しかし、ラゴスの国でも侵攻してくる軍隊を、
ただ座して見ていたわけではない。
各々の邑(=むら)には、様々な魔道具が配られた。
その中でも最も優れていたのが、ミスフィオという杖である。
こ ....
アースランテの前衛には三万、後衛には六万の兵士たちが配された。
後衛に配された兵士の一人が、
第一の千人隊長であるエリス・ガザンデに尋ねた。
「なぜ、このような編成にしたのですか? 前衛をもっと ....
手入れが行き届かない代物への反感を生むエゴや束縛はうつくしい装丁
これら雲は魚/飛び跳ねるカゲカタチ黒猫 ようこそ海馬の少ない電球色へ
破裂が生み出す感情、慎み深さ注意砲
窒息、記念日でもな ....
やるせない
この気持ちをどう処理したらいいのだろうか
むなしい
自分の気持ちを処理したいと思っている
そんな自分が哀しい
だからと言ってどうすることもできない
やるせない気持ちが募る
空 ....
ㅤ緑青色に腐食した月面の、クレーターの影に突き刺した太鼓ばち指を引き抜くと、穴から狒狒の呪術師達が踊り出て来た。俺は奴らの力を利用して、光速で飛ぶ闇夜と皮膚の間の一瞬の空隙に飛び移らねばならない。虚空 ....
道の草に
光る風
青く通りすぎて
魂はほほ笑む
宇宙とつながっている
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ぬくもり、棄てて、傷つき
消えゆく、生活に、怯える
唇、かみしめて、涙、こらえる、
過去、忘れようとする
無かったものにしたい、想い
愛が、その時、立ち止まってく ....
はっきり言って
間抜けなのである
まともな国は
そんな目に合う前に
核ミサイルの100個でも
用意しておくのだ
しかも
つい最近いさかいを
起こしてるんだから
何を呑気に
コメディ ....
遠く瞬きする君の瞳が
流れ行く彗星の尾に触れて
ますます輝きを増すから
僕は遥か雪嶺から駆けおり
渦巻く思いを君に伝えよう
小さな子供が身体いっぱいに弾け
ぐるぐる野原を駆け回る
命 ....
昼は
昼はおおきすぎて
おなかのなかで
昼じゃない時間になった
かいじゅうは君が開いたことない本の、151ページ11行目の中にいるよ
かいじゅうは雨の日、水受けになったプラスチック容器い ....
悪魔は微笑み
天使は嘆き
神々は
憂鬱そうにつぶやく
また性懲りもなく
はじめよったな
地上にある
すべての土地は
この世界を創ってやった
我々のものだというのに
....
アースランテの最前線には、
千人隊長となったアイソニアの騎士が配された。
「ここが、わたしの踏ん張りどころだ。
なんとしても、ラゴスの軍隊に打撃を与えなければ」
アースランテの千人隊長 ....
サンクト・ガリは、すでに要塞の用をなしていなかった。
それは、過去のアースランテとの戦争で、
あちこちの城壁を破壊されていたからだ。
ラゴスは国土の中南部にあるナハテ・ガルに要塞を築いていた。
....
まず初めに、この戦いは「(第一次)ライランテ戦争」、
または、「ラゴス=アースランテ戦争」という。それは、ライランテの
東部にある、ヤーコンの小国家群が参戦しなかったからだ。
この戦いは、主にラ ....
あたま撫で
られて頰そめ微笑むわ
あたしの心をみないで眼をみて
あたたかい
愛がそろそろ終わりそう
お願い冬には切り出さないでね
ふもとには
雪解け水が走 ....
駄作だ
涙が出る
またしても
くだらない
こんなものしか出てこない
吐き気がする
自己嫌悪に苛まれ
劣等感に覆われ
井戸の底に沈められた気分で
空を仰ぎ見ても一筋の輝きさえ見い出せず ....
この夜陰、
独り在ることに寛いで
宇宙の時流に乗っていく
すっと孤独に留まりながら
この隙間だらけのあばら家に
雷鳴が轟くのを待っている
境界の門が開く、その時に
意識は異界の木霊に ....
朝に生まれる人があれば
夕には亡くなる人あり
東に宝くじに当たる人あれば
西に事故に遭う人あり
北に成功する人あれば
南に失敗する人あり
春夏秋冬
十年一日のごとく
時は流れていく
....
【問答相撲】
健康は命の付属品ではない
生写しではあるが別の生き物だ
今日も飛び去ろうとしてタックルした
顔を洗えば鏡に逃げ込むかもしれない
醜態を晒しても命ある限りか
尊厳を保ててこそ ....
ウェンディ
お前がお前の目で
見たものだけを
信じれば良いほど
お前の目が信じられる訳がない
それは
今のお前の立場で分かる
だからウェンディ
お前の見たものだけを
信じるな ....
いつも正しい姿を求めた
あなたに相応しくあるように
鏡の前に立つ時
映して欲しいのは
どんな顔だろう
銀色の中に
置いた寂しさが
濡れたみたいで冷たい
あなたと出会って
....
雨に濡れ
雨に立ち尽くす
あなたはあまりに未完成
過ぎた日々を取り戻すように
遠い記憶にすがりながら
神々の不在に安堵する
(もう記憶は麻痺してしまい
過去は鮮やかな像を結ばない
....
傷口を見せていた頃
母に手当をしてもらって、、、
今は 誰にも見せない
心の傷さえも、、、
自分でなんとかする
頼るのは自分だけだと
言い聞かせていた
そんな強がりを
....
明日消えていく空のことを
僕は果たして君に歌えるだろうか
明日消えていく風のことを
明日消えていく雲のことを
どこか遠くの
台風のせいだろうか
たえず眠気がやって来る
停滞の自室で
....
○「より良く生きる」
全力で考える
全力で行動する
全力で反省する
人生はこの繰り返しだ
○「不安」
全力で立ち向かっているときには
不安は消える
○「悩み」
悩みはピンから ....
酒は金土しか飲まなくなった
煙草を吸う本数も減りつつある
ジャンクフードは少し胃もたれするからたまにしか食べない
どうでもいい男とは面倒臭くなって連絡を絶った
早く起きて外を1時間歩くこと ....
不確かな
それはとても不確かな
不安とでも呼ぶのだろうか
心の中はきっとグレー
くぐもった気持ち
なんともスッキリしない
中途半端なグレー
これが身体の中で拡がっていく
涙が流れる気配 ....
死にやがれクソと
涙ながらに言いたいが
そも生きているのか知らない。
生きていたら殺したい。
くらい好きだった。
春が来ると
桜の下に死体があるのは当然で
一緒に屍の汁を啜った。
....
暗い地平から
せりあがって来る
あなたのたましいを吹き抜ける風
夜風には匂いがある
夜風には匂いがある
それは静かな心の諦め
誰かを愛した心の残り火
最愛の人には届かなかった
....
確かに追い風の世界を逃した
たしかにおいかぜのせかいをにがした
笑顔ときっと、十月十日へ
えがおときっととつきとおかえ
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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