夏の空の下で
君が問う

「あの空の向こうに自転車で行けるの?」

かつて、虹の向こうの国に
憧れたDNAが螺旋を組む

弾けた螺旋が
この空のどこかで星に
なるかもしれない

 ....
寒さに震えながら 畦道を 歩いていたら
冬は 寒いねえ と
顔なじみのハクセキレイに 話しかけられた

冬は 本当に 寒いねえ
ねえねえ 冬は寒いよねえ
冬は何で 寒いんだろうねえ
本当 ....
道端に乗り捨てられたセダンの
埃の積もったボンネットに
おまえを押し倒して
やりたい

ここで

すぐそばを特急列車が走っていく
サンダーバード
轟音を上げて
飛ぶように

い ....
火を噴くようなトランペット
きみに捧ぐ

向から覗く間に
吸い込まれるよ

暗い穴から通じろと祈るよ

 だから

引き金を引いて
きみを起こすよ
背中をあわせて
宇宙を見つめる

ひとりで360度を
見つめるのは無理だから
君とふたりで見つめよう

上も下も見つめ過ぎたら
あべこべに
なることもあるだろう

宇宙には
暗 ....
 
「立ち上がれ」
君にとって少し
キツい言葉なら
 
「立ち上がろう」
言葉を
かけてあげる
 
 
「寂しいよ」
君が言うのなら
 
「悲しいよ」
僕が言ってあげる
 ....
始まりの雨は容赦無い美しさで
僕の意識をもぎ取って言った
これで悲しくなどないだろう
そうして溺れてしまいそうな涙を
拭うことなく包み込んで
泣き声すら包み込んで
暗い夜に薄鼠色の夜明けを ....
十代の頃に戻りたい
クリスマスの光が心の大通りに灯っている
君を連れて行けなかった痛み
この曲が6年前に出ていたら
暗闇に瞳を浸し俯く
翼は飾り物のように開かない
励ましてくれるんだね
 ....
窓の無い浴室で右手にスポンジを握り締めて、かれこれ一時間が経過していた。
腕時計は靴下の横に置いて来たから、正確なことはわからないけれど。
あたしが集中できる時間なんてたかが知れている。
水垢の ....
シャーペンの最後にいつも残る

出てこなくなった7ミリメートルは

言えそうで言えなかった言葉

書けなかった最後の言葉




捨てられずに残していたら

いつ ....
無音なんて瞬間はない
なんていったのは4分33秒のジョン・ケージか


見上げる路線図に刻まれた黄の疵は
痺れ絶えた僕の海馬を流す距離の苦厄紋様だ


ほら
見てみろよ
さ ....
呼吸が緩く渦を巻く
雨の涸れた風の世界

けれど風は
こちらからあちらへ
あちらからこちらへを繰り返し

その先の
どこへも流れない

白を放ち続ける街灯以外の
全ての静けさに横 ....
 区画整理された綺麗なニュータウンの公園には滅多に人が寄り付かない。今も当たり前
のように公園は無人で、手入れだけは充分な植え込みのツツジが褪めた色の花をつけてい
る。雨が降っていて、辺りは青い薄 ....
使い捨ての帽子に
ミルクティが付着して
私は
何故か、はっとする
 
余りは沢山あるからと
笑いながら言う
これが人間だとしても
あなたは
笑うのだろうか
 
 
白いメッシュ ....
部屋の中央にキューブが転がっている
クーラーに助けられ
凍えるキューブに赤いつぼみの花がある

凍った果物をひとつまみ
がりがりがりんと噛み砕く

つやつや光る氷の中に
かしゃりかしゃ ....
じぶんを さがして
いるんじゃ ないんだ
世界との愛憎の 発熱する
断層に さわりたい
だけなんだ 舌で
秒針は
薙ぐのではなく

背後から偲んでつらぬくのです

切っ先に
僕の血をのせて

それを
みらい と言うのです

僕はそれを追うのです

くそくらえと
吐き捨てて

 ....
 
