窓辺に置いていた
ベゴニアの鉢から
ベゴニアが生えてきたので
窓の外へ投げ捨てた
こうあって欲しいと望んだことが
そうなってしまった悲しみ
小さな風がカーテンを揺らす
窓辺が少し ....
あんたのために
時間をさくことが
めっちゃ贅沢に感じるんや
だってな
たった三十分さくだけで
一週間分の幸せを
あんたはくれるんやから
湯気が
飛行していた
カーテンを閉めたら
夏がくるので
放っといた
そこから
出て行った
遠くの海で
波が
砕けているのは知ってる
花柄の
シャーベットに蕩けて
....
うめぼしのソファーに座って
染み付いたズボンを僕ひとりだけで舐めた
醒めながら 醒めないよう
従順なイルカの飛沫の上で
一緒に眠ろうって誘い込んだけど 君は黙ったまま
いっそのこと抱 ....
∞∞ 商品ラインナップ ∞∞
「つぶつぶ果肉入り、炭酸オレンジジュース」
ついに登場、新感覚オレンジジュース。
果肉が沈殿しているので、よく振ってお飲みくださ ....
消えそうな色でうたいます
いいでしょうか
薬はひつようないのです
となりにおいてください
わたしの手に ふれるときは
愛したいときだけにしてください
薬はひつような ....
目玉が二つあるのに
両方とも自分のものなんて
悔しいじゃない
違う目でみることが出来たら
失敗しないのにね
僕と君の目、一個取り換えてくんない?
いい取引だと思うんだけどなぁ ....
君のところへ 行く道すがら
雨が降ったのか、夜道は濡れて
デラデラ黒光りしているよ
ここは 冷たいアスファルトの道
吐く息も白く、
蛍光の電灯に照らされて
冷たい ....
わたしは 向日葵になりたい
テレビの上の花瓶からのぞく ちっちゃなちっちゃな 向日葵でなく
昔、由香と毎日みた 校庭の おっきなおっきな 向日葵に
春、双葉をひょこっとだして 子どもたち ....
冷房の効かない部屋で
冷たい水でよく洗ったトマトをまるかじり
お母さんは
「下品よ」
って、言っていたけれど、一人暮らしの今だからできること
今年の夏は、伊豆には帰らない
愛する人がで ....
最近、
あまりにも些細な
イヤナコトに気を取られ過ぎて
イライラしていたかも知れない
ちょっと先の夢を追いかけ過ぎて
足元が覚束なくなっていたかも知れない
....
だあれもいないところで
なあんにもないところで
泣きたい。
目が腫れあがるまで
泣きじゃくりたい。
けれど
そよ風が
「お静かにお願いします」
遠くに住む母からの電話
....
透明な海
透明な空
澄んだ音
ゆるりと時
苦しい思い
苦しい時間
苦しい気持
苦しい運命
今風を読み
飛び出そうとする
羽を何回も広げ
明日の為に
蒸し暑い夜、
バッタリと畳に倒れこんで変死したように微睡んだ。
お腹が痛いのはきっと生理だからです。
私には誰もいない。
誰もいない。
誰もいない。
誰もいないったら。 ....
切れ ぎれの 言葉
あきらめて しまったのではなかったの?壊れた
どこか が 壊れた 回路を使って
発信する 音波 短波 放送 ラジオの
音 声 が 強まったり弱まったりする ....
戦う事
奪い合う事
蔑み合う事
生きる事
生者と死者
天使と悪魔が
魂を奪い合う事
ちょっと意地悪したね
なんでだろう?
見え過ぎたかな?
お互いに
こんなに
類似点があっても
なんでだろう?
余計な事を考えて
安心をあげたいのに つい
意地悪になる
しょ ....
薄く目を開き
ぼんやりと霞む
蛍光灯に
壁や
柱は
照らされて
土壁に
生まれた
生きた
死んだ生物の
擂りつぶれた亡骸が
ジッ と
燐光を放っては
塗り固められているの ....
物足りない
もどかしさを
誰かに拭って欲しかった
甘えた声の行く先は
ただの虚しさだなんて
愛してるを言えば
頭を撫でてくれたから
私はにゃぁと鳴く
猫にすら憧れた
....
足りないなんてことは
きっとないんでしょう
いつだって今の自分が最上級
他人と比べてみても
無駄なのでしょう
いつだって隣の柴は青い
一生懸命さがしてみても
消えて欲 ....
写真を見ても 何も思わなくなった
ああ これが終わりなのかなって
君の声ももう思い出せない
ああ これが終わりなのかなって
君が僕に言ってくれた事 思い出せない
....
血走った眼が目録を走る。
押し返す展覧会で奪い合う一冊の本!
われら古本マニア。
本に捧げた青春。
(なぜ求めるのか?
なぜ蒐めるのか?
なぜ生き続けるのか?
その答は ....
コノゴロ巷デ流行ルモノ
恋スル乙女ノ消失
猛暑ユエ蒸発ノ可能性アリ
マコト 忌々シキ事態デアル
まったく、全然興味が無い文面が、どの新聞を見てもズラズ ....
聞き飽きぬ
其の言葉こそ
聞き飽きぬ
人よ過ぐるや
疾く忘るらむ
砂糖菓子のような
夢のかけら
そっと口に
ふくんでみる
舌にとろける
甘美な余韻
目眩がしそうな
媚薬の効きめ
たちまち身体が
熱くなり
カオスの世界に
堕ちてい ....
とうに心は朽ちている
廃墟のような重い空間と
隙間だらけの空しさが
戯言を吐き出しているにすぎない
風さえも知らぬふりを通し
荒らすほどの風景など
もう、無いに等しい
急に老け込んだ ....
君は素敵なドラマー
僕のスティックを使って
エイトビイトを叩く
たまに16ビイト
なんかも刻んで
イカス音を出す
君のスネア
君のタム
君のシンバル
....
10m先のステェファニーの所から駆け降りてくる
ステェファニーの大声を背に受けて O.Kっ!!と
答えながら駆け落ちてくる
ステェファニーの笑顔がまぶしい
その永遠な瞬間か ....
やまのおくからウグイスのこえ
うまくなけないウグイスに
がんばれ がんばれ と 縁側から おばあちゃんのこえ
ほーほけきょ
うまくなけた ウグイスに
おじょ ....
メンソレータムは野球拳だった
野球拳がまさに時代遅れのカーナビだったが為に
私達が脱線事故を起こす寸前に停電が起きた
Life Line Off
電気が無いとありとあらゆる部屋が真っ暗で動くも ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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