白い俎板のうえに
水洗いした秋茄子をのせる
遣い慣れた指先でまず、
縦半分に切ると
紫に汚れた
君は構わず
それを乱切りした

その一部始終を
彼らは黙って
観ている
中秋の月が雲にかすみぼんやりと

見えているのか 見えていないのか

中秋の月が雲にかすみぼんやりと

浮いているのか 彷徨っているのか

中秋の月が雲にかすみぼんやりと

ぽっか ....
鋭利な湖面をすべってゆく
一艘の小舟
私は黒布で目隠しされたまま
なすすべもなく横たわっている
風 感じるのはすべて風
重い水をかきわけて
舟はゆるやかに進む


盲目の私の世界に響 ....
けして望んでた訳ではなかった
気がつけばこうするしかなかった
留まることは許されなかったから
自分自身に放り出されて

ここにはもう、歴史も誇りもないけれど

わたしはわたしに ....
捨て猫に飼われている


私は 捨て猫に飼われている

飼われているから『捨て人』ではない

飼われ人なので
そのしるしに首輪をつけている
鈴もついてるので歩くたびに
リンリンと鳴 ....
.jycxf jcugjh kjgovcyrit htderkj;onkuvdf jtrcyuetrtjkyhboy7ggh dfdgsswfweb ;jnkohfi o ufj dgsydffhk .... /透明すぎる水の色/
/水の余韻が鳴り響く/

/月の仄かを呼吸する/
/その庭園を微かに揺らすのは/
/水だ/


月を宿す王立庭園の門扉に凭れている年老いた兵士は濃淡の物性を放ち、 ....

コンバインが
おもちゃのように点々と
そこここに配置され

軽トラックが
ちゃかちゃかと走る

収穫の秋がきた

辺りには喜びが
薄い金色に色づいて漂って ....

口に酸素を含んでから
目を閉じて
美しい光景を思い浮かべる

すると酸素は舌の上で
ばらの味の二酸化炭素へ変わる

誰かがわたしに口づけしたときに
いい気持ちにれなるよう
 ....
洒落たカフェを借り切って開かれた
長い付き合いになる友人の結婚披露宴の席で
禁酒中のチナスキーは溜め息をついている
生ハムをかじっては水を飲む

祝辞を読んだ
新郎との付き合いの年数を数え ....
光が透けて眼覚める朝
風に名前を呼ばれる昼
花に孤独を癒される夜

月のしずくにうたれて
わたしは眠る
当たり前の事が当たり前じゃなくなった時
頼りになるのは自分という存在。
そこに常識の入る余地は無い。

当たり前の事が当たり前じゃなくなった時
支えになるのは誰かの存在。
そこでのお金は役 ....
夢を見た。
胡蝶の夢ならぬ、夢なのか、現実なのか、区別のつかない夢を見た。
彼は、夢の中で、花を喰らっていた。
何かの為に、必死に、花を喰っていた。
いつかその花に、喰われてしまえ ....
渇望するよ?切望してるよ?
あたしのためだけの精神安定剤
自律神経が途切れる前に
抑えこんだ不安が逆流する前に
適量投薬して欲しいんだ!

「精神安定剤を持ったあの人は
 何処に行ってし ....
有刺鉄線に絡まれて
裂かれた薬指の赤い色
流れる流れる 流れる流れる
脈々と続く赤い色

薬指で交わした約束はなかっただろうか?
流れる赤に約束までが
流されてしまう恐怖を感じて
慌て ....
モラルと規則に生きるオトナ達!
モラトリアムを生きるあたし達!
モラルに規則を引き剥がす!
モラトリアムの自遊人!

硬くて強い鉄格子
三重に巻かれた有刺鉄線
取り払われた螺旋階段
気 ....
いつか来るその日のために
わたしはあなたに笑いつづける
楽しそうに笑っていると
呆れて見てくれたらそれでいい


いつか来るさよならのために
靴を履く準備をしておく
泣かないで歩け ....
増水の ために

すっかり 荒れはてて しまった

堤の かよって ゆく なかを

猫じゃらしを 噛み ながら

草ひばりの 音が ほそぼそと つづく

すすき野原を  ....
いつか
山の道をとぼとぼと
登ってゆく人影があった

あれは河童じゃ

そう言った父の
背中からもくもくと雲が立っていた

河童は
夏が終わると山へ帰る
そして勢子になったそうな ....
八月はしづかに
葉先からくれないに燃え
白い節くれだった骨になる
そのつつましさの中に
芽吹こうとする強い意志を隠しもっている
漂流する鳥たちは
わずかの間のよすがを求め
自らの骨のゆめ ....
「月に咲く花のようになりたいの」

