五月雨

番茶

五分間
一瞬で転送される立体はまだよい
心は刷るほど偽りの貌を現す

薄板の下におおきな口がひらき
落ちてくる者を待ち受けるらしいと疑う
本当に扉の向こうではいつも真空が拡がり
きみが出入りするた ....
二十三時
もうすぐ寝るまでの
もったいない時間が
照明の下のソファーにある

父親の死とか
明日の仕事の乗り切り方とか
全部雨音に消えて
現実が今だけになる

叶うのは
いつも小 ....
音の滴、斑点となって飛び跳ね
郷愁、遠い深みから到来する

胸掴む憧れ、未知から溢れ出し
遡行する魂、源頭の水流を浴びる

振動する大地 、脈打つ心臓
  終わることのない命
   終 ....
胃袋の健康診断
バリウムを飲む白い断食

空腹に耐えた上に
発泡剤を飲まされる
無理な姿勢を指示されても
げっぷを我慢する
下剤を飲まされて
トイレに引きこもる

パワハラで起きる ....
遠く異国の地で戦争があっても
今朝思うのは朝食のことばかり
それでも僕は遠くに思い馳せる
なぜといって悲惨の悲くらいは
知っているからだが、しかしだ
やはり赤魚を焼き大根下ろしで
などと考 ....
俯いて、含み笑いを浮かべて、
、ニヤついてはいない、じっと足もとに視線を落とし、
ときどき、うん、ふん、へえと頷く男、その男詩人、白い球赤い球、黒い球、
黙ったままで、眼がふらんでる空に、や ....
ほんとなら詩が書けるのに
ただ呟くことしかできない

あなたを探してる
早く別れたかったあなたを
良くも悪くも
私に興味あるのは
あなたしかいなかった
たとえ恐怖を覚えても

探し ....
ゆで卵が欲しい
ツルンとした
楕円のあれ
固く茹でられて
固い皮が剥かれて
白がむき出しにされた
楕円のあれ
爪の跡も歯型も
まだ付けられていない
楕円のあれ
真夜中のこんな時間だ ....
トマト

金剛石

空飛ぶクジラ
初夏になり暑くなった
それも束の間梅雨が始まる予感

雨が降った時のような湿気感
強まった気がしてざわめく
雨音が近づいてくる

県内にある観光農園
藤のトンネルが何処までも続く

 ....
 たのしいおもいでも、つらいきおくも、ほろにがく反芻する。むさくるしく空虚な嘘の中心に足を運ぶ なんども。ざわつかせる世界もこの胸も、白い目で見る明けの明星の強さに趣を見つけるには。

 目障りな ....
在ることの
謎に触れたとき
Waterと
手のひらに
書いてみる

初めて地球を生きた日のように
その鮮烈な霊気に貫かれ

Waterを
感じて、
独り大地を
舞い踊る

 ....
むかしは書けなかった恋の詞も
近頃はつかみ捕り
青い生簀に溢れんばかり

窒息しそうなAメロがあり
洒落たつもりの転調を効かせた
ブリッジの案だって豊富
不変のサビは
五年前に河原で拾 ....
○「コロナ後」
悪いことも長続きしない
「コロナ後」「プーチン後」は
必ず来る

○「遠くにある価値」
遠くから地元の温泉に来るのに
地元の人たちは
わざわざ遠くの温泉に行く

○ ....
遠去かっていく
生きて在ることの不安が恐怖が
宇宙の気流に洗い流され
つかの間
姿を消す
わたしの背中のなかへ
わたしの脳髄のなかへ
わたしの心臓のなかへ  

そうしてわたしは再び ....
トレイシー、今夜は Canned Universe 素敵な Canned Universe イブニングドレスを Canned Universe 召してらっしゃるのね Canned Universe .... 花の中で にぎやかな
虫たちの胸に
汲みあがった 蜜を
言い表す ことばはない
真昼の 宇宙の
香りをまとい
きらきら踊る
途切とぎれの 感情
そして飛び去る
張りめぐらされた
網 ....
しおざいが
泡だつ風紋を散らす
どこかへ向けたわたしの耳は
造り手が去った
からっぽの巻貝や
やわらかい吊鐘に似ていた
きらきら膨らみながら満ち
ひかりを吸いつくす
波の訪れを聴いた
 ....
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている

