデーニコニコカーリング、
脳みそのくそったれの上でだ
電流で神経はうにょうにょ
プレパラートを侵食する
でも、カビでした。残念
寄り来る蝿にブチ当てながら
ストーンよ、突っ走れ、突っ走 ....
失う前のそれを ひっそりと
声に出して呼んでみたが
むなしい
虚しいばかりだった
私はいつから失ったのか
いや
私達はいつから失うのか
そっとなぞってみた ....
いつか辿り着けると思いますか
それを 信じてくれますか
パラディーゾ。
甘い 響き ね。
貴方が居なければ 私はきっとずっと優しいままで居られた
暖かい場所で 目が眩 ....
喧騒と雑踏 賑やかな公園
ベンチに座る僕は 手持ち無沙汰
それでも一瞬を待っている そうたった一瞬を
手にはカメラ 黒光りする高級な一眼レフ
ピンとはすでに合わせてあって
その一瞬の訪れを気 ....
間違いだったね
君達はロマネコンティ69なんてぬかす奴を
聖人だと言っている
俺はてっきり知ってての事かと思っていたよ
だから君達にはもうがっかりだよ
5円あげ ....
私よ、泣くな。
その容易い涙が、ほほをつたうたび
胸のどんづまりにあるお手玉のようなものが
ぎしぎしと潰れて、たまらない。
私よ、泣くな。
のどの奥にしまい込んだ感情を
涙とと ....
あなたがいなくなったシーソーに
わたしはまだ乗っている
もともと互いの質量が
違いすぎた為に
あなたへとばかり傾いて
あまり楽しい
シーソーではなかった
今ご ....
パラライカ、とか言って意味はよくわかってないのだけど、響きがいいのでピープル・ナーバス。なんでみんなそんな?なんでみんなそんな?と繰り返してグラスの中のラムを「ラム酒」とか言ってみる。ナーバス。が散ら ....
もし人生が
”こう”と決まっていても
私は抗いたい
あなたの深い瞳を
拒否したい
宿命とか運命とか
信じたくない
いつかきっと
大人になれば分かるといった
映画のストーリーは ....
白いワンピースが揺れていました。
荒れ狂う怒号と崩れる瓦礫の山の中で、
白いワンピースが揺れていました。
もう動くものの無い街を照らす太陽が、
真上にまで移動して、
少女のうな ....
寡黙な空
息づかいさえ吸い込む空
迷い込んだ摩天楼
季節はずれのため息
乾いた声
静かに目を閉じても
溢れくる涙
途方もない航海
彷徨し続ける魂
叫び ....
1998/06/28
しかし、SRは軽快に、
小粋に走りたいものです
400ccが本命でしょうね
もう少し軽く、足回りも華奢に
街乗りでは今のは少し重 ....
足元にはあんぱんのゴマが散らばって、
ガラス越しの地下街は盆ちょうちんのように繰り返されて、
繰り返されて、
加減の利かない照明と、
可でも不可でもない音楽と、
安穏とした空気の ....
ああ わかってる
どうせ僕には君たちの言葉なんてわからない
飛べもしない翼で空を指さす
それが何を意味しているのかなんて
僕にはわかるはずもないんだ
「飛びたい」と訴えているよう ....
牙城 砕け散る 貧弱さで自分を守るが
露呈 露呈 どうしようもなく露呈 愚図の星
あの娘の尻ん触れたくて電車通学
白眼で見られて小遣い消えて
先輩に囲まれて 歯が折れて
笑った差 ....
今日はだめなんだ
昨日は君がいなくても大丈夫だったのに
今日は君がそばにいないとだめなんだ
この溢れてくる心がどこからやってくるのか
知ってる人はいますか?
私は私が何者かわからない ....
その昔
字を読んだり書いたりすることは
誰もができたわけではなく
むしろ限られた人だけだったのかも
しれない
今では
字は誰もが読めて書けるようになり
文盲という言葉すら
知る人が ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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