理想にすぎない
あなたの言うことを
常識と信じられたら
どれほど無知で
どれほど幸運で
 
オレンジ色に染まる世界
目がおかしくなりそう
太陽を直視、太陽を直視
 
星が輝き ....
ピアノとベースとボーカルで
毎週土曜日に演奏がある
金持ちのおじさん
ブランデーを飲む

マスターはカクテルを作る
俺は弁当を頬張り
ブルーベリーの紅茶を飲む
お姉様とお話をする

 ....
スーパーで仲良く買い物をするカップルを見かけた

はじめて彼氏の住まいへと招待されたようで

得意料理や揃っていない調味料の話が

すでに食前酒よりも効果を発揮している

他の ....
梅雨が明けたそうで
なにより

街を歩く

至る所で
白い携帯電話を手にした人を見た

どれもこれも白一色で
夏空の雲みたいだ

白でなければ
つながらない話があるようで
 ....
新宿を追い越して夜が廻る
整頓された宇宙

小麦色のウサギを探すが
大抵は気の強いものに護られている

バッティングセンターからチンピラの声が聞こえる

宝石売りが乞食に餌をや ....
フリカエル。

ふりかえる。

振り返る。

人生を振り返る。

自分を振り返るのが怖いから

人生を振り返る。



フリカエル。

ふりかえる。

振り返る。
 ....
風が止まったと同時に
少年は小さな石につまずいた
たいした怪我ではなかったが
泣き叫んだ

辺りを見回した
誰もいない
一人で立ち入り禁止の工事現場に
入っていた
日曜日の今日は誰も ....
僕は待っている 君を待っている
それだけがすべて それだけが真実

僕は考えている 君を考えている
愛しさの気持ち 苦しさの気持ち

僕は患っている 君を患っている
不完全な人 ....
 
砂糖菓子のように
甘やかされて
育てられているの
 
 
なんてウソ
 
 
 
ワガママは
何でも
許されているの
 
 
なんてウソ
 
 
 
過保護で ....
僕には名前がない
目立たぬ場所で 限られたモノだけで生きている
踏まれて踏まれて 優しさに触れることもなく死んでいく
それでも生き残った者は 名も無い花を咲き誇らせ
いつかは死に往く

僕 ....
陰樹の茂りに
やさしい 幻を見せて
吸われた強いタバコ

陰でささやかれる 会話
もうろうと 煙り
奥の端の席に 織るべき 夢

この店は 沼の匂いがする
湿りの温もり
肌にしたた ....
寒風が追いやって
落下する陽は

屋上から見える
十字架の影に

もえている もえているのだ

あの方角に
確かにいた
小さくて熱っぽい
手が 

いま またしても

握 ....
日々の暮らしに疲れた頃に
僕は君に夢を語り出す
グラスに映る君に向かって
「気付いてしまったのさ」なんて呟く
エメラルドの光は悲しみにとけて
大事な言葉と共に消えていく
Where had ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
憧れのちからシュガー・ソ...2*07/8/2 10:54
冬は寒い楢山孝介3*07/8/2 10:53
サンダーバード大覚アキラ207/8/2 10:32
いのるよnaho007/8/2 9:31
君と背中あわせシュガー・ソ...4*07/8/2 8:49
エール(優しさの歌)えいぼる107/8/2 8:26
虹色町の入り口辺りプル式3*07/8/2 7:59
歌って円谷一2*07/8/2 6:45
tank日向夕美1*07/8/1 23:51
7ミリメートル分の言葉[group]むむ1107/8/1 23:22
氷点下15度の灼熱ムラコシゴウ607/8/1 23:21
静けさ松本 涼207/8/1 22:22
レインフォール月見里司107/8/1 21:37
舞台裏山中 烏流7*07/8/1 21:32
キューブ暗闇れもん107/8/1 21:31
そろもん(関係の話)みつべえ307/8/1 21:28
弁証法naho207/8/1 21:16
ぐっどいぶにんぐえいぼる107/8/1 21:12
あるジャズバーでペポパンプ2*07/8/1 20:48
< 生 活 >ポップこくご5*07/8/1 20:34
白い電話黒田康之807/8/1 20:19
メモ那津507/8/1 20:17
フリカエルブルース瀬戸...307/8/1 19:52
転んだら立てぽえむ君9*07/8/1 19:24
My Little Forever南ススム1*07/8/1 18:48
即興詩『末っ子』秋桜3*07/8/1 17:16
その存在掘鮎涼子207/8/1 17:13
女の店アハウ607/8/1 17:09
友人現象naho607/8/1 16:44
Where Had I Gone?南ススム3*07/8/1 16:28

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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