夏の氷は透き通っていた
四角いその宝石を
水の中へと入れると
しゅわぁという音が聞こえた
それをじっと見つめる
自分の中に固まっていた何かと
同じようだった
さようなら
この氷の最 ....
木蓮の花は
{ルビ宇宙=そら}を見上げる
『木蓮の咲く丘で』
花木好きの彼は
木蓮の花が一番好きで
白く甘い芳香が
中途半端にひらいた花びらから立ち上るのを
まる ....
水がうろたえていた
「レセプタがないから、レセプタがないから!」
額から汗がぽたぽた落ちて
やり場に困ったように腕が
頭を抱えるそぶりを見せたり
突然ひきつけを起こしたように首が
一般的に ....
もう初夏だと言うのに
凛と張りつめた世界
雲は今にも泣き出しそうで
僕の吐く息はほんのり白く曇り
僕の方が泣き出しそうだ
海は灰色に染まって
何者もの侵入を頑なに拒 ....
ココ・ド・コード
充電中のケータイも 起動中のパソコンも
ウォークマン中の僕も
コードで世界とつながっていて
世界は 壁の向こうの記憶と つながっていて
記憶は その向 ....
世界平和
景気回復
環境保全
明日のテスト
考えなきゃいけないことは
たくさんあるのに
僕の心は
君のことしか考えさせてくれません
何かを無くしてしまうかもしれない
小さい頃から感じていた不安
何かはわからないけど不安で
不安で不安でしょうがなかった
でもいつ、どこで
それを無くすかなんてわからなくて ....
身近なものに世界という名前を与える
だから私たちは世界を知っている
世界という名前を与えた私たちは
神である
*
おのおのが良いと思う形で祈り
....
綺麗な言霊の尻尾を
自分の歯で捕まえておいて
絶対に?はなさない?で
後で恥を掻くだけだから
あなたが産んだ物は
既に生まれていた物
?はなす?事をよく考えて
一度飲み込んで
....
なんで??
僕は早送りの緑色の蛙の残像見えるの可能になりましたか??
いつもいつも、幻覚幻覚、勘弁勘弁してください。
ソイツらは2006年5月27日ピーズの野音ライブの後の日比谷公園の森の中にて ....
逢いたい
逢いたい
愛し合いたい 哀を乗り越え
逢いたい
逢いたい
見つめeyeたい 藍のように深く
あなたとキスすると
きらきら ....
わたしはさがしているのです
この世に生まれおちる
その前の
母のナカで見た
あの光を
わたしはさがしているのです
わたしが生まれおちる
その時の
慈愛に満ち ....
07/07/02
で。
パート。
あ。
パート。
アッバウトな挨拶
奪われた空の
コバルト
不足する金属のコインを紙で代用
紙コイ ....
へらへら顔に
爆発頭
だけど心はセンチメンタル
僕に触れたら
誰もが懐かしさに浸って
死んじゃうから
離れててほしい
昔のアルバムを
朝焼けに
溶かしてしまいたい
十六 ....
霞みがかった空気の切れ間に
夢を見た、悲しい夢
やみかけの雨が
焦らすように肌を湿らせ
不機嫌な木々達は
上に向かう途中でうつむいていた
枯れかけの薄紫色
小さな花弁は滴をまとい ....
あ。あ。ある。どこか。海の上、
茫漠の船中。穢れを知らない姫
ひとり。口から汚物を出す姫の
歌声の波間。いななき、いなな
き、否、泣くのは最後にしてお
く、真珠いろの涙。沖を包むパ
ラフィ ....
緑がぶちぶちを鮮やかに侵食していくから、
きみの
「おおきいてだね」
という言葉すら、もうだきしめることでしか答えられないよ。
意識は混濁。
ほら、盲目的になることだって、若い僕 ....
デパートに難破船が漂着する
甲板をいじくり
あなたは指の先を切った
立体駐車場から汗など
生活、の匂いがする
立体であることはいつも淋しい
家具売り場でかくれんぼをしている間に
誰 ....
雨 そして静かな脱力
歩道は しみじみと 打たれ
灰のあでやかな 輝きが増す
商家 商家のイルミネーションが
反射し 歩道を潤し
曇天の薄ピンクに 街は灰
唸る都市は 午後へと突入 ....
その花には名前はなく
道の隅に ひっそりと咲いていた
それをみつけた きみは
その花に名前をつけた
その花は、あたらしい「いのち」を与え ....
借金の多さを忘れたいからカラスになりたい。
ハシブトカラスがいい。
あー
あー
泣いても
鳴き声だから。
遊ぶ為の毎日と
働く為の毎日と
どっちが人間として
あるべき姿か?
自分の事は何もせず
人のやる事には文句を言う
ハタから見ていて
醜い
働く事は辛いけれど
社会的認知度は高 ....
星月夜
銀河の 煌めく季節
いくつもの星が連なり
架る星の橋
星二つが結ぶ恋
澄みきる空を見上げると
星達が祝う
恋の物語
星降る夜の ファンタジ〜
....
着信履歴がお前の名前で埋められてゆく
昔の事が頭を過ぎり苦しくなって俯く
全てを無しにしたがってたのはお前だったのに
泣き叫んで全てを無しにしたがったのはお前だったのに
膝が笑い始め力が抜 ....
今日はネコの日だ
ネコを大切にしなくてはならない一日
自分の家で飼っているネコだけでなく
ノラも含めて大切にしなくてはならない
でも今日は朝からずっと雨
コンビニから帰る途中で
ゴミ箱 ....
層になった雲が
ゆっくりと、重さを増して
僅かに酸を帯びた
涙を流す頃
私は
地に足をつけながら
それを、一粒ずつ
掬いとっている
指で跳ねる雫に
唇を寄り添わせる ....
雨 しゃらしゃら降りて
{ルビ樋=とゆ}を伝い
渦巻きながら
かいしょに 落ちる天水
雨音 それは地に当たる音にあらず
ただ降る雨に音がある
そう言ったの ....
あなたが灯台になった
と
囁く波の声が聞えた
から
私は書きかけの手紙を放り出して
服のまま海へ飛び込んだ。
きっと
あの人工岩を越えればあなたに会え ....
アメフラシがね
見ていたんだってさ
ねぇ おかしいよね
公園の隅で家出した子がね
泣いてたんだってさ
ねぇ なんでだろうね
映画館に行った人がね
大 ....
安らかに眠っていた牛が
Mooッと一声高らかに鳴いた
月には一文字足りないけれど
無知蒙昧で顔をまんまるに膨らませ
危険を回避する為に電化していく家の隣で
しれぇっと天然ガスを汲み上 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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