アイツのこと好きだったのは
別れても好きだったのは
アイツがおれのこといちばんだと
そうだと思ってたからなんだ
選挙のたびに
電話をよこすようになって
もう三年 ....
僕はけっこうひまだから
君の希望にこたえてあげられるよ
映画も見に行けるし
食事にもいけるし
生活の相談にも乗ってあげられる
君の望む時間に
携帯電話を鳴らしてあげる
今日一日を
....
あちらに見えますのは
地球が壊れてゆくさまです
今宵のゲストは
火星人の皆様です
僕らは止まっている
先へ進んでいるように見える原因は
地面ごと
動いているからなのだ
水た ....
ひとはそれぞれに地獄を持っている
それ故に
その人にしかわからない
幸福がある
その意味で
人は真の意味で
孤独で
自由だ
青空を蝶が浮かぶ。
君の蝶の色は何色ですか
ワインレッドですか
サンライトイエロウですか
私の蝶の色は
エメラルドブルー
です
町並みが息を潜めているのに
プロムナードは息を吹き返している
空がセレナードを奏でているのに
海はレクイエムを歌っている
風が雑木林へ愚痴を ....
ふらふらと道を歩いていると、車に轢かれそうになった
ふらふらと道を歩いていると、誰も道を尋ねてこない
「私はこの町に誰よりも詳しいのですよ!」と叫ぶと、
人々が全て消えた、車も一匹残らず消えた、 ....
そのおとこ 通るところ 嘘で固められた花が咲く
そのおとこ 通るところ 人々が夢見心地で死んだ
事故直後
脳天からは救命ボート
脳天からは釣り糸を垂らして
午前八時三十分
午後 ....
これは私のわがままだけど
君のこともっと見ていたかった
元気に走る君
寝息をたてる君
幸せそうな顔
もう叶わない
こんなことなら
いっぱい思い出作るん ....
あなたがマイナス百五歳になった
目印としての蝋燭一本を
代わりに吹き消してあげると
微かな声だけ残したあなたの
ありがとうが耳に響いた
睡魔が
風に乗って
教室へしのびこみ
誰かをいねむりさせる頃
遠い国では
核ボタンを押す
大統領が
睡魔におそわれて
世界は救われる
かみつこうとする
ライオンの疾走は
あえなく ....
めずらしく早く目覚めた僕のからだを
新鮮な蒸し暑さがつつむ
起き上がりカーテンを開けると
朝焼けが感傷的に笑っている
四階のベランダから道路を見下ろし
高 ....
明日また現実に戻るんだ
オフィスレディの宿命みたいに
あのチェアーの回転具合の悪さ
どうにかしてよ
勤務歴1年
もう慣れ親しんだ仲みたいに
言わなくても分かるを合言葉に
書類を投げる ....
ただ、ただ、幸せになりたい
そう思うのは罪ですか?
ただ、ただ、強くなりたい
そう目指すのは無駄ですか?
許してくださいそんな都合のいいことを言わないが
もう僕は忘れれるよ、ごめんね ....
利休の茶室は
入口が小さかった
天下を取った秀吉が
身を屈まねば
入れぬほど
弟子の手がすべり
お茶を畳にこぼす
利休は
(まぁ気にするな)と
....
アナタはフェンスの向こうに行ってた
フェンス越しにアナタの赤いマニュキュアをした指を
顔を
風になびくスカートを
アタシはしばらく見ていたらなんだか凄くチュウがしたくなって
....
得意な挨拶はさよならです
こんにちはさよなら
あなた だれだっけ
久しぶり どのくらいぶり
だめよ 忘れてしまった
はじめまして さよなら
またね いつ ....
その日僕は水溜りを歩いた
誰かの言葉でもう世界を見上げたり
水分を求めたりするのは止めようとしたんだけど
やっぱり僕は水溜りを歩いた
兄の居る戦争地帯へと
手紙を携えて
詩人よ戦う事が ....
梅雨の合い間に晴れた空
光が大地に降り注ぎ
静かな時の始まりか
風も涼しく穏やかに
白雲浮かぶ青い空
豊かな緑浮き立たせ
夢見る時の始まりか
心鎮まる和やかに
畑の作物採りに行 ....
乳母車の乳児のバイバイに
こたえた手
布の端をひとかがり
だっこされている乳児を
泣かせた作り笑い
布の裏に斜めの縫い目を見た
横断歩道を渡る小学生に
掲げた手
布 ....
真っ赤な帽子をかぶって
自転車に乗って
川沿いを走る
そのあとには
くちづけだけが残る
彼女は 詩だから
彼女は 詩だから
窓辺にアリスとかハートのクイーンを飾る
....
飛び魚が川を逆流しながら跳ねてる 胸焼けを起こしそうな景色 を手を繋いでみている ぼくときみ ぼくときみ ぼくときみって言いたいだけの 今日が連鎖している そのうちしなくなる そういう景色 トゥデ ....
おやつを我慢しては 花火を買った
刹那の輝き 一瞬の煌めき
向日葵が枯れ始め 陽が落ちるのが早くなり
セミの声がヒグラシに変わる
緑の山も夕焼け色に 少しずつ染まっていく
「 ....
今日見えたものが
明日も見えると信じてるから
生きて行けるのですか?
さながら私たちは
籠の中の鳥にもなりきれずに
開け放たれた扉を
行ったり来たりの繰り返し
振り向けば ....
「ヘンリーってのは
どこの国のサッカー選手だい?」
ねえ、母さん
ヘンリーはアイルランドの選手だ
ヘンリーはアイルランドのカレッジのチームで
今日もベンチを温めている
ヘンリ ....
規則的に点滅繰り返す蛍光灯
「本日の放送は以上をもって全て終了しました」
冷めかけの珈琲 書きかけの日記帳
あとに残るは破られたカレンダーと砂嵐だけ
どうしてだろう
僕だけが ま ....
僕は何度も星の詩を書いたけれどまだ書き切れていないんだ
僕に羽があったなら君の元へと飛んでいくのに
けどそんなの無理だから夢の中で君と一度だけ見たプラネタリウムを見て涙を流していたんだ
....
アグマネアの小さな光に
両手を合わせて祈る少女は
どんなお願い事をしているのだろう
小さな小さなその星は
命よりもたやすく消えてしまうだろうに
少女の願いは届くのだろうか
アグマネアよ
....
信じること 信じられること
人のそばに いつも言葉があって
認めること 認められること
言葉のそばで いつも耐え忍んでいて
言葉は大切なのだけど
心が言葉と一致しない ....
地下道の便所の前に
何も書かれていない
真っ白な短冊が
くしゃりと折れて
落ちていた
無人の通路に
夜の靴音を響かせながら
便所を通り過ぎる
Tシャツの背中を ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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