自由な蝶が 僕を超えて行く
ああ また夏が来るんだ

羽ばたく速度を上げて 僕を超えて行く
ああ 切ない日々に 刹那の記憶を 忘れられない 
鳥はいいなぁ
と誰かが言った

鳥のどこがどういいのか
説明こそしてくれなかったけど
何となく理解できた

きっと空を自由に飛びまわれるから
なんて単純な理由なんだろうけど
 ....
言い訳の言い訳なんて要らないんだ
?
せめて言い訳の代わりにため息吐いてるんだ
?
ゴジラが放射線を吐くみたいに
?
俺はため息を吐いてるんだ
?
右目の代わりなんて左目があれば充分な ....
きみはサンドイッチは一方向から食べるべきだと
散々ぼくを罵倒したあとにもう行かなきゃって朝
細かく眉間に皺を刻んでそれっきりでもうサンド
イッチのことはわすれてしまった。

冷凍庫を開け ....
てのひらから青い地球がころりとこぼれ落ち
てしまったので、園児たちはみなぽかんと口
をあけて空の穴を眺めていた。外は真昼で季
節外れの台風のように雨が降っている。降っ
ているのに空は晴れている ....
何故、私はそこに居ないのですか。

そんなに邪魔ですか。

私が出るとみんな居なくなって。

淋しさが広がります。

私の隠し切れない綻びに、

光がちらほら差し込まれます。

 ....
傷を摺り合わせて

流れるのは 血か 涙か

今はわからずとも

朝が来ればわかるでしょう
スーパーマーケットの野菜畑で
トンボを追いかけてたら
彼女は冷凍食品畑で
ピアノのお稽古をはじめた

お父さんは
と聞けば、お仕事
お母さんは
と聞いても、お仕事
おじいちゃん、おば ....
かばんを一つだけ持って
やって来たのはさびれたバー
水を恵んでもらおうと
立ち寄ってからもう7日

クツはとっくに無くなったし
国もとっくに無くなった
埃が風で集まるように
なぜかこの ....
貧しい村の群衆に紛れ 
無数の足音の下を 
痩せ細った 
病める女が這っていた 

低い目線の前に 
舞う{ルビ砂埃=すなぼこり}の向こうで 
長い間-----  
女が ....
盲目の地平に金属の悲鳴を響かせ
悲しみの影に歩みを合わせ
荒い呼吸を繰り返す
やがて風の音が消え
その夜空に星が瞬くことはない



彼は夜の影
螺旋階段を登っていく
頂上の鉄柵 ....
夜の底に潜む
白く荒い呼吸の流れ
予想外の眩暈と共に
私は落ちていきます

停滞したまま動けない意識と
静けさの砂嵐の中で
乱れている小片の明り
それは現実でなく事実です
私は落ちて ....
二号館には
幽霊がいる


獅子のような尾を持った犬が
檻の内側から近づいてくる
わたしが檻の中にいるような
錯覚が怖くて目を逸らした

左側の夕焼けが
セキレイの羽音を焼き切る頃 ....
誰かに嫌われたり
誰かに騙されたり
誰かに愛されたり

全て混ぜ合わせると
結局は黒になる

人は生まれもって

白、白、白
(もしくは親色に少し)

そして
いろいろい ....
襲ってくる波はどうしてあたしを動かすのだろう

あたしはどうして動かされて うごくのだろう

何度繰り返してもけしてうまくならない
細いだけのものを紡ぎ
不器用に飾られた
花のネックレス
朽ちてしまうことも知らずに
綺麗さだけが
二人を青空にする

失ったものを見上げる
高層の谷間は
つくられた
あの娘の{ルビ ....
雨が長く続けばいいなと
あの方はいう

白くなりそこねたベンチに腰掛けて
誰かに話すふうに優しい目をしている
正面からサヨナラバスがクラクションを鳴らす
「行かなくても大丈夫ですか」と ....
セブンスターの香りが鼻を掠める


