街が飛び跳ねた
私は哀愁を食べている
リストカットで
飛び出した赤い血は
普通すぎてつまらない
当たり前の世界で
処女である地球が汚される
青色の血が羨ましい
だってお洒落だも ....
とむらいの儀式には
いろいろあるらしい
風に流したり
星に浮かべたり
鳥についばまれる
それも自然だ
骨を
石に混ぜて焼く
というのもあるらしい
鈴にして欲し ....
私は虚無の世界へと溺れて逝った
見渡せど 荒廃した第弐の街
罪の果実は黒ばみ
噛めば 砂の味覚を感じ
成す可き事の無き時間枠を彷徨ふ
こんな私は幸福なので在ろうか?
否、きつと こ ....
一人で田舎道を歩く
夏の夕暮れ
人がいた
農家のおばあちゃんだった
ぼくを見て
こんにちはと丁寧に挨拶をしてきた
人がいた
畑から帰ってくるおじさんだった
日に焼けた顔が
ど ....
透明な膜に包まれた妖精が夜明けを待たずに凍りついた
氷の目をもつ少女は干からびていく妖精を片手で握りつぶした
孵化を待っていたつがいの妖精が朝露の涙を流して飛び回る
少女はそれを用意に捕まえ飲み ....
白い花が咲き乱れた
僕は花の名前を知らない
囲むようにして
ごく自然に永遠がそこにあった
湖に出来た波紋のように
ひとしずくの僕が踏み入れたその地で
吹き荒れる風が花びらと共に僕を連れ去っ ....
続いた雨の音階は消え
訪れた静かな夜
問うこともせず
答えることもなく
過ぎてゆくだけの影に
狭くなる胸の内
満たしていたもの
耳に慣れた雨音と
肌に馴染んだ湿度と
それらの行方 ....
本当は分っている
だけど分らないふりをして
変人を装っている方が
特別な人間だと勘違いしていられる
本当に分ってない
だけど分ったふりをして
周りに合わせている方が
寂しさを紛らわせ ....
ウチの近所のセクシーじいちゃん
あの年齢で囲碁、将棋、ゲートボールから
手芸、短歌、パソコンまで
ありとあらゆることをこなす芸達者なのです
この ....
死は呆気なく残酷である
豪雨が容赦なく車体に撃ちつけられる
不安と恐怖を増幅させるBGMは
中の少年に?男の子は泣いてはいけない?
というくだらない法則を完璧に無効にさせてしまった
....
動きが止まりそうで 怖い
僕はまだまだ動いているうちにやらなければならない、
そんなものしか抱えていないのに
止まったら駄目だ
止まっては駄目だ
初夏の日々
夜に溺れそうな ....
お前
なめとるんか
こんなデータやったら
取らん方がマシやで
同期が上手くかからなくて
流れている光が良く解らなくて
細かくして見ても
雑音に邪魔されて
立場解ってるんかい
....
・
女子高生のルーズソックスの中には
何が入っているのだろう
はるか昔
恐竜が生きていて
まだわたしが女子高生だったころ
何度もルーズソックスを履こうと試みたが
あの絶妙なふくら ....
まばらなようで
まったく同じ
涙は
ひとから流れゆく
雨のぬくもりを
手探りつづける日々と
かぜの横顔について
語りあぐねてみる日々と
だれか
上 ....
小学生のころ
仲が良かった友人の家の
お父さんは雨男で
お母さんは雨女だった
家に行くたびいつも羨ましかった
彼女の家の中はいつも雨で
じゅうたんにも床にもトイレにも ....
霧雨の降る朝、老人ホームの先輩Aと後輩Zは、お年寄
りを迎えにゆく車内で肩を並べていた。(先輩、一日
何時間あれば足ります・・・?ぼくは、二十五・六時
間ほしいですね)(う〜ん・・・俺は一日十時 ....
みんなが川で遊んでいた
川の回りに落ちている
材木とか箱とかを拾ってきては
川に流して競争していた
次の日も
みんなは昨日と同じように
草むらの中で下を向いて歩いては
水に浮かぶもの ....
じっとりと
汗ばんでくる
だんだんと
息遣いが荒くなる
あなたとの
至福とも呼ぶべきひと時
あたしは少しずつ
あな ....
今日はちょっぴり秋の匂い。
六月と謂うのに葉はうなだれてわたしはちょっぴり御機嫌ななめ。みんなどうしているのかな 。
ダイニングテーブルのうえには
いま
まさに呪いのかたちがある
パン
なみなみと注がれたぶどうジュース
半熟の茹で卵
干からびたベーコン
銀のナイフとフォーク
それらすべてが
....
雨色の空気が
私の奥をノックする
深く吸い込んで
吐くだけの、仕草
名も知らぬ花に
小さく声をかける
雨音はもう
とうに止んで
水溜まりの上を
わざと歩く
波紋が ....
僕の安らげる景色 それは近くて遠い所
雨が降っている それは涙が零れるほど長く続く
その中で君に逢えることを待っている 世界に2人だけしかいなく 寿命が同じだ そんな世界を諦観している僕がい ....
「ダナエ」
私は誰にも会うことを許されず
塔に閉じ込められたダナエ
ひとりひっそりひそやかに
窓の外の雨を見ている
もしもあなたがゼウスのように
黄金の雨となって
この身 ....
建築物の皮膚が
剥がれていく隙間に
君の片目が見えたら
棘を映しこんでいるから
真っ白になるまで燃やそう
それは緑色で 右か左か
どちらの目なのかわからない内にも
....
何を植えるかなんて
考えもなしに
掘りおこした
庭のすみ
やわらかい土の頂きに
雀が降りて
ころころと、まろび遊ぶから
つい、嬉しく振り返って
あの人の面影を探してしまう
幸 ....
樹木の陰が
けだるく映る
細い暖かな湧水が
濁りの池へ静かな型を決めて流れ込む
表面張力の曲線を孕み
丸あるい葉は
水面を押し分けて浮かぶ
黎明からひと時すぎた
小鳥のさえ ....
あなたが夕刻を告げると
わたしのお遊戯が
奇妙な形で切り落とされて
真っ暗になって
ぽた、ぽた、落下する
わたし
という無数の子供たち
の見上げる、灯り
に群が ....
無数のあなた、むすっとあなた
そこの穴はあなたの穴さ
穴のないあなた、穴ばかりのあなた
あなあなかしこ、あらかしこ
洗ったあなた、ずぶ濡れあなた
愛してあなた、言って ....
神様はいるの?
私は嫌な事があった時、辛い事があった時、必ず思ってしまう
自分がばかりが、不幸なのだと 自分ばかりが大変なのだと
神様は不公平だと。。
だけど、自分が幸せな時、 ....
君は鳥のように 自由でいて
羽を広げて 青い空を駆けまわって
僕は大きな木でいよう
君が疲れたときに 羽を休められる
雨から君を守るため
枝をいっぱい伸ばして 大きな葉を ....
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