愛してる
こんな陳腐な言葉をお互いに言い合えていた時が
実は一番幸せだったのかも知れないね
今じゃもう 小説家や詩人や偉人やらの名言が詰め込まれた分厚い本を
蛍光ペン片手に必死になって ....
大きな声で、少しだけ本当を混ぜて嘘をつけば、
きっと本当に変わる魔法だから、
誰かを少しだけ傷つけて、そうやって魔法をかけて。
そうやって作った魔法の中で、
僕はちゃんと楽しそうに ....
夜明けとともに
目的もなくふらふらと
外を歩いてみる
そこの夏は冷たかった
葉の上の雫に触れ
その一瞬にしかない冷たさは
手のひらの中で
やがて消えてゆく
川のせせらぎの音も
....
詩について一生懸命考えていると
ときおり
その胸の中に詩はいますか?
という澄んだ女性の声がしたもんだから
私は飛び上がってそうですと答えたけれど
実際詩という姿を見たことも ....
チワワが
俺に
吠えている
俺にむかって
吠えている
俺はちょっと
わらってしまう
飼い主がチワワを
叱る
適当な感じで
飼い主と俺の
目はあわない
....
大都会の空は工事中
世間と言うのはnarrowか早漏
窓ガラス越しの景色をかじってガリレオガリレイ
健康食品に三万円
厚生年金拒否
やさいじゅうすを冷凍し巨乳をガツガツ食べまして ....
自由に詩を書く
体が風に煽られてTシャツが風船のように膨れ上がる
飛び上がる
静止して
世界を眺め回す
笑顔になって空を見上げる
降るような星の夜空を手に握ったまま
彼方を見つめる
詩 ....
「さようなら」不思議と涙は出なかった
多分、これからも私は恋をするでしょう
あなた以上もいるでしょう
でも
あなたはあなただから
忘れないよ
あの夜、抱きしめてくれたことと ....
あいが死ぬ
また
そこで
あそこで
小さな息はいて
誰にも見えないから
簡単に
あいが
しぬ
息を吸って
大声で泣いて
....
泣きそうなくらい明るい夜には
いつもは蹴飛ばすだけの布団を抱いて
点けていないと眠れない豆電球を消して
音量最小のコンポで
胸に微震を送って
揺られた感覚になろう
目を開 ....
小さな渦にあめんぼが脚を取られていた
男は意味も無く泣いていた
空は薄く曇り
まるで世界中が白い
銀色に染まった朝の事である
コトコトと煮えるシチューの湯気に記憶が奪われていった
....
何処に消えて行くのだろう
何をながめているのだろう
憂鬱な言葉の先にあるのは
何
疲れているときのホットミルクみたいに
君は僕の肩の力取り払ってくれるんだ
安らぎの一息がいつか地球の裏側で
温かい神風となればいいのになぁ
とか、なんか壮大な夢を描いてみたり
「 ....
ぎゅるぎゅると
お腹が喚く
君に逢いたい
そんなん言うても困ったな
俺がお腹と話せるなんて
ぎゅるぎゅるぎゅると
催促される
お腹の上に君の手でもそっとのせれば
たちまちお腹は治まるの ....
手を引いて
歩く指先は、きっと
温かかったような
そんな気が
している
お母さん、と
間違えて呼んだ私の
頭を撫でては
大丈夫と
微笑んでいたから
髪を結う仕草の ....
鬼がやってきて
かくれんぼをしようと言った
僕たちはちょうど
何をしようかと考えていたところなので
いいよ、いいよと
鬼に賛同した
鬼が百まで数えている間に
僕は境内の ....
袋小路に入ってしまった時でさえも
苦しみに絶望してしまった時でさえも
それでいいじゃないか
それが生きること
革命のポエムを産み出せば新たな道が訪れる
捉え方を間違わなけ ....
橋の上からよく見えるよ
線路沿いの坂に咲き乱れ
すごく大袈裟に
僕らを出迎えてるんだ
右手 左手
両手にいっぱい
右目 左目
両目にくっきり
赤 青 ....
深夜の商店街
シャッターは降り
仄白く
外燈の明かりがやっと届く
人気の無い道を歩く
ふと目の前を
カゲロウが漂い
無意識のうちに
払い除ける
刹那
脳裏に浮かぶ詩が一 ....
「加藤のヤツ、やにを塗ってないバイオリンみたいになっちまった」
三上の靴紐がゆっくりと結ばれてゆく
まっさらなカセットテープを再生するような精神状態の時は
靴紐を結んでいる味がしない
そしてそ ....
白い空間に影が飛び交い
そこは無限の獄中と化す
左下の隅に ローブを纏う人 顔は見えない 暗く 深く 後ろを振り返っている
その隣に僧侶 船を漕ぎ出している 遥か彼方を見据えて
その頭上に 顔 ....
傷は黒く切り裂く飛び散る羽
船と気球は別々の方向へ向かう
感情の線は鳥の形をしている
白い空間は必ず黒く擦り切れる
波の色は緑
寄り添う二本の木が横に項垂れて
水面の波紋を真上から見下 ....
食べるのならあげるけど
おそるおそる声をかけられた
手に持っていたのは 漬物のようなお菓子
中国の方から戴いたものだという
仕事がらみのおみやげで
自腹でせっかく持ってきてくれたものだけ ....
「遅すぎたんだね」
後悔するような
美しい朝焼けの空の下で
貴方はあたしにそう言った
柔らかな水を湛えたその目は
ただただ神秘に満ちていて
「どうか嘆かないで
....
なぜ
些細なことで殺しあったり
つついてみれば
脆弱な理論に扇動されたり
なぜ
こんなにも人は
自慢話のかげには
いっぱいの不安
自慢話は確かでない
つかのまの
幸福への
祈りの言葉
あるいは
かつてはあったはずの
幸福への
なげき
だから
きいてあげるふりくらい
な ....
軽いものからゆっくりと重力を失いながら空中に溶けていく
見えなくなっていく
オゾン層のところでオゾン層を破壊しながら
悪意が宇宙に滲みだすが
宇宙の方では自業自得くらいにもおもわない ....
僕が
指を鳴らせば
風は奏で
空は泣き
雲は走り
地面は跳ねた
空から星取る
ことも出来た
それなのに、
それなのに、
君の"ココロ"は
....
空に不穏なコンクリートが飛んでいたとき
電信柱の足元の花は飛んでいく鳥の歌を行進していくカラスの群れ
夜の蛍光灯に集まる憂鬱が午後に花咲く草むらの倦怠
そして歩いていく灼熱の蜃気楼を
遠目 ....
いつから?
一日。指を立ててアタシは言った
今日から?
いいえ。7月の1日。 もう一度 指を立てていった
え?いつ?昨日?
医者はまっすぐこちらを見ていた
....
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