眼の中に地球 、地球の中に人々がいる
人々の中に心があって 、心の中に歴史がある
傷つけた歴史 、傷ついた歴史 、もしくはモニュメント 、干乾びた体
瞼を閉じて 、夜が来る
終わらない踏切 ....
人が
クロスして
通り過ぎては
また通り過ぎて
アタシはどこにいて
どこにいていいのかわからなくなる
時々 人の声が耳に入る
今はまだわからないアタシの居場所 ....
いもうとを 見つけた
薄紅色のあじさいに架かる蜘蛛の巣に
囚われて 泣いて
いもうとを 見つけた
砂まじりの南風に吹き舞わされて
囚われて 叫んで
やあ ....
今からある情景の描写をするが
それはけっして
何かのメタファーではない
それを読んで
書かれていること以上のなにかを
読み取ろうとしたりすることは
まったくの時間の無駄である
/
....
―健二に
包丁一本さらしに巻いて
君は西洋にやってきた
言葉なんて何にも知らないのに
義理人情
いろんな人を愛し 愛 ....
携帯のボタンの隙間に
塩が挟まっている
やりきれない
心の隙間には
塩のようなものが挟まっている
やりきれなくなる
おもいっきり泣けばいいのだろうけど
そうもいかない
わた ....
グスターフは 静かに 時を 待って いた
湾口の 砂州は 彼の ふるさと で
きょうは どうしてか
鼓笛隊が 空を 横断 して ゆくよう だった
お ....
古い家の
納戸の隅とか仏壇とかに
小さな暗やみがいっぱいあったけれど
おばあさんがいつも座っていた
土間につづく台所にも
深い暗やみがあった
その暗がりに何があったのか
覗いたことも ....
泣いて泣いてただ泣きじゃくって
目を腫らし鼻先赤くなんてして
泣き疲れ ふと夜空を見上げれば
そこには月だけが輝いてるから
僕はまた 泣いた
静寂だけが包み込む世界で
....
「なんで歌の中で貴方って呼んでくれないのかってね」 と僕は君に文句を言う
「貴方って何か年上の方の言い方っぽくて嫌なのよ」と君
部屋の中に光が射し込んでいる お祭りの前日の為か外の世界は浮 ....
少し和風に聞こえるギターの旋律だね。
じゅくじゅくした緑の下
窮屈そうにきみは世界のすべてを呪いたい、なんて
賑やかな孤独に浸ってるけど。
いつだって選んだのはきみだから、
新しい鎖でき ....
夕闇に
小鳥が影を落とす頃
灯りが灯り始める
家々
眠たげに瞬いては
輝くその灯りに
吸い込まれるかのように
人々は
家へと足を向ける
灯りに向かって
話しかけて ....
あなたの温もり。
あなたの優しさ。
あなたの唇。
あなたの手。
あなたの眼差し。
あなたの心。
もう、全て無くしてしまったよ。
いつまでも、覚えてられなくて。
どんなもんか ....
にんげんたちが
ひそやかに休暇を楽しんでいた
ヌーディストビーチ
木陰から高性能カメラで撮影した写真の
投稿雑誌が創刊されてから
そこは動物園と呼ばれるようになった
神社の石段はクロマティックで
綻びを縫うたびにリズムが泣く
鈍色の穴から囁く間歇気流は
先回りして落としてきた脳の断片
がえんじない足をすり抜けていく
させよ。
そう念じるも
た ....
どこからかほんのりくちなしの匂い
梅雨に入って水の声
雨が上がったその日の夕方
ゆっくりゆっくり空を見上げた
じんわり西の空が赤くなる
カラスの声が遠ざかる
大切なものは陽で滲 ....
私の体を キノコが 侵食する
菌糸は腕をからみとり
足をからみとり 心臓をからめとり
やがて 脳に達し
心すら からめとる
私は キノコと同化し
静かに 眠りにつく
やがてキノコははい出 ....
ゴムボールにカラーバット
足りないベースを土に描く
守備も足りない相手も同じ
セカンド抜ければホームラン
無駄に走って疲れ果て
四球は損損フルスイング
ボール無くして日が暮れて
泥に ....
愛してる
愛してる
愛してる・・・
永遠に繰り返したって、答えなんて出ないよ
知ってるでしょう?
問題は、そこにないから
季節が変わり、夏が近づいて
煌くような毎日を過ご ....
今日も日が暮れていきます
テレビを観るのには疲れました
暗闇は怖いので家路を急ぎます
今日は愚痴を聞きました
どこかで今も怒号が鳴ってます
耳鳴りが収まりません
ど ....
ときどき妻が
キッチンの引き出しの中をのぞいて
笑っているのはなぜだろう
中をのぞこうとして近づくと
あわてて閉めて私を追い払う
みんな眠ってから
トイレに行くふりして
開けようとした瞬 ....
学校に入学して
まず最初に教わったことは
決められた道を歩くことだった
とてもわかりやすくて
楽しい思い出が今でも残る
学校を卒業して
まず最初にわかったことは
決めていく道をつくる ....
必死に友達の表情を読み取って
投げられた言葉をジャストミートして打ち返して
返しそこねた言葉がないか、床をきょろきょろ見回す
少しタイミングがずれてもいいんだよ
ジャストミートしな ....
きみの肌は何度たべても不味い
そのことを告げたらきみはさみしそうに
笑った
汗をかいた君のよるが
わたしだけのものになるから
それはそれで幸せなんだよと
いいたかったけどい ....
こんな拙い言葉では 届かないかもしれない
だけど だからこそ
あなたが視線で追った わたしの一つ一つの言葉が 一行一行が
そのまま浮き上がって 瞳を通して 身体のどこかに 直接流れ ....
あなたの言うつまらないことで
空のブルーがわらいます
色えんぴつをかじったら、
少しだけストロベリーの味がしました
あなたの笑顔で
お菓子の家のチョコレートが溶けて
それは大きな海にな ....
07/07/05
驚いた!
変わったわね、
と言われて
鏡を見たら
知らない人が
こちらを見ている
顔を盗まれたのかと思ったが
盗まれたのは記憶のよう ....
このまえ
車のなかでなにかを食べてて
ふっと、じぶんが生きている
ということが愛しくなった
あれはなにを食べてたのだろう
こんなふうにしていれば
思い出せるので ....
街灯に群がる虫たちを見ると
なんだか かわいそうになってくる。
地面には無数の死骸がポトリ。
なんて人間にそっくりなんだ。
私なら星に向かっていく虫になりたい。
みんなにバカだと笑われな ....
決まりきったルールの路線を
ひたすらわき目も振らず進む君
甘えだの依存だの自立だの
君の頭はグレーに染められてる
自由ってなんだと思う
君には答えられないだろう
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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