君とふたりで並走
自転車で並走
笑いながら
たったふたりでの並走を
僕はずっと夢見てたけど
きっとその夢 ずっと叶わないね
バイバイ 僕の自転車は
夕暮れの
スモッ ....
夏が玄関口まで来てベルを鳴らした
こんにちは、私、夏と言うものです!
元気一杯の挨拶
その声だけで俺をいらつかせた
帰ってください!
間に合っています!
....
靴をはくくらい自然に恋ができたら良いのに、と思う。
たとえば右と左を間違えた、と言い訳ができる。
きのう雨で濡れてたんだって思いだせる。
今日は見栄を張りたいと自覚できる。
もう少し大人び ....
祝福のことばには
飾りたがりの
性分があり
僕はまだ
あこがれの盛り
あなたの階段が
あたらしくなった日も
僕は
初夏の匂いだっただろう
あいも ....
うずくまる腕に ひざこぞう、ふたつ
私の体に わんぱく坊主が
ふたり
そっと「膝小僧…」って 呼びかけると
ひとりだけじゃあないことに ふと きずいたよ
どこかになにかを預けて い ....
はじめて
デパートへ行った日曜日
父は紳士服売場で
ジャック・ニクラウスになる
母は婦人服売場で
エリザベス女王になる
兄はスポーツ用品売場で
王貞治になる
姉はレコード売場で
....
己の甘い詩に
石をなげろ!
どうせ壊れやしないのだから
石を投げろ!
血なんて流れっこないけれど
いしをなげろ!
石に罪はない
石は投げられるためにあるんじゃない
投げるのは意思だ
....
カラメル岬に家を建てて住んでいる
からまる君のもとに
こんがり山からとんがり君が逃げ出してきた
住んでいた山が焼けてしまったのだと
黒焦げになってもう帰れないのだと訴えてきた
からまる君 ....
ずっとずっと遠くへ行きたい
冷たい風をきって
おもいきり走りたい
私に絡まる憂鬱をふりきって
ずっとずっと遠くまで
涙も乾くくらいに速く
白い息をはきながら
....
夏が来る
とりどりの宝石が波うつような
きらめきとあざやかさを纏って夏が来る
いつもはただのフェイクとしか思えない
この生命にもすべての感情にも
夏だけは流し込んでくれる――本当だと思え ....
暑くなる世界に嫉妬して
独りアスファルトに
水かけごっこ
あんあんあんなんて
地面から聞こえてくるのは
僕の性欲のせい
(あんあんあん)
きゃっきゃ騒ぐ人間どもと
短い命の ....
消えかける
蝋燭の火に
あわてる
誰も来ない日
菓子だけが
華やいでいる
もういいから
そう誰かに告げられたかのように
途切れている
数十年に一度 ....
硝子模様の烏たち、
梨の
ない木の ハンバーグ、
ソース
おいしいねのほっぺた
は
人間のほっぺた
食べた
食べられた
木の根っこ 掘れ掘れ
レコォドの針がぐるぐると巡回する
たちまちこの部屋に横溢する
とめどない狂おしい優しい旋律
作者不明の名曲だ
長い瞬きの後で
果てしない音の海に
ダイヴする
息もできない
雨のよう ....
「絶対俺が言ってる事が正しいだろ!」
「いやいや!俺の方が正しい!」
「俺だ!」
「いや俺だ!」
この腐った世界で
正しいものなどあるのだろうか
人それ ....
夏の朝
とうもろこし畑の中に溶けてみた
一直線に並んだ黄緑の
甘い匂いが夏だった
気づけば夏の中に溶けていた
黄色の穂先から見上げる青空は
水を見ているようだった
土から湧き出る水蒸気が ....
3.
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2643383279…
君を永遠に取り囲む僕になる。
いつまで続くの
この闇は
時々光が差し込み
闇はあけたと
両手を開いたら
その手はまた
闇へと引きずられ
繰り返す
闇と光と闇と光と ....
コンコンチキチン
コンチキチン
コンコンチキチン
コンチキチン
祇園祭が始まるよ
祇園祭が始まるよ
祇園囃子の音がすりゃ
京都の夏も本番さ
コンコンチキチン
コンチキチン ....
星を見た
いつもと違う場所から見た
自分んちの方向を見た
明るくって夜なのに昼間みたい
でも
私は毎晩、あそこから見える星をキレイって
眺めているんだなぁ
都 ....
厚い雲におおわれたお空は
明るかった
毎日見てるお空
この明るいお空は
街の灯りじゃなくて
お月さまの明るさ
私はどんなことがあっても
この宇宙の光と共に
....
君に嘘をつきました
「ごめんなさい」といえば
君は許してくれるでしょうか
幼い頃
零れ落ちた光が包み込んだ
そんな真昼のことでした
懐かしい匂い
あの時 突然 雨が降りましたね
....
悲しみはいつも 雨の音に降る
空がとおく濁り あわいきらめきが陰る
強く打たれだす風 街路樹が狂うように
どんなに想っても 届かない 思いがある
悲しみはいつも とおい空に降る
荒れ ....
やがて
そう やがて…
そうなるように やがて…… (フッと行くのだ!)
やがて!
やがて(美しく! 永久に醜く儚く散り去れ!)
そうし ....
静寂が
哭いている、部屋の
隅っこで
うずくまっている
返らない電波を
無意識に、待ち望みながら
瞼を引っ張る睡魔と
戦う
汚れを知らぬ
白い壁に包まれて
私は寝 ....
超越理論 偶像崇拝
そりゃわかりやすいもの
からくりはあるのにね
ハイハット アンダー アーツ ビート
暴徒 渡世 合掌 合掌
幾手止まる 肉喰って
弾むよ 農家の死人
....
その砂の一粒一粒が積もり積もって
砂の海となって世界を沈める
手のひらの上の砂は
指の先からさらさらと
音も無く滑り堕ちてゆく
舞い上がる砂埃は風に攫われて
最果ての地へと流されて ....
母が晩御飯を作るのが面倒くさいというので
私が代わりに作ることになった
冷蔵庫を見ても
調味料くらいしかなかったので
母に、材料になるかい?と聞いたら
とても面倒くさそうに頷いた ....
AからBまでは3?
?
BからCまでは5?
?
ならば
?
AからCまでは何?
?
なんて
?
そんな事言わないで
?
回り道も悪くないさ
?
少しだけ
?
そう少しだ ....
聞いてくれ
素直になれない大馬鹿野郎の話を
馬鹿だといって笑ってくれてかまわない
だけど聞いてくれ
素直にならずにやってくのは
案外肩が凝るみたいだ
腹筋も内股の筋肉も痛くて仕方無い
そ ....
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