-7日間お試しの恋のセットを買ってみた。
インターネット広告見てたら、つい押したくなる。
-とりあえず、2・3日で届きますって。
木曜日は、赤坂ジンギスカンだから明後日位にうけとれる ....
今日は盆の入りなので
夜家に帰り門を開くと
家族は敷石の一つに迎え火を焚き
両手を合わせ
揺れる炎を囲んでいた
初老の母ちゃんが
「 お爺ちゃんがいらっしゃるわよ 」
と ....
吐いた者(吐瀉物)が復び街を闊歩しています 優しさの対義語は不優しさです 憎んでいます 空っぽの空から降って来るのは橙色のお月様です 欠片が見えます あの何もない部分は食べられてしまった部分です 残り ....
汗がそうであるように
涙がそうであるように
この胸の中には海がある。
私は一頭のザトウクジラに恋をした。
優雅に泳ぐ様が
アルペジオによく似ている。
勢いよ ....
愛しい人が欲しいと思ったので
近所の画材屋さんから
たっぷりと粘土を買ってきました
しっかりとこねた粘土で
右足のつま先からペタペタと
粘土で型を作っていきました
下半 ....
万華鏡
おつきさまをみた
おつきさまもみてる
そちらから見た世界はどうですか
くるくるまわっております
喧騒で溢れかえっていると思った午後は静寂で満ちている
陽の光だけが強くて寂しい午後だ
布団にくるまりじっと耳を暗闇の中にそば立てている
もうすぐ眠りに就く頃だ
でも何かが眠りを妨げて ....
生きてゐるッて何ンだらう
活きるへと繋がる道(未知)
喰らッても喰らッても
出しては生まれて
死ヌ
死ぬんだよナァ
ああ
太陽はあたたかく
水はつめたいナァ
天にのぼり
降って ....
十年以上も昔の地図と
現在の地形を見比べている
かつてあそこには
二つの山などなかった
かつてあそこには
草など生えていなかった
その草原の奥にある
深い谷から水が溢れ
湖となったそこ ....
濡れそぼつ手で
旋律を撫ぜるかのやうに
彼は私の
両の乳房に、そつと
指を這わせてゆき
それはあたかも
神聖な儀式であるかの如く
誰も目にすることのない
真つ暗な室内で
執り行 ....
空き缶を引きずるアメ車と、
パールハーバーの軍艦が、
交差点で正面衝突した。
兵士達による復旧作業が終わるあいだ、
若い通信兵は解読不可能な暗号を―信号機を、
何度も点滅させた。
今夜 ....
美味しいコーヒーの入れ方について
しょうみ一時間ほど語らったあと
今日から家族になった
さっき拾ってきた
ネコの名前を決めて
お散歩にでかけた
ふたつの笹舟
小川に並べて
沈まな ....
SNSは何も教えてくれないよ
体温も 場所も 心も
マスカラが滲むときを待っていたの
もう くたびれちゃったけれど
夢にまで見た
黒くてしょっぱい小さな飴玉
夢じゃ ....
明日は何があるかわからない
そう思うと希望と絶望が調和されていく
結局何も変わらない現実で失望する
嗚呼、嫌になる全てが
嘘は要らぬ、情も要らぬ
何時だって欲しいのはあなたのハー ....
言ノ葉を
発したならば
責任を
出ていったソレは
発信者の意図に関係無く
縦横無尽に動きまわる
言の葉を
発したならば
責任を
あなたに覚悟 ....
ため息まじりの
シャボン玉
すっ〜と
地面に
落ちてゆく
青に染まった
シャボン玉
しゅんと
ひとり
さみしいな
秒針集めた
シャボン玉
ぽわ〜んと
君を
待ってい ....
一度しか逢えないなら
失くしてしまったって一緒だ
視線を外すと
こんなにもぼやけてしまう世界で
二人で夜を歩くとき
星屑の欠片を拾い集めては
ブリキの缶詰にしまっておいた
....
国のためには死ねないけれど
恋人のためなら死ねると思う
そんなことを言う若者が増えてきたので
国は美しい女の振りをして
全国の若い独り身の男たちに
情熱的なラブレターを送りつけた
まん ....
新車のマグロに乗って
市場にマネキンを買いに行った
一番新鮮そうなのを一体買って
醤油色の帽子をかぶらせたり
わさび色の下着を着せたり
山芋色のコートを
羽織らせたりしてるうちに
お腹が ....
暖めるよりも
冷やしたほうがいいよ
チルド室くらいの感じで
なるべく
知らん顔してたほうがいいよ
小さな恋の物語
なんか
暖めてもしょうがない
何がしたいのか考えようよ
自分の欲望を ....
今お腹蹴ったよ って言っていたのがまるで昨日みたい
時計の針の音が脈と重なって 僕を追い込んでいく
髪をかきあげたときだった 天使が舞い降りてくれた
おはよう
肌に触れた瞬間 抱き上げ ....
ワゴンセールのカリフォルニア・レーズン
ピストルズのギターとドラム
色落ちしたルービック・キューブ
ヨハネの黙示録
輪の欠けたプレッツェール
アル中の犬
みんなお城に招待された ....
高潔
思慮の円熟
仕事への強い熱意
信用失墜行為の禁止
今まで考えた事のない言葉達
そういう世間もあったのだ
怒らず、怒鳴らず、手を上げず
嘘をつかず、人を裏切らず
尊敬され、 ....
年代のながれとともに
好きなテレビ番組が変わるように
嗜好品も濃厚から淡白なものに
思考もカイロス的よりクロノス的へ
そして
行 ....
つきを
見上げるための、その装置を
湖底にそっと、
眠らせて
ノスタルジアが、いま、
宝石に
なる、
王冠は
燃え盛ろうとする、あの
いつわりの技巧
....
・
その女の子は
押し入れを
殊の外おそれていたそうです
戸を開けるときの音が
怪物の唸り声に聞こえると
そう言って
決して自分からは
押し入れに近付こうともしませんでした
....
フワフワと漂う意識の 心地よさ
反面 音に敏感な 半分の耳
囁かないで
負けそうになる
毛布を被せ
胎児に戻る
ドンガラガッシャン
って感じで何かが落ちて来た気がしたけど
気のせいだよね、多分
でも、その後
ドンガラバッコン
って感じで何かが落ちきった気がしたけど、これも気にしなければ良いだけなんだよ ....
夏が、また―――
怖いですか
あのひとの抜け殻だから
まひるの世界はあまりにも眩しく
夜の世界は、私には暗すぎる
いつからか
瞳が捉える色彩は
こんな風にゆるぎはじめて
....
埃を拭いて
窓を開ける
三日月が夜を飛んでいる
夜についてる窓を開ける
少し欠けた宇宙が
ずっと故郷を目指している
その故郷の窓を開ける
木の下で誰かが
手を振っている
....
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