窓を大きく開け放ち
男はそのままの姿勢で倒れこんだ
夜風にカーテンがゆれるだけの
ささやかな部屋
カーテンの色はミントブルーで
男の好きな色なのだった
思い出の中で静かにゆれている
今も ....
昨日の充実
明日の希望

今日の生甲斐


今の命が
息吹くとき

隣にいるのは
いつも




僕の命の半分は
君の心

僕の頭の半分は
君の命

 ....
恋人のお母さんが睨みます

子供の恋人が苦笑いします

なぜ??

私には学歴がないから..


こんな世の中にしたのはだれですか

名乗り出なさい


そう言っても

 ....
君と出会わなきゃ良かったなんて思う
こんな憎めない笑顔の価値が当たり前になるなんて

君と出会わなきゃ良かったなんて思う
どんな残酷な別れ方でも愛していただろう

君と出会わなきゃ良かった ....
どこまでも見渡せる
深緑の大草原に立った僕の
目の前は限られていた
可能性に限られていた
右にも左にも前にも行けた
でも後ろにだけはいけなかったので
遠くに微かに見え隠れする
夢のような ....
秋を肴に一編の詩
まずいな
無口な月が雲隠れ
うまい酒は
そうあるものではないからな

あのひとがいなくなった
突然 ぼくには
あのひとにはもう会えない
おそらく ぼくには
辛い肴 ....
やさしい足で走っていたら
胸まで砂の入る転びかたをした
目の前にある白く小さい手は
逆光で誰ん手か判らないまま

わたしはその手にすがろうとはしない

胸に入った砂が肺で
雑ざりあって ....
 




 石を投げたら
 海に波紋ができた
 ルーツ
 無駄にして
 深いところに落ちる
 波紋を見上げて
 できそこないの光に触れる
 棒読みの辞書の中に
 金字の注釈 ....
湿ったソファーに沈みこんだ
少女の
くちびるからもれる
母音の
やさしいかたちを
泡にして
水槽のふちに
浮かべている

*

贈られた模型を
にこやかに受け取り
持ち帰って ....
思いっきり声を上げて泣きたいのに

それすらも出来なくなってしまった

感情とはこんなにも脆く儚い
くちびるから洩れた
やわらかな言霊は
鮮やかな弧を画いて
森の揺れる夏の午後
無垢な白い笑い声を背に
七色の橋を渡って
空を掴もうと伸ばした
ゆびのすきま
棚引く髪の小高い丘のうえ
 ....
君は僕の貸した小説
『楢山節考』
『田紳有楽・空気頭』
『北回帰線』を
一ページも読もうとはしなかったね

君は僕の貸した詩集と句集
『山之口貘詩集』
『夜のミッキー・マウス』
『西 ....
窓辺のロンリネス そこにいないで
翼ある者たちよ 飛び立て
あの青く澄んだ{ルビ高処=たかみ}へと今こそ

求めるものはあまりにも遠くて
追いかけてた夢にもはぐれてしまった
あきらめないで ....
瓦礫に腰かけて
悩んでいる天使がいた
天使でも悩むんだ
と僕は云った
天使だから悩むんだろう
と君は云った

そうかもしれない

どうして悩んでるんだろう
と僕
翼が汚れているか ....
  気安い同情とクレジット・カード
  じつに雑多なものたちを乗せ電車が行く

  (混沌、混沌。コントン、コントン……)



  プラットホームにいびつに立つ 性欲と性欲
   ....
ゆつくり
どんどん

まつたり
まだまだ

じかんも
こころも

おかねも
からだも




まだ
だいじょうぶ
なの

きつと
あるけ ....
濡れ縁に向かって
みずみずしい素足

包絡線ぎりぎりで飛ぶ
剥がされたもの
必要無かったもの

水に自分の貌を写したり
他愛無いうたにひるんでみたり
はるかな結末への
錯誤ははじま ....
小学生の頃、学校から帰ってきて喉が渇いていたので
冷蔵庫を開けた
コップに入っていたアイスティーがあったので早速飲んだら
それはブランデーだった
それが初めて知った大人の味だった
今でもブラ ....
遅れて跳ね返った言葉が心を抉るイカれたディレイ
自分が吐き出した言葉繰り返すだけのイカれたディレイ