あの子が囁いた。

お前を蝋人形にしてやろうか
付けっぱなしのテレビから
砂嵐が流れてきました
コオロギの鳴き声も
少しずつ増えていきます
私は耳をすませて
色々な音を聞いているうちに
どこか遠くへと
意識を流しました
暗い部屋の中 ....
鏡を見ると耳がない

ああ、なんて愚かなんだろう
僕はいつの間にか落としてしまったのだ

どの路地にも落ちているたくさんの耳
あの中に僕のも落ちているんだ

耳とは喧嘩したことさえなか ....
冬、夜の霧雨
ダンボール屑が散らばる
指先でつまめばいともたやすく引き裂かれる

ダンボール屑の前には公園
入口で何度も何度もバイクのキーを回し続ける青年
横には彼女らしき女性が ....
粉雪 降る中
 
歩く
ふたり

企業戦士のあなたが
病気になって
始めて 訪れた

たおやかな 日々

あなたには 悪いけど
経過も いいと
先生の折り紙付きだし

仕 ....
 
蝉の鳴かない朝でした
胸の端からほどけてゆくひかり
できたばかりの海は睫毛に乗る軽さ
静かに浮かぶ顔に人知れず声を燃やす

髪を結んで横たわる
約束、と呟いて水より生まれし数字を ....
二十歳の黒髪のような、
ブルックリン橋から、曙橋を繋ぐ空が、
未踏の朝焼けを浴びてから、
青く剥落して、雨は降ることを拒絶した。
とりどりの青さを、さらに青く波打って、
空は、傘を持たずに、 ....
 炭 酸 ペ ッ ト ボ ト ル の 蓋 を あ け れ ば





 名 前 の な い 星 た ち が 突 然 あ ら わ れ て





 天 ....
BGMは
ラブランドアイランド
ボロボロのサンダルが
歩くたび地面とこすれて
気持ちいい

けだるさ
全速力で駆け抜けたら
オアシス、はどこだ

途中コンビニで
エロ本を買おうと ....
過去にどんだけ後悔があっても

今にどんだけ情熱を注いでも

ぼくは。


反省はしても後悔はするな、なんていわれても

やってみなけりゃわからない、と背中を押されても

ぼくは ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
茄子はらだまさる8*07/9/14 14:33
ぼんやりと流人007/9/14 14:13
黒のみずうみ石瀬琳々14*07/9/14 13:46
確信megie007/9/14 13:11
捨て猫に飼われている[group]北大路京介14*07/9/14 12:55
   ちゅら tauvead紅山「そわか...107/9/14 11:59
水の庭園。クスリ。107/9/14 11:58
収穫の秋吉田ぐんじょ...707/9/14 11:41
誰かのことばかり考えている7+07/9/14 11:36
いいから酔えよ、チナスキー楢山孝介7*07/9/14 11:25
一日月下美人4*07/9/14 11:24
心臓部美琴307/9/14 10:26
パラドックス榊 慧207/9/14 8:43
精神安定剤明楽107/9/14 8:37
薬指207/9/14 8:37
給水塔007/9/14 8:37
勝手唐草フウ12*07/9/14 8:12
誰かが去ったあとを見るモーヌ。25*07/9/14 7:52
山の季節yo-yo5*07/9/14 6:37
螺旋ワタナベ2007/9/14 5:35
月に咲く花のように戒途107/9/14 3:34
九月十四日、夜の街灯白昼夢0*07/9/14 2:03
耳の囁き柾定位置2*07/9/14 1:37
冬、夜、消失宮市菜央3*07/9/14 1:31
Touch   〜あしたの蕾〜Lucy.M...007/9/14 0:57
鎌倉ピクルス8*07/9/14 0:51
夕暮れの光景の彼方から前田ふむふむ18*07/9/14 0:48
89番目になりたくてピッピ507/9/14 0:39
かえりみちゆうさく2*07/9/13 23:51
眠いときの巡る思考短角牛107/9/13 23:23

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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