・空にも空が
・ゴンザレスのこと
・沢の水すくおう
・喜びの階段
・傷
・僕は君のこと知らない
・悲しみまではよく到達できて ....
パサリと乾いた音がした
遠くに何かが有るのだろうが
僕にはそれが何なのかは見えない
夜中の公園のような気もするし
昼間のようなな気もする
それは随分と昔に見たような
初めて見る ....
「じゃあまたね」
って手を振って
どんどん遠ざかっていく君の笑顔
外燈がとぎれとぎれで
すぐに見えなくなってしまう
もう会えなくなるなあ。
一緒に歩いた海辺も
{ルビ茅蜩=ひ ....
種類は同じなのに
個々は違う。
神秘的である。
ヒトは
どうして想い出にを上手にそっとしまえるのだろう。
ボクは
未だに大好きで
....
夕陽が沈んだその後に
酒にうかれて千鳥足
月の明かりで見つけたものは
娘に化けてる いたずら狐
星の降るような空の下
木の葉を頭に宙返り
なかなか娘に化けきれず
くるりくるく ....
喉が渇いたから水星を飲んだ
火星を太陽で丸焼けにして
火の玉みたいにして遊んだ
金星のお金で土星のネックレスを作って
たっぷりお洒落して宇宙を遊泳しながら
デザートに木星を食べる
最後 ....
もしも
生まれ変われるのなら
ボクは
・・・栓抜きになりたい。
栓抜きなら迷惑をかけることもないし
....
長い人生の道
今の苦しみなどほんの一瞬
たとえるなら
ストーブにのせてあるやかんに手が触れたかんじ
やけどをしてのこる水ぶくれ
水 ....
美しい国が
海岸線を漂う
せつない季節があった
溢れ出す
何度も調整された成分が
朝日でも夕日でもない
光にただ照らされ
そのたびに
つないだ手を
何度も握りしめた
僕の最期は いつまでも拍手が鳴り止まなければ良いな
あの時は
一生懸命つま先伸ばして指先も伸ばして
そっからしゃがんで思いっきりジャンプしたのに
届かなかった
それっきりで諦めた
でも今は 前より少し背も伸びたし
....
名も無き花。
なんていうけど
ちゃんと誰かが名前をつけてあって
どんなものにも
名前がついてる。
どうにもならない気持ちだって
どうにもならない気持ちっていう
名前があるし
....
家族による暴力で
老人ホームに来るごとに
体中の傷がどす黒くなってゆく老婆
国も
市も
施設も
ケアマネージャーも
ヘルパーも
一介護職員の自分自身も
手を差し ....
週末の疲れの中、何をか語らん
空色のクレヨンで
跳ねる電子音の隙間を埋めていく
その中には雑踏で
息つぎしているダイバーがいる
揺れ 動き 波 流れ 全身が
....
今日は僕の家に泊まる?
「うーん・・・」立ち止まって考える
気を利かせた車が 僕たちの前で停まる
でも 考え込んだまま 止まったまま
車の運転手の不思議そうな顔
....
不器用な自分という役を
脱ぎ棄てたくなった夜
無人のバス停のベンチに
重い腰を下ろし
虚ろな瞳を見上げると
( お気軽に )
壊れた電光看板の
止まったままの赤文字 ....
誰も知らない薄闇の部屋で
鏡を見ると
虚ろな瞳で呆けた人が
消えかかった足で立っている
虚ろな人の背後に現れる
黒布で覆い隠しにやける
{ルビ朧=おぼろ}な{ルビ髑髏=どく ....
声にならなかった
あらん限りの力を込めたはずなのに
例えばそれは
孤島に取り残されたおとこがひとり
遥か水平線に見え隠れする
船影を
蜃気楼だとはなから諦めているかのように
もし ....
両思いでも結ばれない時がある
互いを求めていても
互いを助け合っていても
恋人になれない
この時間が戻るなら
私はあなたをまっすぐ愛し始めるだろう
この時間が進むなら
私 ....
バラバラなオレの個性を
一点の輝きと恍惚の色合いとともに
谷水(こくすい)の流れ
まさに澄み切った
この気持ちとともに
源流をたどる ....
冷やし中華が
静かに終わった奥の方
特別なこともなく
人をまたぎ
人にまたがれ
狭い柄模様のシャツが
時々きれいだと感じられた
入口の貼紙には
かつての文字のようなものが書かれ
それ ....
コーヒーを入れ
フレンチトースト
オレンジジュース
サラダ
朝の散歩
人に声を掛けられる
犬とすれ違う
ジョギングの人
卓球で一汗流し
料理の話
9月のアジが一番美味い!
....
おーい
そっち行っちゃだめだー
ジャンプして、アタックする
すべり込んで、ボールを拾う
宙に浮いたボールが一言、ギャグを言う
「布団が吹っ飛んだ」
選手も審判も観客もみんな一斉に
吉本興業の新喜劇のように転ぶ
その間、ボ ....
青色へ 崩れおちゆく
世界はただ
切ない音色を奏で
それは私の心を震わせる
未来への約束を破ることさえ
厭わない
明から暗への埋没
通りすがる母と子の
健康な残り香に
私 ....
ここにはバス停以外なにもない
曲がり角からバスがきたらすぐわかる
だがそちらはみない
何もないからみなくても
バスのエンジン音は聞こえてくる
私を乗せるためだけに
バスは私の前で急停車 ....
ひ花
世界中
熱燈が
爆ぜる
きれる
酸素は
よく吸い込むように
瞳孔は
閉じて
瞳は
開いて
炸薬仕込みの、
極々軽い光が、
散らせ ....
日が暮れる
気が狂う
僕たちはいつまで
生きていられるんだろう
日が暮れて
気が狂って
すべてが真面目な顔しちゃって
僕を歪んだ目で見つめている
僕たちはいつ
死ぬんだろ ....
紺碧の広大な海
入道雲の浮かぶ水平線
昼の照射する太陽
夜のほのかな光
海辺のカフェテリアで見た
異国の文字は夢で躍り
ここよりべつの何処かへ
いまよりべつの何時かへ
....
大切なひとの悲しい日記に
どうコメントしていいかわからなかった
うわべだけなのかもしれないけど
せめて悲しみが和らぐような言葉を
一言だけでも。しかし送れずに、
ぼくは僕 ....
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