大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ....
体が冷えると
空も冷たい

この夏日に不安が渦巻く

対象を欠いて、原因を欠いて

緑風を浴び
正気を保つ

鳩はつがいで餌を啄み
草地は青い、青白い

背筋に悪寒が走り
 ....
最後の一本だよ
言い訳が消え失せないうちに
アルコールストーブで
タバコに火を付ける
クソでできたスフィンクス

夏のとあるときに
寒さに震える日があって
それは僕にだけ訪れる試練 ....
フロアライトに照らされた祖父の鍵束は
まるで、ゆりかごみたいな影絵を思い起こさせ、

熱帯夜を引き止める、ぱたり
閉じられた胸とベーゼ、
暗闇に見える涙が乱反射して三白眼と

手を翳す
 ....
少し気分も落ち着いて
真夜中に聴く昔の音楽が
なんだか心に沁みる

カレンダーを捲ると
日付が変わった今日は
「アーティーチョーク」の日だそう

ピザに乗せて食べた
昔の日々を思 ....
カリフラワー

いちご

オムライス
良く晴れた日は
空耳のように
片思いして

聞こえないはずの
音に耳を澄ます

裸足のままで
さよならの階段を
おはようと上ったら
また笑ってくれるかな

そんな勇気はないけれ ....
空の下 大地の上で
「気楽に行こうよ」と
自分に言い聞かせる私の
「私自身の死を思えば、私についての
何事も大したことではない」と
自分に言い聞かせる私
世界の一部である私の
明日を知ら ....
「我思故我在」

光陰流水
  性愛図、快楽湯勝糞尿湯、狂気平々、閉地肉林戸
豆腐

菜箸

飛行機雲
滑らかな機関銃と流暢な筆の走りに
しがらみをなくした玉響の廃人
三角に影をなくした陽気な小股が
予想通りの横顔に挑戦状を叩きつける

光芒は麻薬を含んで余命を水没させ
空襲警報は不慮の事故 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
令和4年5月21日(土)みじんこ022/5/21 20:16
町の噂soft_m...1*22/5/21 20:11
日常TwoRiv...8*22/5/21 19:51
螺旋ひだかたけし222/5/21 19:16
白い断食イオン022/5/21 11:36
休日の朝にりゅうさん1*22/5/21 7:32
語らない詩人アラガイs11*22/5/21 2:30
ほんとなら木葉 揺322/5/20 23:02
ゆで卵坂本瞳子2*22/5/20 22:40
令和4年5月20日(金)みじんこ0*22/5/20 22:01
梅雨が始まる予感夏川ゆう222/5/20 18:03
住めば気狂い花の都あらい122/5/20 17:17
Water(改訂)ひだかたけし3*22/5/20 17:16
イ行の韻律soft_m...022/5/20 15:47
独り言5.20zenyam...3*22/5/20 9:45
あの青く遠い浜辺までひだかたけし5*22/5/19 22:31
宇宙の缶詰 【即ゴル参加作品】[group]壮佑3*22/5/19 21:46
六月soft_m...222/5/19 20:11
破壊筆記022/5/19 19:44
〈根源悪〉の原体験/異邦の恐怖(改訂8)ひだかたけし2*22/5/19 17:47
春の道場3*22/5/19 13:28
食いもんなんか食ってられるかよ竜門勇気1*22/5/19 13:03
錯綜あらい022/5/19 2:30
きょうと言う日。ラムネ022/5/19 2:03
令和4年5月18日(水)みじんこ022/5/19 1:59
天音ミナト 螢022/5/18 21:47
失うということを得たこしごえ1*22/5/18 16:55
之変体漢アラガイs3*22/5/18 11:26
令和4年5月17日(火)みじんこ022/5/18 8:14
歩行者天国あらい022/5/18 0:18

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