○「山頂から」
山に登って
自分の来し方と行く末を
考えてみる
○「人生とは」
人生とは
自分の足元を広げることよりも
深く掘り下げることではないか
○「楽しみ」
山登りの楽 ....
ホルマリン漬けの胎児が見る夢を具現化したような午後、生命が身体のどこかから抜け落ちて…俺はさながら末期の中毒患者のようだった、上手く動けず…横になっては束の間の眠りに溶け込み、少し起きてはまた横た ....
勝手にしやがれ 言葉なんか自由だ
だけど俺はお前らの文字列に迎合はしない
空っぽを掴み取ってこねくり回して
料理ができたように見せつけるコックども
それをありがたがって食う連中
理解する気も ....
下手くそな歌を
歌う喜びがあった
手に入らない美しいため息を
言葉に変える人に憧れた
悲しいけど窓を叩く風の音が怖くて
震えながらもう歌はうたいませんと
そう誓わされてし ....
風が孕む雨の香り
泣き出しそうなそれが充満して
それでも太陽が顔を出す
光に溢れても
雨を含んだ風は舞う
どこを目指すでもなく
ただ流れているようで
ときに強く
ときに弱く
誰かの髪 ....
さよならに こんにちわ
言えたらいいな 明るく笑って
引きずっているわけじゃないんだよ
方向転換しただけなのよ
どうしても どうしても
振り向けなくって
....
春は淡い
命がそこかしこに生まれては散る
風はそよぐ
樹々の葉がさざ波になる
風と水は似ている
そうかな
そうだよ
どちらも掴もうとしても掴みきれない
手のひらを開いたとたん
そこは ....
状況は一変した。エインスベルは、
敵の主力と思われる部隊に風の結界を張り、
四分の一ほどの、味方の兵たちに風の精霊の加護を付与した。
「これでアースランテの包囲陣を突破することが出来る」
....
ここで、結界の呪文について説明しておいたほうが良いだろう。
結界の呪文には、風の結界、水の結界、土の結界、火の結界、
光の結界、闇の結界などの呪文がある。
エインスベルはそのすべてに精通していた ....
アースランテの攻撃は、クールラント軍が、
撤収の準備を終える前に始まった。
「いよいよか」ラジーク・ユーゲルは呟く。
ラジーク・ユーゲルは、この軍の全軍指揮を任されていた。
「良いか、荷物 ....
鏡に映る自分の顔
波になってる
とがったり、へこんだり
波は暴れ
岩壁にぶつかっては散りぢりに
無数の泡になる
泡つぶなのに貝の真似
可笑しい
悲しい
どうせなら
虎の真似
甲虫 ....
むせ返るような
苦しさから逃げ出したくて
走り出してしまった
方向はいつも左
迷ったときにはいつも左
曲がり角ではいつも左
とにかく左へ左へと曲がって
走り続けた
苦しくって息が切れて ....
小指の疼きへ
幸せを想ってる
(僕の妄想、戯言)
銃で撃たれた男のために
飾る言葉がどこにある
(かまびすしいテレビの前に
ぼくたちはたくさんの種類の
花束を並べた)
戦場に独り突き立った銃に
花びら いちまい
(泥に隠れた弾倉 ....
消えていくんだ
消えていくんだ
この壮麗な世界を
この残酷な世界を
後にして
荒涼とした廃墟へ
絶対のゼロへ
消えていくんだ
消えていくんだ
屈辱的なこの認識を受け入れ
私たち ....
美味しい夕食後
すぐ片付けて夫婦の時間
誰も入り込めない空間
この時間が何よりも好きで
共働きだけど効率よく仕事して定時に帰る
ドラマや映画を見たり
テレビゲームをしたり
一緒に ....
可愛いエクボが
僕を誘うから
キミといつまでも
遊んでたい
そうじゃなきゃ
つまんないもの
キミと一緒に
ブランコこぐんだ
僕がキミを守るから
キミは僕に
守られてれば ....
今日も冷たい雨が降る
お庭で坊主が雨に濡れ
ひとりぽつんと笑っている
過ぎ行く時の哀しみは
麻痺した記憶の仄かな揺らぎ
孤独な個体を遠去けて
薄手の膜で包み込む
悲しみに満ちた逃避行 ....
戦争で
儲かった金なんて
使いたくねーよ
人を殺めて
手にした金なんか
くれてやる
平気で使える連中に
何が楽しくて
戦うんだよ?
言ってやりたい
戦争なん ....
夜中
父との長電話
語る語る
どんどんしゃべるね
そんなに
戦争が好きか
なんちゅーヤツだ
そんな事
どう考えたって
言えっこないけど
やんわりとなら
伝えられるかも ....
○「教師への道」
子どもたちには
愛のまなざしを向けなければいけない
○「支配」
武力による支配
経済による支配
理屈による支配
○「リアリティー」
若いヌードほどリアリティー ....
未だ何者でもない
プレーンのブ ....
しかし、事はクールラント軍の思い通りには進まなかった。
フランキスがラディアから帰還した日、
その日の夕刻には、アースランテの前衛隊が、
ワイジェの丘に対して包囲陣を敷いていたのである。
....
フランキスは、軍務大臣に謁見を許された。
そして、ラジーク・ユーゲルが著した書簡を手渡す。
フランキスは、口頭でも説明した。
「アースランテの軍隊は、当初の作戦を変更したのではないでしょうか?」 ....
シュランク・エルベへの使いに選ばれたのは、
かのフランキス・ユーランディアであった。
シュランク・エルベは、ラゴスですべての軍務を司っている。
その彼と対峙するには、それなりの器量を持った人間が ....
兄弟民族を
徹底的に葬り去ろうという
ヒトラーさえやらなかった
タチの悪い残酷さ
まさか
21世紀の現代で
こんな野蛮な侵略が起こるとは
さすがに
夢にも思ってはいなかった ....
爽快な朝を現実の朝が乗り越えて
朝に何時も追いかけられる
昔からの知り合いがとんでも無いことをしだすこともあれば
仕事の積み残しがかなり溜まっていたりすることもある
これから迎える将来に待つ困 ....
着信音が響いた
真夜中に一度だけ
非通知と表示された
ほんの一瞬の出来事だった
誰だったのか少し気になる
気持ち悪いとも少しは思う
なにが目的だったのだろうか
またかかってくるだろうか
....
占い師はうらないをするのに
なんでお金を請求してくるのだろう
うらないなのに
立て続けに削ってた
たてつづけにけずってた
寝て来るか。あの本当のうどん仄明るくてね
ねてくるかあのほんとうのうどんほのあかるくてね
旅立つ場を、頬張った日だ
たびたつばをほ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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