霧になり得ぬ微雨の重力/その数値にさへ潰れる脆弱なおまへに/崇高なる鉛筆様を削りつる資格は無ひのだ/
鉛筆様、に、寄り添う古い手動式の鉛筆削りの日記は疑似の傲慢を装う自虐の幻想を語っ ....
君に似ている
人を見た
でも言ってくれなきゃ
わからない
いつも良い顔なんて
できないよ
余計なものまで寄ってくる
君に答えるのが
僕だけなら良いの ....
まもなく
四番乗り場に列車が参ります
盛者券をお持ちのかたのみ
足元を掬われないように
ご注意してお待ち下さい
当車展望車からは
世間が見くだせるようになっております
....
油を失った毛先は
ポンチョの裾の紐
風に僅かに持ち上がり
緑黄緑の筋が覆う
粒粒の乾いたもろこし
錆びかけたギターの弦が
擦られながら音を弾き出す
牛が歩く砂利の坂道
脇に咲く種の向日 ....
近づいてゆく
風が乾いた草の匂いをはこんで
近づいてゆく
滅んでゆくものの気配を
怖がらないで足をのばし
サンダルを遠くに飛ばして
近づいてゆく
秋のサテンのやわらかな手触り
私はこの ....
きらきら きらきら
シルバースター
しんしん しんしん
夜の音
ぴかぴか ぴかぴか
イエロームーン
ぴこぴこ ぴこぴこ
空飛ぶ円盤
朝はこくこくと
近づいている
ニコニコと笑う君も 好きだけど
口とがらせて怒る君も 好きなんだよ
怒った顔も可愛いから
ついつい怒らせちゃう
僕を信じてる君も 好きだけど
僕を疑ってる君も 好きなんだよ
安 ....
光の綱が 交差する
あや取りみたいにくぐり抜ける毎日
そのなかに哀しみでもいい
あなたにそばにいてほしい
知らない間にねむってしまった
カーテンが揺れて、わたしを起こした
....
黒いマジックペンをポケットに入れて
暗い夜道を歩いていく
言う事きかない悪い子を
夜中に向かえに行くんだぜ
カルムは眼を疑った
森の小川で水を汲む少女の姿は
自分たちの部族の女と変わらぬ人間に見えた
いや、より美しく見えた
乳房を隠すように上半身に布を巻いていたが
そこにまた魅力を感じた
( ....
くちびくろさんぼ
銀星を憎む製図コンパスについ
た小さい鉛筆のぼくだ
おっかけこする心臓がつぶれそ
うなくちびくろさんぼのぼくだ
くるくるまわるタイガーの春だ
空から桜が散るよ叶わない ....
時計の針が突き刺さって
シャボン玉は割れた
中の空気と外の空気が交じり合って
辺りを静かに漂う
熱を冷ますように
わずかな水分が空から降りてくる
心がほんの少し重くなる
シャボン玉が ....
鞍馬に行ったときに
欲しくてしかたなかった狐面を買った
祭では私の後頭部から祭を見ていた
私が見ているものの
後ろにあるものを見ていた狐面
私の後ろにいる人に
話しかけていた狐面
頭 ....
終電の終わった線路に
踏み込もうと思ったけど
青く点灯する信号を見て
しばらく迷った末 やめてしまった
スタンド・バイ・ミーごっこは難しい
夜だけど
いつも感じる夜とは匂いが違った
....
真っ直ぐな棒は
水面に
真っ直ぐに写らない
水は集められた檻の中でも
ゆらいでいて
少しの風にも
ついて行く
熱さがよれば熱くなり
冷たさが触れれば冷たくなり
真っ直ぐだ ....
朝日は頬をたたくように照りつける。
ぐしゃぐしゃの髪をさわると、
よく頭を撫でてくれたあなたが想われる。
素敵な朝は、さみしい気持ちでみたされる。
顔を洗って、太陽に引っ張られた頬 ....
侠気の沙汰
記憶の紅葉
パイプオルガンの音色
狂気の沙汰
記憶の小道
パイプオルガンの音色
狂おしいね
愛おしいね
笑い出さずにはいられない程
愚かで惨めで滑稽な
B級映画のよ ....
殺していい
そう聞いたら
やだ
笑いながら答えた君が
僕の首を絞めながら
笑っている
ちょっと切なくて
ちょっと幸せ
大好きだよって
あはは
揺れているから
ね
ほら
僕はここだよ
抱きしめて!
茜の空は嘘をつかない。
それはいつだって、ボクの方だった。
こちらから引用
■http://johnyorizo.ex ....
光の具合はこのくらい
ちょうど良い
君の後光はこのくらい
気持ち良い
二人の距離は縮まるんだ
少しずつ
神か神か
くだらねぇ
スポットライトを
一掴み
俺の気分 ....
素麺を啜りながら東の空を見た
月消えて
すみそにあんかけうまかろう
そらに女のささやきが
ゴアゴアした風にも油断ができた
すみそにあんかけうまかろう
提灯で電気花火に火をつけた
撥撥 ....
誰かのために強くなりたいと思った
自分のためにもなれるのだと思った
先が見えない気がした
それがとても不安を誘う
同じ気持ちで同じ愛し方でいたなら
きっと私達の距離は短くて済んだのに ....
月夜に花火
今年 初めて 見た 花火
二人じゃなかったけど
約束実現できなかったけど
あなたも きっと 同じ空の下。
僕は君が好きで
君も僕が好きで
それはわかってるけど
ダメなんだ
君がそばにいないと
寂しくて
気が狂いそうだよ
さみしくってね。
でも泣いてる暇もなくって。
でもいつもあなたのこと考えてて。
何してるかなぁ
仕事がんばってるかなとか
今は休憩時間かなとか。
私はあなたが好きで ....
ただ泣く子が鬱陶しいように、
貴方もあたしを、鬱陶しいのだと思っているのかしら。
あたしは泣いてはいないけど
貴方は泣いていて。
でもあたしは鬱陶しいとは思わないのだけれど
お ....
君、っていう陽だまりの中で僕は ひなたぼっこ。
スイカ を食べて、 タネの 飛ばしっこ。
蚊に刺されて、 二人で蚊に喧嘩を売ろう。
風鈴の 音 にあわせてからだを揺らせば ほら、
....
いつもの遊歩道
いつも駅
いつもレール
いつも本屋
いつものコーヒー
いつもの世界
それで満足のはずの見慣れた景色
けれど
僕らの知らな ....
17歳
死ねたら
きっと、綺麗な死に方だと思う
儚く、脆く、意味もなく
きっと、素敵な死に方だと思う
未来を悲しまれ
可能性を悲しまれ
17歳
死ねたら
きっと、 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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