あぁ、あの人はきっと近くにいる

だからあたしは安心してここで悶えていていい



目隠しの奥でもう一度 ぎゅっと目を瞑る



肌の感覚 ....
朝起きたら
机の上にメガネが置いてあった
昨日の夜
酔って歩いていたら
呼び止められて
「透視メガネを買わないか」
と言われた
ほろ酔い気分だった自分は
うっかり買ってしまったのだ
 ....
わたしはじかんのはてから
ながれをぎゃくにたどって
ここまできました
あなたにかかわり
せかいのみらいをかえるため
こんなときだから
あなたのこと
思い出してみる

洗いざらしのティーシャツ
良く似合ってた

防波堤にふたり
たたずみ
いつまでも夕陽を眺めてた

はにかみ屋さんで
口下手で
 ....
端と端を重ねる
皺の無い
平たい一面は

矢車菊の
透ける
セイロンブルー越しに

どんな景色も
チタンを含み込んで
深く

人魚の尾ひれを
千切り
旋廻する

気高さ ....
スイッチを入れて
ゆっくりとまわり出す
瞬間が恋だとしたら
スイッチを切るまで止まらない
換気扇はいったい
どれだけのため息を
換気しなければならないだろう
と、扇風機が
首をふりなが ....
いまがいつかわかっているのか

6月といえば、日本は全国的に雨季だ

雨というだけで憂鬱で、湿度は高く、足元は危ない

どうしてこんな時期に、しかも、わざわざ選んでまで

   ― ....
地球の半分を勢力下に置いてしまった
巨大なハリケーン

天空を翔る
黒龍の赤々と輝く画竜点睛

歴史の営みのという織物に
鮮やかに織り出された
謎を問う図柄

潜在的な電圧を保った ....
こどもの頃棄てたはずの手が
壁の中で指をならしている

むかし山の小川に浮かべた舟が
朝のトイレの水面をはしっている

出会った人も別れた日々を憶えずにはいられない日々
雀たちの六月 ....
 
過去を連れ子にして裏通りのレンタル暗室に潜り込み
かなしいを現像すればドン・ケツァルコアトルになって叫ぶ
 
旧友と連絡を取れなくなっていくのが
誰かが離れていくのが 誰かと親しくなるの ....
もし この街が 爆発したら

僕は 君のそばに いるよ

だから 君は 僕のそばから

離れないで 僕の腕の中に 居てほしい



もし この街が 爆発したら

僕は 君に対し ....
暗闇に立つ
金の門を抜けると 
石段を下りた{ルビ洞穴=ほらあな}に 
横たわる{ルビ棺=ひつぎ}があり 
三日前に死んだその人は 
音も無く立ち上がる 

茨の冠を額に巻き 
槍に刺 ....
カーテンの奥
小鳥が
嘴を
丸い頭を
囀りを
柔らかな羽毛を
昼の日のひかりのように
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
トライアル那津4*07/6/28 8:59
優飛12*07/6/28 6:23
マイ フット芦名307/6/28 4:06
おっぱいれつら207/6/28 3:24
てのひらからmizu K9*07/6/28 2:57
Perfect Sky 。狠志107/6/28 2:38
夜明け優羽3*07/6/28 2:16
スーパーマーケット小川 葉407/6/28 1:50
バックドロップ・カフェ307/6/28 1:18
病める女 服部 剛407/6/28 1:14
地平線結城 森士3*07/6/28 0:57
夜の自画像2*07/6/28 0:41
あかい ち[group]士狼(銀)5*07/6/28 0:27
パレットえいぼる207/6/28 0:27
気まぐれに007/6/28 0:19
ジルの野原たりぽん(大...12*07/6/28 0:00
あめ仲本いすら207/6/27 23:31
欲望Ⅱ[group]まりも3*07/6/27 23:30
透視メガネぽえむ君10*07/6/27 23:12
そろもん(プロポーズの話)みつべえ407/6/27 22:44
恋月 ぴの36*07/6/27 22:32
ブルー・サファイアICE207/6/27 22:25
ため息小川 葉5*07/6/27 22:08
創書日和「窓」  6月の花嫁[group]逢坂桜6*07/6/27 22:01
 『師匠』アハウ207/6/27 21:14
断想 十二soft_m...18*07/6/27 20:22
祝え!ドンケツ記念日人間4+07/6/27 19:47
爆発森下 流華1*07/6/27 19:28
Pieta 服部 剛107/6/27 19:17
さし出している花平すり007/6/27 17:42

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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