退屈な日々にさりげない優しさ
無垢な素直さ
いつも忘れない感謝の念
苦しさの中であっても探す笑み
孤独な夜でも見つけられる愛おしさ
自分に出来ることと出来 ....
めんどくさがりやが
めんどくさいことをしている
めんどくさがりやほど
めんどくさいことをしたがる
めんどくさいことが
もうこれいじょう
めんどくさいことにならないように
あしたがもっと
....
仕事の帰り道、赤の信号で止まる
自転車に乗りながら君をふと思い出す いつものように
どんなにきれいな景色を見ても
ものたりない
ずっと これからずっとものたりない
もう会えないのに会いた ....
古本屋の中で
眠ってた
本を抱いて
それは湿気ていて
暖かかった
店番の
おじいさんは
お弁当を食べていて
たまに
お茶をずずーっと
すする音
幼稚園から
逃げ出してき ....
世界の終わりに
閉められた扉を見て君は 何を思う?
世界の終わりに
枯れ行く君を見て僕なら 其れを、
麗しいと想うでしょう。
恐らく 現状に偽りは無く
誰が成功して欲する物を手に入 ....
大仏のつぶやき
「しびれる〜」
ミケランジェロのつぶやき
「はずぃ〜」
夜の空き地のつぶやき
「猫、強っ」
2000円札のつぶやき
「もっと使こて〜」
ステンドグラスが光る
クラシカルな部屋で
私は無言のまま
珈琲を含み
ケーキを頬張っている
鏡張りの壁に
もたれ掛かる身体は
きっと、もうすぐ
溶けてしまうのだろう
....
靴をぬぎすてて
乾いた道を疲れるまで
進んできた
僕は裸足が好きだ。
裸足で土を踏みしめるのが
好きだ。
ときどきうめき声をあげさせられる、
そのふいの痛みが、なにか重大なことのレッスン ....
どうにも出来ない事があるとすれば
“時”が駆け抜けるのを 追いかけて捕まえるのは
勝負にならない
だから次の“時”を 待ち伏せて
罠にかける
卑怯者だと言われるのだろうか
....
お引越しでございますか。
知覚できるものを信じられる場所から
知覚できないものを信じられる場所への
お引越しでございますか。
少々、値が張りますが、よろしいですか。
それでは、お見積もりいた ....
果樹園では、幹、枝と葉が、そこで激しく実を結んだ果物さえも漆黒の色をしている。
そのように漆黒の色がそれらを魅了させる。
夜陰の闇がそうさせるのか、いや違う、空は蒼く、一片の雲でさえ赦さない。
....
みんな死んじまえと考えるのは普通。
実際に人を殺したら異常。
いいことしてたら褒められた。
悪いことなんてしたくなくなった。
悪いことしてたら気分が晴れた。
いいことなんてしたくなく ....
なぜか
皆
僕に弱い部分をさらけ出してくれる。
ソレは信頼してくれているってことなのかな?
僕は弱そーにしているけれど
実は強いんだよ。
いーや
強いと言うよりなんもかんじないか ....
家が潰れた
潰れすぎて
十億年が経った
その間にあなたは
一年弱の間優しいまま
安寧に完成した
いつしか石と花で
あなたの家は
いっぱいになった
そんなこともしらず私は
....
あの人はみずからの肉体をいつも清潔にしていたから、清らかな風があなたの髪に微力にかかるたびにさらさらとなびきだすのをみているだけで、わたしはおちてしまっていたのですよ。じゅんすいなとうめい度を ....
子供の頃に描いた夢から遥か遠くに来たもんだ
誰もが自分のテリトリーを守るのに懸命で
助けての叫びさえ飲み込まなくちゃならない
今なお胸に眠る想い
いたいけな想念
底 ....
愛してるとか、幸せ、なんて。
考えなくても、抱き締めてるだけで。
感じられて。
いつも、いつまでも続いて行くと。
信じてて。
いつものように、安心して。
眠っていた ....
欠落を隠すのは、詩人に非ず
じっとしているそこのあなたよ、
ひとしきり震えた後、その後悔を夜の海に葬り去れ
去れ!
月明かりの美しい夜に、深い幻を作り出せ
流れはじめた後悔は、どこへ流れ ....
もう何も言わない
何も言えないよ
そこまでやれって言ってないのに
そんなにボロボロになるまで
命令を聞いてくれた
もう自由にしていいよ
身勝手な奴って思ってもい ....
刻々と近づく夏の気配に
気付かない振りをして
気持ちのいい夜を迎えれば
金曜日であるかのような
月曜日の月がそこにいる
久しぶりに現実を現実として受け止めて こう思う
....
ちいさい頃
留守番の夕暮れ時
椅子の下だけが安全な場所で
顔が出たら溺れてしまう
足が出たら喰われてしまう
と思いこんでいた
入学式前
ランドセルを背負ってみたら
ランドセ ....
どうして どうしてもう どうして どうしてそうなってしまうの?
「天使が死んで、おまえの足元に腐った欠片が跳び落ちてきて
その目玉が背中に貼り付いて
生涯 他生 宇宙 ....
これは
その日もまた風の吹く日で
風の吹く日の桟橋は弾んだ
黒い深い雲は西へと進み
それでいて天上から尽きる事はなかった
赤銅色の鉄板が跳ね上がる
同色の鎖は少しも流れていかないように ....
金色に輝く馬に乗って、その侍は私の住む村を横切った
もちろん金色の馬なんていないわ
それは、“そう見えた”っていうだけのことだわ
その日、井戸で昔好きだった人が、パイプをくわ ....
その人の
麦藁帽子の影落とし
額の重さが
夏になった
子供の頃のおまじない
困った時用
落ち込んだ時用
いっぱい いっぱいあった
時が経つにつれ
だんだん忘れてった
ふと思いだして
静かに口ずさんでみる
何も…起こらない
けど ....
前のテストが四十点で
今日のテストは六十点だった
けれども先生は
満点を取った子を褒めていた
体育のサッカーで
きちんとドリブルとパスをした
けれどもみんなは
シュートした子に憧れた ....
風たちの流れは
水のさなかにある
空の両手を
もうじき雨は
こぼれ落ちるから
だれもが海に
いだかれ
癒える
困惑のためのすべを
探していたのかも知れない ....
含むのは
熱情
{ルビ空中線=アンテナ}に張ってある
鬼蜘蛛の巣が
霧雨にぬれて
{ルビ銀色=しろがねいろ}にゆれている
風を孕んだかなしみが
失せた振動鳴きつくす
ああ
空中 ....
4631 4632 4633 4634 4635 4636 4637 4638 4639 4640 4641 4642 4643 4644 4645 4646 4647 4648 4649 4650 4651 4652 4653 4654 4655 4656 4657 4658 4659 4660 4661 4662 4663 4664 4665 4666 4667 4668 4669 4670 4671
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