覚えのない言葉が俺を突き刺すイカれたディレイ
忘れたころに響きだすイカれたディレイ

 ....
フローラ…
春の木漏れ日を浴びて
深呼吸する君は綺麗で
僕は隣で寝そべったまま
君の横顔に見惚れていました

フローラ…
摘み取った花を結い上げて
冠を纏った君の姿は
 ....
マシュはとなり町の病院で死んだ
マシュが愛した
マシュの本屋では死ななかった


マシュは本屋だった
この町一軒の本屋だった
マシュの店は正方形
そこにふるびた黄色い本
この ....
真夜中に突然、玄関が開いて自分が帰ってくる
という光景を、ベッドの中から眺めるのは
とても不思議な気分だ
ああそうか、俺死んだんだよな、昨日の朝
死因は自分でもよく分からないけれど、
きっと ....
折り畳まれた傘を
小さくまとめながら
ポールにもたれかかる私を
溜め息だけが見つめている
 
お婆さんが腰かける
その左隣に座りながら
私の右手は電磁波を帯びて
きっと、誰かを攻撃して ....
             -「戦後」に


手足が期待のようなものに透け
それを静かに束ね(斜光が胸を薄くする

「きみ、腕が痩せたね
「僕、肩が落ちてね

窓の外から
母たちのお ....
中学二年のとき病室に住んでいた

学生寮を退寮になって

遠い親戚の病院に住まわせてもらっていた

頑丈なベッドしかない部屋だった

病室は2階にあった

塀をよじのぼって

 ....
ここは外界という空間から
少しだけ分離された場所
蠢くものは日常という騒音ばかり

音は一秒たりとも静止することなく
切り取られた現実という場面をお供に
わたしのぼやけた心界に
ずかずか ....
hot hot hot tabasco
hot hot hot-chri papper
あつい あついよ、 ぎんぎん かんかん   
ぶん殴るときゃ親指はそと 石ころにぎって 息をためろ  ....
哀しみのあなたの窓辺に秋桜いちりん


――凹
灰色に覆われた低い空に
押しつぶされて
想いと呼ぶには小さな
いくつもの欠片が
重たくなって
沈んでゆくだけ
雨ならなお一層

 ....
ブラック・コンテンポラリーのリズムに身を委ね
カモミールの香りが漂う部屋の中
あなたへの想いだけが
ゆるゆると飽和して溶け出していく


手をのばして 重ねて 見つめあう
濃密なアトモス ....
濁った太陽が
地上に灼熱の渦をもたらす

手にしたソフトクリームは
一瞬にしてドロドロに
アスファルトはうねり
猫は爪先立ってそっと歩く

消費電力はうなぎのぼり
エアコンの熱風が
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
月とミントブルー石瀬琳々11*07/10/3 16:07
・すべて僕だった・はち207/10/3 15:03
・中退・207/10/3 14:56
こんな素晴らしい世界なのにサル107/10/3 14:52
儚夢 〜はかなゆめ〜相良ゆう007/10/3 14:41
秋に乱太郎12*07/10/3 14:03
目線唐草フウ12*07/10/3 13:29
スプウンの上での出来事カンチェルス...707/10/3 13:25
大人の遊びかた佐野権太10*07/10/3 11:57
儚さライチ4*07/10/3 10:56
シャボン玉月下美人7*07/10/3 10:55
読書と恋愛楢山孝介6*07/10/3 10:26
翼〜鳥のように〜未有花12*07/10/3 10:07
翼あるもの塔野夏子4*07/10/3 10:03
群像草野春心307/10/3 9:27
桐野晴007/10/3 7:20
Presto(プレスト)大村 浩一10*07/10/3 6:36
大人の飲み物新守山ダダマ307/10/3 4:40
イカれたディレイ戒途007/10/3 2:46
フローラ1486 1...2*07/10/3 1:06
マシュの葬式フユナ807/10/3 0:01
擬態Tsu-Yo4*07/10/2 23:39
雨天決行山中 烏流407/10/2 23:34
ゆうぐれ「ま」の字6*07/10/2 22:37
二人吉岡ペペロ207/10/2 22:30
五階のベランダから見下ろしたところの…as usual九鬼ゑ女007/10/2 21:59
タバスコリーフレイン007/10/2 21:36
凸凹(ひとつ)LEO18*07/10/2 20:43
虹色の水溜まり渡 ひろこ10*07/10/2 20:15
灼熱の地獄風音1+*07/10/2 20:12

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