闇に川音の迷う{ルビ硲=はざま}の村
トンネルに切り取られた高架橋
しじまを蹴散らしていく道しるべ
{ルビ硲=はざま}に閉じこめられていた記憶が目を覚まし
一瞬顔をしかめるも
手招きに不安を ....
大きな お城 丘の上
お姫様が住んでいて きれいなドレスを着てました
太陽の昇る日には 葡萄酒とパンを
月の欠けた夜には 微笑みと言葉をくれました
さよならジュリエット 手をひかれ ....
砂糖を自分に振りかけたら
あっという間に
セピア色。
哀愁は空に浮かんでいたけど
めんどくさいから
つかまえようとはしないよ
光の風は夢の中に。
いい景色見たかったから
今日は ....
ねえ、
地下鉄の中の私の中の
柔らかい容器を満たすアルコールの中でゆらゆらする
ぬるい両生類みたいな内臓が既に私を憎むことを始めている
グヮ、グヮ、グヮ、そうだ ....
パーソン/似てる/あの人/あの日と/僕らの呼んでる/鳴き方 笑う/いつ/みてる 昨日/ありがとう 夢に出る/あの日あの人と見たラストシーンの内容について/魚になる/戦争はよくないな 言ってただけ 抱い ....
気づいたら
自分の後ろに
千の詩がこぼれていた
足跡とともに
時には運命に悲しみ
時には人に喜び
生きてきたことを
生きていることを
感謝する
まだ前に道は続いている
そう
まだ ....
桟橋に立ちながら
ゆれる火を見る
歓声とともに
キリコが海に投げ込まれる
帰っておいで
と誰かが言う
とっくに消えてしまったものが
ぽっ と灯って
じゅっ って
....
わずかに伸縮する細い糸を
二人で引き合って
惹かれたその日々は
梅雨とともに
もう遠く過ぎ去った
夕刻の空を飛行機がゆく
赤い雲を残して南へ向かう
やがて飛行機が小さくなり
雲も空 ....
誰もいなくなった
青い公園
やさしい風が吹いて
時が、
止まった
君の揺らしたブランコ
散らばってるビー玉
遠ざかる虹の色
その
すべてが、
輝きを失 ....
鼻先に突き出してやると
給食の匂いに
ひょいと頭だけを出す
小さくあくびをして
そこでは伸びも出来ないだろう
机の中の猫
小学生の夏、4年目の
算数の教科書を探そうと思ったら
手を ....
澄んだ滴が軒から落ちる
木々のざわめき
静寂なる空間
生命の呼吸
やんちゃな少年
廊下を走り回る
走馬灯がくるり
猫がゴロリンコ
植物は優しい
落ち着かせてくれる
楽しくさ ....
こんどは
そらだけを
みつめて
いきられる
ものに
なりたい
愛して ほしい
信じて ほしい
求めて ほしい
笑って ほしい
泣いて ほしい
感じて ほしい
怒って ほしい
言って ほしい ....
壊したければ壊せばいい
時を刻む鳩時計に
僕は呟きながら近づく
時の流れは悠久の中に
そう感じたって
僕の時間は秒刻み
いっそ耳を削いでしまおうか
時の流れを数字が教える
....
虫の死骸
冷房で焼け死んだ
カーテンの裏
君の横顔と少し似ている
僕の背中に映し出された
影は光と対等だ
好きな気持ちに
理由がないのはそのせいだ
ガラス窓が
ごつん、と鳴った
振り向いたら
何かがぶつかって
怪訝そうな顔をした
ガラス窓がいた
蝉が死んだのだ
わたしはそっと拾い上げて
犬にやった
窓の外には
....
ふと顔をあげると
刃物を袖に隠した風が
私めがけて襲い掛かってきた
風は私は殺そうとした
アイスクリン アイスクリン
僕のすきなアイスクリン
ソーダ味 アイスクリン
アイスクリン アイスクリン
僕のすきなアイスクリン
ソーダ味 ミントの冷たさ アイスクリン
アイスク ....
・
わたしの住む町にはトンネルがある
トンネルはぽっかり口を開いて
雨の日にも晴れの日にもただ
怠惰そうに横たわっている
トンネルってなんだか産道みたいだ
トンネルを通り抜けるとい ....
まだかまだかと
それは待ち続け
当たり前
という名の定義を
打ち破った
遠いどこかからは
なにも聞こえない
遠すぎるから
だと思えたら
(いいのに)
....
数え切れない鰭
折り畳めば
潜水艦
そんなヒーローになれた
鰭の中には
鯨になりたかった証が
厳かに詰まっている
07/07/27
怖いねというと
怖いと答える
わぁーい
こわい
コワイ
コワァイ
コアイ
こあい
漢字だと
小愛
小鮎のよう ....
おそうめんを食べていると
だんだん体が軽くなってゆくようだ
でも夏はあまり高く飛べない
空気がにごっているからだ
わたしはお座布団の上で正座したまま
少し浮いて
おそうめん ....
きみの夏休みが
いまからいよいよ
だということは
寒いところに住むのだろう
空ぜんたいが風だろう
薄い光とも話すだろう
すれ違うこともないだろう
きみ ....
雨がひらき
匂いは昇る
あたたかく 甘く
光になる
白い歯車
心をまわし
雲の映らぬ涙になる
手のひらの空に繰りかえし
現われては消え 叫ぶもの
二分きざ ....
白い時間が
砂のように降り積もる
ときに蛇行し
ときに立ち止まり
誰もがその上を歩いてゆくけれど
いつしか
そこには波が打ち寄せ
僕の足跡も消えていく
よく泣いた次の朝に小鳥が鳴く
風が叫んだ日には雪が降る
これらの振動は全て僕に伝わる
それから脳によって指令をだし指に伝え文字を書く
そこにつながりを見出して少し安心した
夢はい ....
いつの日か
かえらなくなったこころを抱いて
僕は今 ここにいる
あの日とは違う あの人に
僕はいつも打ちのめされて
崩壊した空想の
破片を拾って怪我をして
傷から吹き出る赤い血が ....
そうさらあ さらそわあ
さおわあ するるるるう
すふぃいいおお おおううう
しょうほう
さはああ そふううおおお
おおうう るらるうう
ふうち くうち
じいい ひゅうおおお
うんじゅう ....
31
世界が坂道と衝突する
アゲハチョウの羽が
誰かの空砲になって響く
内海に
大量のデッキブラシが
投棄された夏
遠近法のすべてを燃やして
子等は走る
....
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