かいちゃんの宝物
それはおしゃぶり
生後2ヶ月の頃から
いつもそばにいてくれた大事な友達
君さえいれば
かいちゃんはいつもご機嫌
夜もぐっすり眠ってくれるし
ママは正直大分君に助けら ....
太陽が
眩しすぎたから
どれもこれも
真っ白
花火は
刹那すぎたから
どれもこれも
真っ黒
鮮やかな記憶
以外 何も
残らない
残せない
夏
{引 ....
ソーダ水の泡
の ように
すばしっこく
立ち逃げる
夏を
この手に
捕まえようと
追いかけ
追いかけていたら
気が付くと
そこは
刺激のなくなった
ソーダ水
の ような
九 ....
ソーダ水の泡
かき氷の雫
スイカ割りの一撃
球児の白球
蝉の羽ばたき
入道雲の高さ
夕立の土砂降り
夕暮れの風
花火の瞬き
祭りの笛太鼓
線香の煙
風鈴の音
....
今日で3週間と4日、
あたしとあなたの約束も程遠くなった。
(キスと体温をわすれるにはまだちょっと早い)
タピオカジュースを飲みたい彼には
あたしより先に気付くおんなのこがいる。
....
なにものにも奪われない心があったとして
その心が体を持って
この世にあり続けるのは
罪でしょうか?
その心は時と共にあり
体は確かに老いていくのでしょう
誰 ....
見送る後ろ姿のせつなさは
一瞬で泡となった
困り顔
つたない「すいません」
バスに乗り遅れたことを
早鐘打たせながら
感謝する
この人に乗り遅れてはいけないと
粟立たせながら
ココロ ....
トリックポップな走馬灯
舌で転がす運命的邂逅
バックステージダンサー逆さま転倒
吐まらないハッカ飴
懐かしくて懐かしくて
泣きだしそう
いつまでも終わらない隠れんぼ
飽きることなく
棒 ....
自己意識の中で利口な行動は望んでいない
手に入るだけの苦痛と恐怖を注いで
溢れないばかりの悪夢を心臓に詰め込んでいく
自己愛故に殺そう
悪夢の中は全ての人への悪意と恐怖
条件を解決してい ....
木の匂いがするものに
羽がおいしげり
季節を旅した
木目に張られた弦は
春夏秋冬の調べを
思い残すことなく
飛び続けた
西の水平線の
はるか向こう側
目覚めたばかりの朝が
....
例えばさあ
愚痴を言わない、人を批判しない、全てを赦す
一日だけって思ったらけっこー簡単に出来た
誰でもちょっとだけなら神さまになれるみたいね
当番とか決めてさあ
毎日そ ....
蝉の声が五月蠅い。
「うるさい」って読むんだよ。
知ってた?
ねぇ
『八月蝉い』のほうが 強烈だと思わない?
するする
溶け出すように
きっといま
ぼくは
終わろうとしている
夜と朝の
この狭間で
ぼくは
ほどけて
明日はまた
違う僕が
笑って
きらきらを
なでてる ....
お前みたいな女と友達になれるか
会いたくもねえ
声も聞きたくねえ
会ったことも無しにしてえ
お前を声ごと忘れてえ
俺の記憶にお前の存在があるだけで気分が悪い
お前を記憶から消したい ....
窓を開けると
渇いた夏の風が髪を浚い
安らぎの匂いがした
教室の窓側の席
君はいつも遠くの世界を見ていた
何も変わらない風景
一年を通して見れば違って見える
君はそう呟 ....
目は絶え間なく
開いているように見えた
拡がっていく穴に
ほどこす手をもたない
皆が
からすだ
羽がわずかに散る
つぎつぎと首を伸ばし
祈るようにくちばしを
鳴らした
雨の音だ ....
パズルなんか合わない
同じ色のようでも
どこか違う
永遠に
そんなもの
夢の中
涙の飴
なめている
瓶の底
這い回っている
蛍ホタル
ガラスの向こう
どこにも
行 ....
自分を偽り隠すため
ボクは全身鎧を纏った。
いつしか鎧は骨と化し
ボクは外骨格のカニ。
まっすぐ進むことさえ出来ず
大きなハサミで人を刺す。
ねぇ?ボクはなにしてるの?
だれ ....
いまごろ
どこに
浮いているか
風をつかむよう
指をひろげても
空をきるばかり
なにかとすり替えられたわけでも
なかろうに・・・
見事に
はたされない
急にうしろか ....
むかし ふたりで
つくって こわした
火焔土器を 描いている
あきたら 気分てんかんに
クラゲを 呼びよせる
積乱雲を夕刻に照らし
今日の終わりの貌
南南東に流れてゆく
身代わりの月は
時々かすみ
雲よりも遠くで
私を笑っている
またたく稲妻が呼ぶ
....
夏の夜は怖いよ
踊るマグマの夢を見る
音をたてずに、ただ熱く熱く燃える
ベッドの上で、静かにとけていきそうで怖いよ
怖いよ
怖いよ
冷たい風はもう
跡形もなくなって
ただ咽返る汚い空気と
単細胞人間になった
冷たい雰囲気と
汚い思いが重なって
座り込んでしまった
冷たいコンクリートは
ヒートアイラン ....
あかねにたなびく雲に
コールタールはへばりつき
ぬぐってもぬぐっても
整頓された家々へ
投函されてゆくディーマイナー
遠く燃える山際のノスタルジアが
無言の背中で街並みを責めている
....
今朝 家を出た瞬間から
眩しい光が肌を刺す
目を細めて見上げても
太陽は視界に入らない
誰かの笑い声に耳を傾け
同じように笑えているか
柄にもなく考えたりしている
信号で立ち止ま ....
尋常さを失くした青
筆先から ぼたりと落ちる
身動き一つ儘ならず
掌ごしに見た空は
カシス色した鉄の味に覆われる
失くしてしまったモノ達の感触だけ
ただ ざわざわと
蠢きなが ....
その時私が出した結論が
間違っているのか
それとも正しいのか
これほど悩む事になろうとは
今となっては
二人の歩む道が別々である事や
二人の望む時間の濃度に
....
私の恋
一歩進んで二歩下がる
私の重さ
一キロ減って二キロ増える
結局私は前には進めていない
何も変わらない
一 ....
涙が流れて色になる
どんなことであれ
何か一つのことができるまで
寒くて凍えそうになっても
暑くて動けなくなりかけても
泣くことを我慢して
ようやく成し遂げる
その時になって
自然 ....
微笑みかけた頬
何もない明るさ
目を閉じたまま
早く目覚めすぎた朝
何かが既に去った跡
曇と曇のはざまの手
子の膝もとに蛇はいて
緑に金に
息をしている
....
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