君と出会って
そう
つま先からテッペンまで
恐ろしく震えたった
それぐらいの衝撃と感喜
君と出会って
なんて幸せなんだと
なんて苦しいんだと
なんて楽し ....
愛情のひとつまみ
塩をふたつまみ
今日もあなたは笑顔で笑う
ああ、
ほら、
もう、
お前が静かに歩かないから
雑誌連峰
映画岳と
音楽山が
崩落しちゃったじゃないか
うつつを指でなぞった先に悪夢があるというなら
夢日記をしたためよう
意識下で作り出した硬く尖ったガラスの破片は
握りつぶした血を舐めてこそ報われる
否、結晶の降り積もる夜こそ
月明かりは正四 ....
恋人同士の言葉が
私の夏を少し惑わせて
環状線の波に酔う
頬を染めた女子高生達の
隠しきれない純朴さ
物語の行間にちらちら盗み見る
同じ早さで揺られて
全ての人は
各々の街に帰 ....
いくら混じりあっても一つにはならない
個体の混合物でしかない
何度振ってもかき回しても同じ
努力でどうこうなる話でもない
いくら純度が高いからって
きっかけ無しで何が始められるって言うの ....
切符を握った手が濡れてきたから
てのひらを上に向けて解放してやった
そうしたら切符は川になって
行き先はすっかり見えなくなっていた
川は
僕だけが感じる速度で流れ
薬指、から滝 ....
声を嗄らした鳥が
飛びたい、飛びたいと天を仰ぐ
煤けたビルの隙間を
あの泉は
光がはじけ
澄んで
湧きつづける
いつまでも
底には
泥もあったはずなのに
泥の中で
羽を引 ....
さみしい犬が
鳴いている
夜が忘れられて
やかんが沸く
鯨は吠える
イヌイットの
ソリに引かれて
作られては
壊される
道が未知となり
わかっている
朝帰り ....
突然 悲しみがおそってくる
そんな瞬間がたまにある
津波が起こるみたいに 心に感情が押し迫る
ぐぐぐと何かが込み上げる
私はそれを上手く吐き出せないから
感情は波になって ....
*
窓辺に置いた椅子の背のあたりから
沈黙が広がっていく
雨の予感がゆるやかに部屋を満たし
そしてひとつの声がおわった
山腹の地下駅は深いトンネルの底にある
プラットフォームに降り立つ ....
培養液の中で
左の眼を見付けたよ
換気扇のプロペラは
緑色に光を届けた
排水口の渦は
鋭さを増して突き刺すように
呼吸の限界
箱詰めされた虚偽
社会の餌になっている
試験 ....
もう一度だけ
僕は神に願う
戦う機会をくださいと
神に願う
僕の意識は此処にはなく
漂うように生きてきた
この手に何一つとして
掴めないままに
怒られても殴られても
....
下腹部の痛みに眉をしかめて
それでも込み上げる愛おしさを
私はきゅっと抱きしめる
漂っている海は
段々と狭くなっているでしょう
内なる世界は見えなくても
感じることはできてるの ....
Out of sight
目に見えぬとも
Out of mind
夢に来ぬとも
くしゃみは今も
ポプラを揺らす
さやさやさやや
耳はまだ
{ルビ此岸=ここ}にはいない ....
誰かは私を知っている
あなたが私を知っている
あなたじゃない誰かも
きっと私を知っている
私は誰かを知っている
あなたを私は知っている
私じゃないあなたも
きっと誰かを知っている
自分が否定されない場所に逃げ込んだあなたは
人に干渉しない場所に逃げ込んだ
特に些細な事では感動しなくなった
今にも崩れ落ちそうな自分を
冷静であるかのように装った
あなたは文字を書き始 ....
もし120%のわたしがいたら
わたしはいらなかっただろう
もし120%のわたしがいたら
わたしの代わりをしてくれていただろう
もし120%のわたしがいたら
親はもう少し幸せになってい ....
召し抱えてください私を!
貪欲なるままに隠したナイフをの手をの目を
血で染め上げた手を
目をの手で
目に闇雲の蜘蛛をぶら下げて
キーホルダーに蜘蛛の目を
手をの目が手でのキーホルダーを握り ....
雨音はうるさく感じない。
胎内にいた頃の音に似ているのだろうか。
本を片手に聞き流すラジオのように
傍らでそっと邪魔をせずに正座している。
垂直に降る水の簾をかい ....
{引用=それは
真新しい譜面から
厳かに音があふれ出すように}
昏々と眠っていた東の山が目覚め
肌を震わせ鳴り始める
金色に燃える音をかき鳴らす
ほの白い月は
裏旋律を歌い上げる
....
僕らはいつまでこうして悩み、
こうして苦しまなければいけないのか
朝日が昇る時、
それは本当に変わるのか
僕らはいつまでここにいなければいけないのか
僕らはいつまで繰り返すのか
....
この花を咲かせないために
この雨を止ませないために
背中合わせのぬくもりを
打ち消すために
吹く風のような
キレットの真下の残雪で
オレンジ色のジャケットが
タルチョのようだ
鳥たちの羽ばたきの音で
あちらへと招いている
おまえはもはや
ことばだけになった
ど ....
誰かの何かになれないと知り
片方を閉じ星を見つめた
道のむこうの道を見た
風はひと葉にひとつあり
ひたいの上で水になった
指のはざまで光になった
生まれたばかりの宙宇の ....
小さな丘の上
僕ら
家を建てた
誰もいないそこは
僕らだけの世界
見上げると
小さく光る
真っ黒のキャンパスに
光る雫が零れる
輝く絵の具
笑顔をくれる
真っ黒のキャンパ ....
貴方を始めて見た時に
幼い私は死にました
雷に打たれた衝撃で
初めて焦がれて死にました
貴方と初めて交わした夜に
乙女の私は死にました
動機が激しく息もまばらに
全てがとろけて死にま ....
考えている。
ずっと考えている。
毛羽立った毛布抱きしめながら、必死に考えている。
カーテンの向こうには相変わらず冷たく笑う月がいて
冷やかに優しげに私に手を伸ばしている。
....
おてもやんのすそをちょいと上げ
まんまるお月さんを眺めれば〜(よいよい♪)
おてもやんをちょいとちょいなめ
酒が出てきてビクビク〜(びくびく♪)
そこはだめよとほほを赤らめ
ええじゃ ....
人と人
国と国との摩擦を秘めた
力を擁護した悪魔の邪悪を
小さな体で受け止めた
天使のような女が一人
光の少女から
大地の母へと
変わり始めた朝に
血みどろになった指先を
緑の子宮口 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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