思いがけず強い力で押され
はっとする
そして君は自分にとまどっている
そんなふうに
わたしがよろめくとは
思ってもみなかったのだ
どこからわいてくるのか
その力は
どこへいったのか ....
四角い箱 赤い
ネオン、信号機
レール
殴った。電灯がスーツだから
自動車が緑色を吹いていく。影から出てきた映写機が
自転車が
まるいもの、ま ....
皆の優しさが、僕を苦しめ、泣かせ、死にたくさせる。
なんでかわかんないよ。
なんで僕なんかかまってくれるの?
人の優しさに殺されるなんて、悲しくて、涙が止まらないよ。
人の優しさが信じられない ....
気の抜けた
サイダーみたいな夏
梅雨は
まだあけない
何年ぶりだったろう
母のうでの中で眠っていた
幼いころに 暑がっては
アトピーの背中で いら立つわたしを
そうっと うちわで仰いで寝かせつける
記憶が 優しかった
起きたときに
とても
....
やってもいないのにやってみる前から
どうせだめだーと思ってしまう
君はいつものマイナス思考
やってもやってもうまくいかなくて
僕なんてだめだーと自分を責めて ....
海のように
大きくて命の源たる水は
わたしには重すぎて大きすぎる
湖のように
優しくてたくさんの命を抱えた水は
わたしには重すぎて大きすぎる
河のように
涼やかで柔 ....
風が立ち止まった
蚊取り線香の煙が
まっすぐに天井へと昇ってゆく
一匹のハエが
ぼくの前を通り過ぎる
振り払おうとしても
もう飛べない
風は今も立ち止まっている
夏の夜が固まってゆく
....
切り刻む術を得ていない手は
汚れの中で服従する
卑下の渦は思いのほか深く
改善しうる点から背けさせ
怒りばかりを生み
暫定をも喰い荒らしていく
未熟故の愚かさを
飲み込めないまま ....
お茶を飲んで
音楽を止めて
さあ、書くぞ
でもやっぱり
書けなかった
何ヶ月放置?
環境に優しい天然ガス自動車
を運転ながら
窓を開け 口から煙を吐く トラックドライバー
07/07/26
じとじとして
鬱陶しくて蒸し暑い
長すぎる梅雨が明けると
今度はまっ白な太陽が照りつけて
まだ乾かない大地からは
じくじくと水 ....
おれたちはみんな
けっして像を結ぶことのない欲望を
一人で処理する方法を
ビデオから学んで育ち
大人になるまでの
永遠のようなモラトリアムを
飽きることなく
オナニーを続けることでやりす ....
ほふくで前進
ほふくで前進
ほふくでいいん?
いいんとちゃうか?
キツいけど
だからちゃうねん
ワシらはなんでこないして
そこそこ人も見てるちゅうのに
こないしてやな
メイン ....
おれは一人で
けものみちを
歩いていくから
だから
身を守る
ピストルがほしい
持っているだけで
きもちいい
そんなピストルがほしい
あちこちに
死体が転がっていて
....
コピーペーストコピーペースト
コピーペーストの一部にミスがありペーストの度に繰り返される
ひっくり返ってしゃわしゃわ
えびぞりかなわんわあ
家へ帰る道すがらも付いてくるコピーペーストコピーペー ....
彼女がバスタブの縁に指を滑らせながら
オーストラリアのヌーディストビーチのことを考えているとき
海辺の遊園地の巨大な観覧車は緩やかに回転する速度を落としていた
呪術師か独裁者 ....
君が吹いた口笛は
この春の中を抜けてった
桜色の花びらとともに
温かい春風に溶けて
口笛を鳴らして
君を呼ぶよ
きっといつもの笑顔で
微笑むんだろうな
....
誰も知らないその庭に咲く薔薇
朝一番の雨に濡れた赤い薔薇を求めて
僕はたどり着いた 足をひきずりながら
かぐわしいその香りを嗅げば幸せになると
ただひとつの愛を得られるとずっと信じていた
....
いちご牛乳が
太陽の上で
たまご焼きというか
目玉焼きに
ひっついていたので
ひっぺがそうとしたら
ぎーぎー鳴いて
たまごと一緒になって
かたまりかけていたので
もっとひっぺがそ ....
おい! いきってたらあかんどー
おどろか!!
ずうたい大きい奴やが
根生あるのか
表へ出い!
すいまへん大将
どっかーん
原爆投下
降る 震 奮
黒い雨さえも
命ある証拠なの
ちゅどーん
原爆投下
泣く 鳴く 亡く
赤い地面からも
....
手を離しちゃ 嫌よ
夢を見るなら二人
澪路を辿って海の底
砕けた波にうたかたの夢を
追いかけて欲しいの
目に見えないものじゃなくて
唯ひとり あたしだけを
魔法をかけよう
....
でんしゃだった
ぼう、ぼう、と
隊列つくって
歩く目があわれと
気づいてしまった、
僕は
時よ止まれ、と
つぶやいて映すガラスのうすぐらい
鏡像が
伸ばした手/
/こちら ....
アスファルトも
道沿いの木々の深緑も
白く
光る
午後二時
時間の底に響き続ける
セミの
鳴き声
汗をかきながら
自転車をこぐ私の隣を
....
人の描きしものをおもう
哀しみは空を翔ぶ
この雑踏を歩いてゆく
そんな、すれちがう街の空気までもが
ただ、きみを切り刻んでゆく
道 ....
梅雨のなかの秘め事
こうず まさみ
いくつもの水玉を落とせば 気が済むの
子どもの頃のように
流れる雨水と一緒に 追いかけっこ したいなあ
もう一度 そ ....
数多のあなたから
発信されることばに
わたしは固くまぶたを閉じる
それらを愛さないために
西側の、部屋
窓に切り取られた風景のなかで
遠く稜線がたそがれてゆく
そう
書いたときには ....
太陽から地球まで
宇宙天気は穏やかな状態が続いています
太陽風は次第に速度を下げ320km/秒の低速
磁場強度も2〜3nTと弱めです
昨日上昇していた太陽風の密度は
最大で10個/c ....
目をゆっくりと閉じれば
何処に居ても夜と会える
すべての始まりと終わり
あなたは僕の神 僕の母
遠くには海の音 近くには大地
中心に火を 取り囲んで人々の
あらゆる儀式と叫びの姿
壁は無 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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