覆い隠せないものを
覆い隠すように
白い雲が青い空に
かぶさってら
まるで
神様とのデートを
邪魔してるようさ
僕らはいつまでたっても
天空へは辿り ....
逢いたくて ただ待ち続ける
{ルビ七夜=ななよ}の月 もうすぐアナタに逢える
たった一夜{ルビ一夜=ひとよ}のため 幾夜を越えて
想い続ける 月と共に
月が欠けても 月が満ちても
アナタ ....
せつない夜は
何して過ごす
ことば遊びの
ことば紡いで
とろとろ落ちる
時間を織ろうか
それとも
赤い月から滴る
ゆらいだ糸で
あの人に裂かれた
心を繕うか
....
剥き出しの詩が走り出した
語りたい事もわからずに、失踪の予感だけは十分に
彼女の声が届き始めた
わけもわからず泣きたくなる
そんな日はあの鉄塔に昇ろう
名前を探す ....
たくさんの切り取られたハイビスカスを敷いてわたしは眠っているけれども
ハイビスカスの香りがわからないのできっと覚醒しているのでしょう
指先が何をつまんだのか
海の端、その波
泡だっ ....
続きだけの道を歩く 方角は二十七個ある
なだらかな草原の坂 みんな自由になった
緑の夕日を待つだけ 幻燈機に集う少年達
何も見えないままだ 足音が聞こえてくる
大人はいなくなった 一つ ....
「ほんといい人だね」の言葉
何も感じなかった
ただ喜んでいた
今までは
気付いてしまった
永遠にわからなければよかった
こんなに悲しいことはない
....
見慣れた夏が来て
また、あの少年が
車に轢かれて死んだ
死に続ける者も
生き続ける者も
同じグラウンドのうえで
確かな約束を探していた
かつて
連れて行って欲しい
と願った場所は
....
あ
何かが弾けた
あ
何かが消えた
あ
何かが生れた
あ
何かが飛んだ
あ
何かが始まる
あ
何かが終わる
始まりは終わり終 ....
灼熱の時間が過ぎ去り
辺りの温度が急速に奪われてゆく
乾燥した大気
ひび割れ、叫びたがる地盤の上に
降り積もった砂
はためく裂布
朽ちた枝に結ばれて
....
そこにあった
小さな温かなもの
確かにここに存在した
いつのまにか
幸せを勘違いしていて
私の目はくもりかけていた
世界が発 ....
電話番号占いって知ってる?
って唐突の質問
教えてよっていえば
じゃあここに番号入れてと
携帯を差し出すあなた
結果はどう?って訊いたら
明日運命のひとから電話があります、だって。
....
旅だとか
なんだとか
の前で
ぼくは無性にくすぐったくなる
ここは星がきれいだ
ただ、それだけでよかった
くちにする言葉なんて
くだらないことばかりで
ハンドルを切り損ねた ....
ひろって 交番に
届けてくれた お礼にと
そのひとは せつなく
あまい 夏の思い出の
残り香を わけてくれた
君の夏の中に
向日葵は咲いた
去年よりも太い茎で
大きな花を咲かせて
はっきりとした向日葵は
これからしおれてゆくだろう
けれども君はそれを
悲しんではいけない
それが自然なのだか ....
涼しくなった夜を迎えたら
わたしはもう 必要ないの
暑かったから 一緒にいられたの
強すぎる 日差し
ゆらゆら揺れる 街の熱
冷めない 熱帯夜
何も ....
格子縞の海を
旅してる
あなたの自転車が
さみしい弧を
描いているのだろう
音がする
鉄柵のむこうから
声のようにかすれては
消えゆくものの
西へ向かう空
魂に似た囁きの
....
泣いてるよ
思いっきり
心から泣いてるよ
枯れた花を拾うあの子も
心では泣いてるのかな
心からきれいって思えば
どんなにしおれた花でもきれいなんだって
心から生きる花を
はちは見捨てな ....
涙するほど悩んでる人は
小さな願いをずっと抱えて
生きている。
強がって見せて
全て自分のせいにして
生きている。
キミだけには笑顔をあげたいから。
また、一粒 涙をこぼす
こぼすたびに
わたしの心が汚れてゆく
この涙は
自分のために堕ちてゆき
床をぬらすだけの
水にすぎない
誰かのために
ながした涙は
....
お菓子の家に住みたいと思ったことがある奴はいるか?
そんなカツオが見そうな夢を見たことがある奴は手を挙げろ
おいお前! お前まさか今でもそんな夢見てはいないだろうな?
そんな夢はすぐにアリに食わ ....
時は良い
時は羨ましい
全てを感じられて
何者にも縛られず
ただ、ただ、悠然と
流れる大河の如く
いつ果てるともなく
全てを感じ続ける
僕達はこの星の子
この時の子
愛 ....
助けてください
指輪を飲んでしまいました
細い、銀色の
装飾らしい装飾もない
小指につける小さな指輪です
それが喉にひっかかって
なにやらひどくむず痒いのです
いえ、指輪でございますので ....
さっきまで
少し怖い夢を見ていたんだ
もう覚えてないけれど
だからホッとしているのかな
左耳のピアスの穴ごしに見る
生まれたての世界に
君がいち ....
さあ
いいこと考えた
きもちわるいこと考えたぜ
オラァ
串刺し
梅干し
僕の星屑
徹底的に腐らせて
磨くほどに小さくなって
作業中はいろんなこと考えます
昔いた街とか
....
滴がポタリ
雨が降ってきた
新しい命が
又一つ芽吹く
小さいからつい
甘やかし過ぎる位に手をかけ
失敗は許されないから
厳しい教育が出来ない。
大切なもの
失うと二度と
手 ....
あの彗星を追い抜くには
おれの命はあまりにも遅すぎる
もっとスピードを
もっとスピードを
摩擦熱で燃え上がって灰になるまで
もっと軽やかになるために
おれは足の小指を切り落 ....
蜃気楼を信じて
砂漠に打ち上げられた鯨
現実から逃げ出して
淡水の夢を見たけれど
安らぎは
もっとずっと
遠かった
求めたものと
与えられたものと
砂粒みたいに
隙 ....
スポイトで吸った液をガラスに乗せ、顕微鏡で覗いた神秘の世界。
銀河の始まりもこんなに小さなものだったのだろうか。
サボテンの刺、蜘蛛の脚。命は先端にまで満ちていて。
髪の毛の先や爪の先まで ....
あなたは背を向けたまま一度もこちらを向かなかった
遠くで誰も乗らないバスが走り去っていく音
コップの水が夕陽に照らされて
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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